アースルーリンドの騎士『二年目』　54　野外の食事 14

オリジナル小説「アースルーリンドの騎士」
「二年目」のミラーサイトに成っちゃいました。
昔はこっちが本家だったんですが………。

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アースルーリンドの騎士『二年目』　54　野外の食事 14

[★二年目　連載]

2014年11月22日 23時17分の記事

結局チキンのグーデン。

いつも猛者で周囲を固め

オーガスタスとかから身を守ってたけど

流石にアイリス相手にはそんなテは通用しませんね。

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王冠２

アースルーリンドについて。国の紹介

恋の矢

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グーデンはだが、ゆっくり降ろされるアイリスの拳を見てもまだ、固まっていた。
「…今のは…何だ？」
グーデンは背に伝う冷たい汗を感じ、そう呟く。

アイリスは笑うと
「多分、殺気でしょう。
ヤッケル殿が酷く殴られているので…私もちょっと、頭に来ていました。
折角の楽しい時間だったのに。
貴方の配下に台無しにされて」

そう言ったアイリスの瞳は冷たく、口元には微笑を湛えていると言うのに目は笑って無くて、グーデンは側近の者らに
『大公家を敵に回すのは、王族とて最悪に厄介』
と耳打ちされたのを、思い出す。

大公家とは優雅に見えて、策謀に長け、更に自身も暗殺術を身に付けているから、例え大公を捕らえたとしても、迂闊に二人切りに成ると簡単に殺される。…と。

『…この…小賢しい餓鬼…！』
そう思いアイリスを、睨め付けるが…アイリスの冷笑はまさしく、暗殺者のそれだった。

ディングレーは二人の様子見、ついぼそり…と囁く。
「アイリス。
お前が素手で殺したのって…10人以上だっけ？」

ディングレーもアイリスも…ラナーンもヤッケルですら、その言葉でグーデンが、竦み上がるのを見た。

グーデンはさっ！と顔上げると、ギュンターを仕留めようと拳振る三人に怒鳴る。
「何遊んでる！
行くぞ!!!」

そして、つん！とアイリスの横で顔背け、すましきってその場を退場し始めた。

アイリスがその背に叫ぶ。
「ああ！
闇夜にはお気を付けになって！
滅多に外出されないようですが。
配下がどれだけ居ようが、貴方に忍び寄って貴方の顔を、元の顔が解らない程崩すのは、大公家にとって簡単な事です！」

そして、思わず振り向くグーデンに、アイリスも見つめ返し、笑顔で言い放った。
「…勿論、大公家の仕業と解る証拠は一切、残しません」

にっ！と笑われ、グーデンはさっ！と戸口に顔向け、そそくさと退出して行った。

つづく。

今日も読んでくれてありがとう

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 『幼い頃』

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