この記事は、有料記事です。
第七十三話「隠れん坊」(近世百物語) |
2009年8月5日 14時0分の記事 |
◎近世百物語・完全版 第七十三話「隠れん坊」 子供の頃は、誰でもそうでしょうが……隠れん坊が、好きでした。ある事件に出会うまでは……良く、隠れん坊をして遊んでいました。 小学生の頃は、神社の境内で遊ぶことが多かったのですが……そこには、隠れる場所はありません。 事件の後は……もっぱら、神社の境内だけで、遊ぶようになっていました。 その神社の本殿の建物の中には、いつも白い着物姿の人がいて……守ってくれているような気がしていたのです。神職の人達は、横の建物に住んでいましたが……本殿には、いつも鍵が掛かっていました。儀式の時とか、祭りの時とかのみ、その鍵が開けられていたようです。 しかし、われわれ子供達は、時々、中に人影を見ていました。 そして、 「あの人が、いつも、守ってくれているんだ……。」と、本気で信じて、いたようです。それを「神様」とかは……誰も、呼んでいませんでした。いつも、ただ、「あの人」とだけ、呼んでいました。その人の正体は、今でも、分かりませんが……確かに、子供達を、守ってくれていたようです。……と、言うのは、守られていない子供が、ひとりだけ、近所にいたのです。その子だけは、「あの人」のことを信じていませんでした。 ある時、近所の子供達で、隠れん坊をしていました。 つづきをご購入いただけます(200円) 購入方法はこちら |
[200ptでこの記事を購入する(確認画面へ)] |
[カテゴリ:近世百物語・完全版] |
このブログへのチップ 1000pts. [チップとは] [このブログのチップを見る] |
このブログの評価 ★★★★★ [このブログの評価を見る] |
| |