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第八十二話「人の後ろに見えたモノ」(近世百物語) |
2009年8月14日 14時0分の記事 |
◎近世百物語・完全版 第八十二話「人の後ろに見えたモノ」 子供の頃、人の後ろに別な人が、見えていました。 それは、生まれた時から、十五・六歳の頃まででしたが……それが、とても嫌でした。 いつでも、見えているワケではありませんが……時々、恐ろしいモノも見えてました。 大人になってからは、集中しなければ、見えなくなりました。 それは、大人になることによって、その力を失ったのではなく……修行して、コントロールする手段を、学んだからです。 子供の頃は、とにかく自然に……それらを見ていました。 ある時、歯医者の待合室で……他の患者さんの後ろに、半透明のおばぁさんを見ました。 そのおばぁさんは、とてもニコニコしていたので……別に、怖くは、ありませんでした。 しかし、その人が外に出ると、近くにいた野良犬が……突然、吠え出したのです。 すると、その半透明の、おばぁさんが……突然、怖い顔で、犬を睨《にら》みました。 犬は、驚いて、きゃんきゃん鳴きながら、逃げて行きました。 その患者さんは、自分に吠えかかって来たハズの犬が逃げたので……不思議そうに頭を傾《かし》げていました。 私は、その時、その半透明のおばぁさんと、目が合いました。 すると、おばぁさんは、手を振って、挨拶してくれました。 また、ある時のことです。 つづきをご購入いただけます(200円) 購入方法はこちら |
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[カテゴリ:近世百物語・完全版] |
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