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第十八話 「霊的な体験をし続けること」(近世百物語) |
2009年6月11日 14時0分の記事 |
◎近世百物語・完全版 第十八話 「霊的な体験をし続けること」 20世紀、最後の盆は……なぜか満月で、本州と九州の間、壇ノ浦《だんのうら》と呼ばれる海岸にいました。 壇ノ浦は……八百年ほど昔、平家が全滅したと伝わる悲しい海岸の呼び名です。 そして平家ガニと言う、見るも恐ろしいカニに出会う海でもあります。 平家ガニは瀬戸内海に多く、日本海全域にすみますが……この壇ノ浦で見るそれは、特別な、不気味な存在であるかのような気さえします。 クモのような小さなカニが……深夜に群れをなして、海から這いだして来るのでしょうか? そのような生き物では、無いのかも知れませんが……それは私の心の中では、群れをなして、ざわめいているような気がしました。 壇ノ浦の近くにある赤間神宮には……平家の霊が奉られ……あの有名な、耳なし芳一の木像が安置されています。 赤間神宮は、古くは赤間宮と呼ばれた神社で、平家の一族と共に壇ノ浦の海に入水した、安徳《あんとく》天皇を奉る社です。 この神社には、絵で見る竜宮城の門のような……大きな入り口があり、左側に、日清講和条約が結ばれた春帆楼《しゅんぱんろう》があります。 山口県……と、言うよりの長州の国が……この日本という国の歴史の中で、幕府を滅ぼして国を治めたことには、壇ノ浦に霊的な関連があるような気がしてなりません。 壇ノ浦は、古くから、 「魔界に、つながっている。」とも、 「黄泉《よみ》に、つながる」とも、噂されています。 魔界と呼ばれる存在と、黄泉の国と呼ばれる存在は別物ですが……今では同意語として認識されることも多くなりました。 壇の浦の海の底には、今でも生きていた時の姿のまま、平家の怨霊達がさまよい歩いているのでしょうか? ……ちなみに映画「釣りバカ日誌」に出て来た関門海峡は、壇の浦から門司の方向を見たアングルになります。 さて、その壇ノ浦で立体写真を撮影する為、フイルムカメラにステレオアダプターを装着した時の話です。 つづきをご購入いただけます(200円) 購入方法はこちら |
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[カテゴリ:近世百物語・完全版] |
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