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「カルト的な体質」
 
2015年11月15日 9時7分の記事

Journalism



櫻井ジャーナル





(櫻井ジャーナル)

西側メディアが難民キャンペーンを始めた直後から予告されていた「テロ」が仏国で起こった背景」2015.11.14



   *



『アメリカ帝国はイランで墓穴を掘る』2007 櫻井春彦
 The End Way Of U.S. Empire  


■Introduction  (くくりの一文)

「毒蛇が足下にいても目隠ししていれば怖くないということなのだろうか」





(第6章 カルト化するアメリカ)

【ユダヤ系エリートによるイスラエルの発見】より(抜粋)

(アメリカの通信傍受船が攻撃されていた頃、イスラエル軍はシナイ半島でエジプト人捕虜を殺し始めていた。犠牲者は1000名にのぼると言われている)

(略)

(国連を平然と攻撃する兵士が「敵」のエジプト人を大量殺戮しても不思議ではない)

この戦争までイスラエルを支援、核兵器開発でも協力していたフランスが戦争後、イスラエルと距離を置くようになったのも当然だろう。その穴を埋めるように入ってきたのがアメリカだ。それまでイスラエルの存在を気に掛けていなかったユダヤ系エリートが突然、戦争後にこの国を「発見」し、イスラエルは「ユダヤ系アメリカ人の宗教」になったという。(Norman G.Finkelstein,“The Holocaust Industry”,Verso,2000)

(略)(P237〜8)




【カルト国家アメリカ】

ナチの母体になったトゥーレ協会のカルト的な体質は有名だが、ジョージ・W・ブッシュ政権を支え、イスラエルの軍事力行使を後押ししているキリスト教原理主義者もカルト的な体質を持っている。

自分たちが頭の中で描く「世界」をつくり出すために実際の情報を軽視し、あたかも自分たちが「預言者」であるかのように振る舞うネオコンもカルト的存在である。「唯一の超大国」と呼ばれるアメリカは現在、「カルト国家」になっている。イスラエル人脈はカルト人脈でもあるのだ。

カルト化するアメリカを象徴している人物が国防副次官のウィリアム・ボイキン中将だ。イラクの掃討作戦を指揮している彼は「暗黒の使いルシフェル」と戦っているつもりなのである。

こうしたカルト的信仰を持つアメリカ軍の将校が増えているとも指摘されているが、イラク戦争が泥沼化する中、一般の兵士の中にもキリスト教原理主義者の信者が増加している可能性がある。この種の人々は「ハルマゲドン」における「最終戦争」、つまり核戦争を経て救世主が再臨すると信じているわけで、イランに対する核攻撃に逡巡するわけがない。

イスラム革命でイランは宗教国家になったと言われるが、アメリカも昔から宗教国家である。イスラムとキリスト教の違いだけだ。カルト化についても、有力メディアはアメリカの状況について沈黙する一方、イランのカルト的体質は正しくない情報を使って宣伝している。

例えば、マフモウド・アフマディネジャド大統領のイスラエルに関する発言が「誤訳」され、世界に伝えられている。ミシガン大学のジュアン・コール教授やガーディアン紙のジョナサン・スティールによると、「エルサレムを占領しているこの体制は歴史のページから消えるだろう」という歴史的な予言を「イスラムは地図から消し去られるべきだ」という攻撃的な内容に変えて報道されたという。(The Guardian,June 2,2006)

また、アメリカ議会の情報政策小委員会も「誤訳」を広めている。「ユダヤ人が虐殺されていないという神話を広め、これを神、宗教、預言者の上に置いている」とイラン大統領は発言したと報告しているのだが、実際は「ホロコーストの名の下に彼らは神話をつくり出し、それを神、宗教、預言者よりも価値あるものだと見なしている」と話していた。ホロコーストそのものを否定したわけでなく、「ホロコーストの名の下につくり出された神話」を問題にしていたのである。

これまでイスラエルは自分たちの侵略行為、残虐行為などに対する非難を「反ユダヤ主義」という呪文ではねつけてきたが、それならばナチのホロコーストを批判する人たちを「反ドイツ主義」と呼ぶことができるだろうか。ナチの強制収容所で虐殺された人々に対する冒涜としか言いようがない。
(P238〜241)




■Afterthoughts より

(ニューヨークのホテルでこんな経験をした)

ロビーで人を待っている時に後ろから突き飛ばされたような衝撃を受けたので振り返ると、団体客の長い列が横を通り過ぎていた。それは日本からきた観光客だったが、その様子を見ると、全員が先頭の旗を必死に追いかけていて、周囲の状況が全く目に入っていない。旗印の周辺に群れてはいても、皆互いにつながっているわけではない。日本人は団体行動が苦手なのだと感じたのはその時のことである。

