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第五十八話 「首吊りの木/自殺するとどうなるのか」(近世百物語)
2009年7月21日 14時0分の記事
 
◎近世百物語・完全版
 第五十八話 「首吊りの木/自殺するとどうなるのか」



 小さい頃、大きな木が、実家の近くにありました。
 それは、大人が、何人も手をつないで囲むような……とても太い木です。
 むかしは、このような木が、たくさんあったようです。
 木には、不思議な力があると聞いています。

 子供の頃に、実家の近くにあった何本かの木は、自殺の名所のようでした。
 それらは、むかしから「首吊りの木」と呼ばれていました。
 どの木も、ちょうど良いところに……首吊りのロープをつなぐ、枝がありました。

 木と言えば、今、住んでいる大阪の土地には、何本も祟りの木があります。
 私が良く行く、玉造のあたりにもありますし、その他の場所でも、見かけます。
 共通しているのは、
 「ノコギリを入れた瞬間、その人が死んだ。」とか、
 「白い煙が立って、関係者が高熱で苦しんだ。」とか言った噂です。

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※今回、祟りの木を紹介していますが、雁多氏自身の不思議な体験はありません。また、播磨陰陽道での自殺後の世界を記しています。自死をお考えの方や、そんな方が周囲にいらっしゃる方にご参考にしていただきたいと存じます。(管理人)
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はじめまして、播磨陰陽師の尾畑雁多《おばた・かりんど》です。

 陰陽師には京都系統の「都《みやこ》陰陽師」と、播磨の国の「播磨陰陽師」の二種類の系統があります。  播磨陰陽師は、応仁の乱の時に京の都から播磨に戻った陰陽師達の子孫のことですが、播磨の国はもともとの陰陽師達のふるさとでした。

 播磨陰陽師には、夢に関してや、武術のことなど様々な伝承を持ちますが、今回はその中から「不幸のすべて」に関するお話と私が体験した不思議な体験「近世百物語」をお届けさせていただいております。



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