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第四十五話 「魔魅など」 (近世百物語) |
2009年7月8日 14時0分の記事 |
◎近世百物語・完全版 第四十五話 「魔魅など」 北海道には、動物としてのタヌキがいません。 ……ですので、人を化かす種類のタヌキのことを全般に「ムジナ」と呼ぶようです。こう呼んでいるのは、祖母だけかも知れませんが……正確には「魔魅《まみ》」と呼ばれます。 祖母によると……夕暮れに、道端に、時々、出現するそうです。 これは両手を広げて、人を驚かす種類の現象で……その多くは影のように黒く、そして、大きいと言っていました。 私は、それが魔魅なのかどうか分かりませんが……子供の頃、不思議な大きな黒い影を、見たことがあります。 それは、やはり夕暮れ時でした……。 その時間を、古くは「たそがれ」と言いますが、朝方の、ほんのりと明るい時間を「かわたれ」と言うそうです。これらは単に「誰そ彼」と「彼は誰」と書き、ほとんど同じ意味を持ちます。そして、この朝の時間にも、不思議な現象が、ついてまわります。 私が、魔魅を見たのは、夏のキャンプの夕暮れ時でした。 つづきをご購入いただけます(200円) 購入方法はこちら |
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[カテゴリ:近世百物語・完全版] |
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