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第五十ニ話 「コロポックル」(近世百物語) |
2009年7月15日 14時0分の記事 |
◎近世百物語・完全版 第五十ニ話 「コロポックル」 祖母が、まだ幼い頃、 「何度も化け物に出会って、その度に、おじぃが退治してくれた……。」と、話してくれました。 この化け物を退治したのは……祖母の父ではなく……祖母の祖父のことした。 祖母の祖父は、若い頃に内地から逃げて来たので……随分、苦労して開拓したと言っていたそうです。 明治政府は、陰陽師を禁止し、討伐隊まで出しました。 「陰陽師は、徳川幕府の威光を笠にきて、諸国を自由に行き来するので、断じて禁ずるべきである。」と言うのが、その理由だそうですが……私は、この言葉の意味が、今でも、分かりません。 ただ、別な理由があって、この不思議な理由をつけたとしか思えないのです。 それについては……祖母が、祖父に尋ねた時、 「あれは、われわれの政府でも、そして、われわれの国ですらない……。」と、笑っていたそうです。 そして、 「われわれの国は、今でも……そしてこれからもずっと、播磨本国にある。」と言っていたそうです。 その曽祖父が、昭和の中頃まで生きていたのですから……とても、不思議で、なりませんでした。 最近、友人の……生まれて間もない子共を見て……この子が老人になった、22世紀の始めに、孫達に向かって、 「おばぁちゃんはなぁ……子供の頃に播磨陰陽師に出会った……と、言って笑って欲しいな……。」と思いました。 さて、祖母は、 「後になって、アイヌ人のシャーマン達に、随分、呪いをかけられたが……なんでも、おじぃが祓ってしまうので……アイヌ達も終いには根負けして、とても仲良くなった……。」と言っていました。 そして、その時に、なんでも祓える秘伝の祝詞である「祓詞《はらえことば》」を教えられました。 私は、その時から、この播磨陰陽師が使う「祓詞」を使っています。 つづきをご購入いただけます(200円) 購入方法はこちら |
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[カテゴリ:近世百物語・完全版] |
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