底堅いドル円、1米ドル=122円台平均で安定推移か――今週(12月21日〜12月25日)の為替市場予測 | |
[金融資産運用] | |
2015年12月21日 8時0分の記事 | |
米連邦公開市場委員会(FOMC)がほぼ10年ぶりにフェデラルファンド(FF)レートの誘導目標を引き上げる方針を決めた先週。 7年近くの実質ゼロ金利政策を解除したわけですが、声明文や米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長の会見では、あくまでも「緩やかに、そして慎重に。だめならすぐに戻す」という注釈付きでした。 その背景としては、段階的な利上げでも、米経済の超えるべきハードルは低くなりつつあるとみてもいいのかもしれません。 FRBがリスクとして警戒している中国をメーンにした海外情勢ですが、景気の腰折れが明らかに確認されない限り、利上げでビビッドに反応するとみるのが一般的でしょう。 年末に向けて、ドル円が本年の高値を更新しそうな力強さはあまりなく、むしろ落ち着きを見せる可能性があるかもしれません。 一方、ユーロは今後の方向性を見極める段階に。本年内のイベントを終え、クリスマス・年末年始と流動性が緩やかになるでしょう。 欧州中央銀行(ECB)が打った追加緩和策への失望感の流れで、ユーロ米ドルが一時急騰しましたが、巻き戻しは緩やかで小幅になっています。調整の余地がまだ残っているかもしれません。
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