偈を唱えて得る供養を辞退する | |
[ブッダ] | |
2013年6月20日 9時51分の記事 | |
今日は、最古の仏教経典とされるダンマパダからご紹介したいと思います。 ある時、ブッダは、農業にいそしむ者を見て、次のような言葉を言いました。 (古い経典ですから、詩の形式で残されています。) この耕作はこのようになされ、 甘露の果実もたらす。 この耕作を行ったならば、 あらゆる苦悩から解き放たれる。
皆様、応援の方、よろしくお願いします ↓ポチッとお願いします(^0^)/) 農業に従事することの意味について、ブッダの真意はどこにあったのかを、これを引用したサイト運営者の解説にみますと、 「農業は大地に耕作によってエネルギーを注ぎ、種の成長を助け、作物の結実と収穫を目的にしているのです。 仏教は、精進によって、心に意識のエネルギーを注ぎ、理解力を育てるのです。 理解力はその結果、すべての苦悩から解き放たれた涅槃という境地に達するのです。」 とのことでした。そして、 「この釈尊の農業と仏教の説明(説法)に感激した耕作者バーラドヴァージャさんは、食事のお布施を供養しようとします。釈尊はそれを辞退して、新な仏教の説明をするのです。」 として、耕作者がブッダに乳粥を提供しますが、それを辞退して次のようなことを言ったそうです。 「わたしにとって、唱えられた詩偈(しげ:「偈」(げ)とは仏教用語で詩のこと。)に起因する利得は、受けるべきものではありません。 婆羅門(バラモン。僧侶のこと)よ、常に正しく見ている者たちにとって、これは、法(正義)ではありません。 覚者たちは、唱えられた詩偈(しげ)に起因する利得を除き去ります(詩を唱えて得たものを拒否する)。 婆羅門(バラモン)よ、法(正義)が存しているなら、これが、生活のあり方です。」 このブッダの言葉に対して、次のように解説されています。 「釈尊はこの偈で、さらに仏教とは何か、仏教は何を教えているかを示しています。 仏教の言うすべての善行為は報酬、見返りを期待しないのです。 それが善行為のあり方です。 もし見返り、報酬を期待したならば、そこには欲があります。 欲のある心で行われた行為は善行為ではありません。 ですから、もし釈尊が説法の報酬を受け取ったならば、その報酬によって善行為であるはずの説法が報酬によって汚されてしまうのです。 釈尊は説法の偈を唱えて得るものは辞退するのです。これが仏教です。 目を大自然に転じて見てみると。 太陽はすべての生命を差別することなく、休むことなく、その光と熱、エネルギーを注いでいます。 そこには何の見返りや報酬が期待されているわけではありません。 同様なことは、地球にもいえます。 地球上のすべての生命は、地球のおかげで生きています。 また地球上の自然現象、海も陸地も山も川も、雨や風もすべて、何も求めずにありのままに、その役割を演じているのです。 これが自然現象であり自然の法則です。 その意味で、仏教は自然法則なのです。 すべての現象は無常ですから、常に変化を続けますが、その変化は無限に続くのです。 人間社会の営みは通常、見返りを期待する、報酬を期待する行為で成り立っています。 ですから、それは自然法則に反しています。 そこには、いさかいや飢えや病気などがあらわれます。 法則に反する行為は成功しません。 失敗します。 失敗があれば、悩み苦しみがうまれます。 ですから、仏教は法則に反しない生き方を教えるのです。 法則に従うことが、成功する生き方であると教えるのです。 今回の偈で、釈尊が偈を唱えて得る供養を辞退することには深い意味があるのです。」 ということでした。 いろいろ考えさせられるところがあります。 要は、真理を伝えるのに、対価は不要だと言いたかったんでしょう。 もし本当にブッダがこれを言ったとすると、ブッダは清貧を説いたという風にも読めます。 自分がしたことに対する対価をいただかないわけですから、結果的にそうなりますよね。 もちろん、ブッダが生きた時代と現代とは事情が大きく異なりますし、一概には言えないかもしれません。 ブッダも、その当時の社会事情に即した真理を説いたわけですから。 しかし、この詩の出典が「ダンマパダ」であることを私は重視します。 過去のリーディングで、ダンマパダがブッダの直接の言葉を伝える唯一の経典であるという直観を得て、そこに一定の真実性を見出しているからです。 ブッダがこれを言ったとすると、やはり考えさせられます。 (引用サイト:「困った時はダンマパダ、スッタニパータで悟りを開く」 http://76263383.at.webry.info/ 最終編集日時:2014年7月31日 23時19分 | |
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