◆米ドル/円の予測レンジ ドル/円の具体的な予想としては「121.0〜125.0円/米ドル」(12/7〜12/11:120.58〜123.48円、同期間の当事務所予想:122.0〜124.5、予想に比べ大幅に上振れ)。
FOMCがフェデラルファンド(FF)のレート誘導目標レンジの25bp引き上げが確実視されています。
ただ、FOMCとFRBとの間には、、市場に対する見方に開きがあります。FRBは原油の一段安や鈍い賃金動向のほか、景況感の鈍化に気を掛けているようです。
FOMC会合後には、日本でも日銀が政策決定会合を開きます。予想以上の上方修正となった7〜9月期国内総生産(GDP)は、日銀の追加緩和策への期待を一層後退させており、今後も緩和を正当化する意見も見受けられていないのが現実です。
◆ユーロ/米ドル、ユーロ/円の予測レンジ ユーロ/米ドルは「1.0800〜1.1450米ドル/ユーロ」(12/7〜12/11:米ドル/ユーロ:1.0796〜1.1043米ドル、同期間の当事務所予想:1.0555〜1.115米ドル、予想の範囲内)、ユーロ/円は「132.5〜135.5円/ユーロ」(12/7〜12/11:132.63〜134.60円、同期間の当事務所予想:130.5〜135.0円、予想の範囲内)とそれぞれ予測します。
ユーロについては、調整機運のままでの推移となる可能性が大きいようです。ECBは、月額の資産購入額を据え置いていますが、買い入れ期間を6か月間延長させたことから、ECBのバランスシートは3,600億ユーロ拡大する見通し。
償還が始まる短期債の再投資を含め、規模はそれ以上になりそうで、超緩和的な政策はまだまだ続きそうです。預金ファシリティ金利を下回る利回りの債券を購入できるような措置は見送りとなりましたが、市場規模からすれば最高の可能性は否定できません。
◆豪ドル/米ドル、豪ドル/円の予測レンジ 豪ドル/米ドルの予測レンジは「0.7170〜0.7375米ドル/豪ドル」(12/4〜12/11:0.7272〜0.7346米ドル/豪ドル、同期間の当事務所予想:0.715〜0.7395米ドル、予想の範囲内)、豪ドル/円の予測レンジは「86.7〜91.0円/豪ドル」(12/4〜12/11:86.80〜90.51円、同期間の当事務所予想:88.20〜90.35円、予想の範囲内)と予測します。
豪ドル円は下値を模索する展開になるかもしれません。豪準備銀行(RBA)の12月理事会議事録や住宅価格指数の発表で、RBAはこれまでの緩和策の効果を見極める時期ととらえているようです。商品市場や新興国からの資金流出など、資金フローが変化して豪ドルの上値が重くなるケースもあるかもしれません。
米国の政策金利引き上げを相当織り込んでいますが、実際に利上げされた際の市場の反応を予想するのは難しいのが実態です。中国の成長回復が遅々として進まない中で、米利上げで商品価格の下落が加速した場合、豪ドルの調整は再び活発化するかもしれません。
併せて、米ドル高に伴う新興国からの資金流出により、世界経済への悪化懸念も再燃するかもしれません。商品価格と株価の下落という連鎖が進むと年末を控えて、積極的な取引を手控える市場環境になってしまうかもしれません。
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