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第六十七話 「学校」(近世百物語) |
2009年7月30日 14時0分の記事 |
◎近世百物語・完全版 第六十七話 「学校」 私は、中学生一年生の時だけ、いつも一緒に遊んでいた友達の……顔も名前も、思い出せません。 ……と言うのは……本当にその人が、実在の人だったのかどうかも、分からないからです。 その友達とは、いつも遊んでいましたが……不思議と授業中に、どこにいたのか記憶がありません。 そして、その友達が誰なのかも分かりません。 学校が終ってから……どこかへ遊びに行くとか……または、一緒に帰ると言ったことも、ありませんでした。 ただ、休み時間にだけ、いつも同じ場所で待っていてくれるのです。 そこは、学校の中では「幽霊が出る場所。」と言われていました。 ……ですので、他の人は、誰ひとり来ませんでした。 ある時、その友達に向かって……シャーペンのようなものを、投げたことがありました。 ふざけて投げたのですが……運が悪いことに、その友達の首に、刺さってしまいました。 しかし、その友達は、平気な顔をして、 「大丈夫、これくらいじゃ平気だよ……。」と言って、笑いました。 しかし、そのシャーペンはかなり深く刺さっていたのに、血が出ていなかったのです。 その友達は、自分で刺さったシャーペンを、抜きました。 その時、私は、おそるおそる、 「人、なの?」と尋ねました。 すると、その友達は、 つづきをご購入いただけます(200円) 購入方法はこちら |
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[カテゴリ:近世百物語・完全版] |
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