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第十一話 「百日歩く・船岡山の思い出・その1」(近世百物語) |
2009年6月4日 14時0分の記事 |
◎近世百物語・完全版 第十一話 「百日歩く・船岡山の思い出・その1」 京都の船岡山のことを少し書きましたが……船岡山には、色々と思い出があります。 もう二十年位も前のことになりますが……深夜に京都中を歩いたことが、ありました。 それを始めた理由は後でふれますが……百日の間、下鴨神社から歩きはじめ……糺の森を通って、一条戻り橋等のいくつかのポイントを経由し、船岡山から千本今出川へ至るコースを歩いました。 雨の日も、風の日も……無関係に、深夜一時過ぎ位から、四時前位迄、毎日、歩きました。 台風の時や、雷雨の時もありましたが……すぶ濡れになりながらも、歩いていました。 歩く時は、かかとを地面に付けないよう、つま先歩きで歩き……出来る限りゆっくりと鼻で息を吸い、止められるだけ息を止め、その後にゆっくりと息を吐く方法で呼吸していました。 目は真直ぐ前を見て左右を意識し、あたりの音を出来る限り聞くように勤めていました。 これは、霊力を高める修行のひとつです。 そして、この呼吸でしばらく歩くと……皮膚が呼吸して行くのを感じ始めます。これが、いわゆる「カスミを喰らう」と言われる技法です。「カスミ喰い」については、また、どこかで技法として詳しく述べますが……霊的な修行には欠かせない技法のひとつ、だと……思っておいてください。 さて、話がそれましたが……その歩く場所の多くは、街灯も何もない真っ暗な場所でした。 明るい所は良かったですが、暗い所は道も分かりません。 特に寺とか墓場が近くにあると、真っ暗に場合が多いのです。都会にこんなに真っ暗な場所があること自体、とても不思議な感じがしましたが、それも京都と言う土地柄か……と、納得していました。 そんな中で、いくつか不思議な体験をしました。 つづきをご購入いただけます(200円)購入方法はこちら |
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[カテゴリ:近世百物語・完全版] |
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