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アースルーリンドの騎士『二年目』27 オーガスタスとギュンターの道行 1
[★二年目 連載]
2012年2月8日 10時10分の記事



ある意味、ハウリィの義兄。の仕上げの章。

男達の力仕事が続きます。

そしてある意味この仕上がりには、一軒の家が

建ったような感動に見舞われます(嘘つけ)

ともかく彼らは大真面目。

まあハウリィの笑顔は何にも

代えがたいのだと、きっとローフィスは言うことでしょう………。

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王冠2 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)


27 オーガスタスとギュンターの道行
 


 オーガスタスがギュンターを見る。
「…本当に、丸一日講義サボって平気か?」

ギュンターが顔を上げた。
「俺は監督生じゃないし、責任も無い」

ローフィスはやれやれ。とオーガスタスを見た。
「仕方ないだろう?
奴(義兄)の自宅付近は誰も不案内だ。
ギュンター以外は」

オーガスタスはくたくたでぐったりする義兄を自分の馬の前に乗せ、ローフィスを見る。
「…まあ、企み事で下級生に講義サボらせる事に、異議はあるが…。
その下級生ってのがギュンターじゃな。
どうせお前が言わなくてもサボるだろう?」

ギュンターが、そのすましきった美貌でオーガスタスを見返す。
「息抜きに成って助かってる。
ずっと旅してたし、一所で顔ぶれも変わらず毎日似たような生活だと、面倒があっても逃げられないし楽しい刺激も無く、うんざりしかけたトコだ」

ローフィスが、頷く。
「その代わり食いっぱぐれも無いし、屋根付きの布団で寝られる」
ギュンターは馬上で吐息吐く。
「それは確かに、有難いが…」

オーガスタスが、隣の馬上で微笑った。
「お前、肉付いて来たな」
ローフィスも畳み掛ける。
「前はアバラが浮いてたんじゃないのか?
ガリガリだったろう?」

ギュンターはつい自分の、胸元を見た。
「…まあ、動くのに体が重くならないようにはしてる」

…それがいつでも喧嘩出来るタメなんだな。と、オーガスタスもローフィスも、同時にため息を付いた。

「俺とギュンターで足りる。
お前もう少し、休んで置け」

馬に乗ろうと鐙に足掛けた所でオーガスタスに言われ、ローフィスは親友を、見る。

「…こいつの家人に…」
オーガスタスは手綱を引いて後を継いだ。
「言い訳くらい、俺でも出来る」

ローフィスは、頷き馬に乗りかけの、足を地に戻した。
「せいぜい二人で、帰りに息抜きして来い!」

言うとオーガスタスは、ローフィスに一つ、頷き微笑って、ギュンターを伴い教練の、門を潜り出た。

遠ざかる二騎の後ろ姿を見つめ、ローフィスは吐息を吐いた。
あの様子じゃどう頑張ってもこの週末、ハウリィが自宅に戻ろうが悪さは出来はしないだろう。

オーガスタスなら奴の屋敷内の、名を上げた召使に金を渡し、ハウリィが戻った時の様子を知らせて貰う言伝も、してくれる筈だ。
がローフィスは思い出してしまった。

その召使に、渡す筈の金をオーガスタスに手渡し忘れた事を。
…まあいい。
どっかで返せば。

そう思いローフィスは自室に戻り、顔から寝台に突っ伏した。


…ローフィス、お疲れ様。By 作者。





つづく。
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