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第二十一話 「それを人は鬼と云うなり・その二」 (近世百物語) |
2009年6月14日 14時0分の記事 |
◎近世百物語・完全版 第二十一話 「それを人は鬼と云うなり・その二」 鬼らしきものに、二度目に接触した時は……すでに社会人でした。 大阪で、ひとり暮らしを始めた頃のことです。 以前、幽霊が出るアパートに住んでいた頃のことを書きましが……やはりその頃のことでした。 アパートに引っ越して間もなくの頃、毎晩、隣室の住人が夜中にギターを弾いてヘタな歌を歌うので閉口していました。 一週間位たった頃でしょうか……ほとんど寝不足で、しかもかなり怒っていましたが……あいかわらずヘタな歌を聞かされていたので、 「何か特別な出来事がおきて、静かにならないかな。そうだ鬼でも現れれば………。」と、思った瞬間、目の前に鬼が立っていました。 それは意外に小さな鬼でしたが……かなり大きな鬼のような体型をしていました。 そして、鬼がこちらを見たので、 「隣を、静かにしてほしい……。」と、つぶやいてしまいました。 すると、鬼がうなづいて隣の壁へ向かって歩いて……壁を突き抜けて消えました。 その瞬間、隣室で悲鳴が聞こえ、静かになりました。 虫の鳴く声だけが、妙に耳の中で響いています。 静かになったので……もう頭もぼーっとしていましたし……久しぶりにぐっすりと眠ることが……その時は出来ました。 つづきをご購入いただけます(200円) 購入方法はこちら |
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[カテゴリ:近世百物語・完全版] |
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