そうした種類の人々を操るには、個々人を引きつける旗印が有効だ。その旗印として「ワンフレーズ」を巧妙に使い、国民を動かした政治家は小泉純一郎であろう。陰陽師のように彼が唱えた「呪文」の中で、最も効果的だったのものが「改革」だが、それがもたらした結果は「機会不平等」の「格差社会」だった。

(略)

権力者が使う呪術を打ち破るためには事実を掘り起こし、積み重ねるしかないのだが、事実の入手はマスコミに頼れない。歴史を学び、多くの書物を読み、外国の史料、文献にあたる必要がある。何が事実で何が幻影なのかを見極めることは難しいが、呪術の世界から抜け出すためにはこれしかない。

(略)

物理的な力でねじ伏せるのではなく、心理面へ働きかけることで戦い、支配するという点でCIAの心理作戦は呪術的である。

ところが、アメリカでは権力者自身が呪術の影響を受けるという倒錯した現象も起こっている。

(略)

振り返ると、1492年にクリストファー・コロンブスがカリブ海に現れた当時、北アメリカには100万とも1800万人とも言われる先住民が住んでいた。これだけ数字に幅があるのは、ヨーロッパ人が何人の先住民を虐殺したかが不明だからである。1890年12月にウーンデッド・ニー・クリークで先住民の女性や子供が騎兵隊に虐殺される事件が起きているが、その当時の人口は約25万人に減少していた。

これだけの殺戮を実行できた背景には先住民に対する蔑視、差別があったことは言うまでもない。例えば、1620年にイギリスからニューイングランドへやって来た「ピューリタン」と呼ばれる一団は、自分たちこそがアメリカを開拓する使命を神から授かった人間だと信じ、先住民は野蛮で未開の「サタンの息子」だと考えていた。

ヨーロッパから移住してきたアメリカ人が先住民を殲滅し、アフリカから多くの人間を拉致して奴隷にした歴史を消し去ることはできない。

(略)(P253まで)



   *



『アメリカ帝国はイランで墓穴を掘る』洋泉社、2007年

イランの問題はイスラエルの問題と表裏一体の関係にある。イラン攻撃を狙うアメリカの新保守/神保守(親イスラエル派)は勢いを失ったが、消え去ったわけではない。イスラエルに軍事強硬派政権が存在し、プーチンにロシアから追い出されたエリツィン時代の「富豪」もロンドンとイスラエルを基盤に暗躍する。



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
アルカイダのオサマ・ビンラディン、反カストロのルイス・ポサダ-。皆CIAが生み出したテロリストだ。実はアメリカこそテロ支援国家なのである!アメリカやイギリス、イスラエルの情報機関であるCIAやSIS、モサドとテロリズムは密接につながっている。中東、中米で行ってきた彼らの工作活動を知らずして、中東情勢、そしてイラン問題は語れない。

【目次】(「BOOK」データベースより) 序章 疑惑のアメリカ帝国/第1章 シミュレーション イラン攻撃はアメリカ帝国崩壊への一里塚となる/第2章 イラン攻撃への道/第3章 悪の枢軸/第4章 王制の時代/第5章 イスラム共和国/第6章 カルト化するアメリカ



【著者情報】 桜井春彦(サクライハルヒコ)

調査ジャーナリスト。1955年東京生まれ。早稲田大学理工学部卒。ロッキード事件の発覚を機に権力犯罪を調べ始める。1980年代半ばには、大韓航空007便事件とともに、上場企業が大蔵省や大証券と組んで実行したシステム化された不正行為を調査。後に『ザ・ハウス・オブ・ノムラ』を著わすアルバート・アレッツハウザーから協力を依頼された。

21世紀に入ってからは雑誌「軍事研究」(ジャパン・ミリタリー・レビュー)で米情報機関の秘密工作に関する十数本のレポートを執筆している。現在の状況と似ているとされる1930年代にアメリカでファシズム体制の樹立を目指すクーデター計画が存在した事実も「9.11」の直前に紹介した。

また、雑誌「世界」(岩波書店)では「ブッシュ政権の内幕」としてジョージ・W・ブッシュ政権の実態に関するレポートを発表している。著書に『テロ帝国アメリカは21世紀に耐えられない』(三一書房)がある。

(本データは書籍が刊行された当時のもの)





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ある種の「歴史を消し去ることはできない





記入者−とても大きなひとつに わざわざ 犠牲者を出すこと

それらをやらかしている方々が おかしなこと(個人の感想です)
を延々やらかし続け…  られるのは

到底納得できない(個人の感覚)思想 理論などに …なんでしょう?
導かれ 導き…  同調     あるいは もともとの それら



質量は変わらない か
見せかけている何か などの割合は 大幅に変化していただきたいもの


…と 思う人々の 割合 バランス 次第 の「未来」云々 
ということでしょうか  (と 個人的には) −記入者





         
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「その先にどのような未来が待っているかは、これから人々がどのような準備をするかにかかっている」(櫻井氏)






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