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ニワトリの野生原種
 
2017年7月16日 14時11分の記事

セキショクヤケイ  red jungle fowl (Gallus gallus)

    ・・・・


『日本文化の起源 民俗学と遺伝学の対話』1993/講談社
佐々木高明 森島啓子 編/第2章 日本の家畜たち――その系統と伝来/野澤謙 田名部雄一 

第2章 99〜
ニワトリ 105〜

 ニワトリの野生原種セキショクヤケイ (Gallus gallus)は東南アジアの森林中に豊かに生息している。タイ国などでは、農家の養鶏が庭先放飼というかたちでおこなわれているので、裏山に生息するヤケイの雄が農家を訪問して、放飼されている雌鶏としばしば交雑する。そのため、雌鶏が連れ歩いているヒナがヤケイとの雑種である、あるいは雌鶏自身がヤケイの遺伝子をなにほどか担った雑種である、という状況がしばしば現われる。こうしたヤケイからの遺伝子流入は東南アジアの庭先放飼鶏の羽装など形態的な遺伝形質を多数羽について観察、計算することによって確認することができる。 105

 日本列島にはセキショクヤケイは生息していない。それゆえ、日本のニワトリはアジアのどこからか、ヒトによって海を越えてもちこまれたものであることはまちがいない。出土品の調査によって、弥生期に水田農耕を日本にもたらした民族集団がニワトリをも同伴したと考えられている。すなわち、日本の養鶏もまた第二類に分類されるヒト・動物関係と考えられる。

 ニワトリは日本神話に現れ、暁をつげる聖鳥として扱われている。東アジアの諸民族におけると同じく、日本でも闘鶏がおこなわれるし、鶏肉は食用とされる。天武天皇の動物食の禁令においても、ニワトリは禁止動物の一つに挙げられている。食用と食卵以外に、日本においては観賞用鶏の育種・繁殖という、特殊な養鶏が発達した。長尾鶏おながどりを始めとする羽装の美術鑑賞と、長鳴鶏ながなきどりのような鳴き声の観賞とであり、現在、天然記念物指定を受けている17鶏種の中の大多数は、こうした目的で在来鶏から育種された観賞用鶏で、鶏種ごとに、各地方に保存会があり、熱心な同好者が育種と育成の技術を競い合っている。

 日本への在来鶏の渡来経路については、羽装や血液型などの遺伝形質を集団調査することによって、推測が可能である。 106

 まず、国内に文化財として保存されている「日本鶏」の品種集団に保持されている遺伝子を列挙しておく。他方、日本へのニワトリの渡来経路に位置すると考えられる諸地域の村落に入って庭先飼鶏が発現している遺伝子の頻度を多数羽の観察と計数によって計算する。こうしたフィールド調査においては、その地に近年導入された西欧系の改良品種が何であるかをも聴き取っておく。各改良品種の遺伝子構成は既知であるから、放飼鶏集団への改良種遺伝子の流入率が計算され、放飼鶏集団の遺伝子頻度から改良種流入率に相当する部分を引くことによって放飼鶏が元来保持していた遺伝子がどれであるかを知ることができる。

 このような方法で日本周辺地域の放飼鶏集団を調査したところ、日本在来鶏のもつ遺伝子の大部分は、朝鮮半島経由でもたらされたと見られるが、東南アジアから、おそらくは九州南方島嶼経由で伝来したと考えられる遺伝子も少数ながらあることがわかった。このことは、日本在来鶏そのものの渡来ルートのウェイトを、おおまかながら表現していると考えられる。

 なお、日本国内に例はないが、日本に近いミクロネシアやポリネシアなど南太平洋の島嶼地域や、フィリピン、インドネシアなど東南アジアの島嶼地域にセキショクヤケイが生息するとされている。現地に行けばそれを実際に観察することができるが、このような「ヤケイ」が、もっぱらこの動物種の自然生息集団に由来するものかどうかは疑問である。 107

 1920年代の南海探検において収集されたポリネシア島嶼産の「ヤケイ」の標本の一部を、筆者は、ハワイ・ホノルル市にあるビショップ博物館において観察調査する機会に恵まれたことがある。10羽内外の仮剥製標本の中の複数個体の羽装が明らかに、S(シルバー)遺伝子やE(黒色)遺伝子を発現していた。これらはニワトリでは普通にみられる遺伝子であるが、ヤケイがこれらを発現していたとは想像しがたい。

 これら標本個体はたしかにヤケイの生態をもっていたのであろうが、先住民の祖先がそれら島嶼地域に移住したときもちこんだニワトリが再野生化して生じた集団に起源するのではないかと疑われる。庭先放飼で飼われているニワトリは、容易にヒトの住居周辺を離れて森林地帯に入りこみ、そこで繁殖を続けることができる。南および南西太平洋の島々に生息する「ヤケイ」は、元来こうした来歴をもつものが多いのではないか。

 また、かような事態は島嶼でなくても起こり得るとすれば、ニワトリの野生原種であるセキショクヤケイの自然分布についても再考の要があるのではないか、と考えられる。 108
『日本文化の起源 民族学と遺伝学の対話』


目次
日本文化の起源を考える : 遺伝学との対話に期待するもの 佐々木高明[著]
遺伝学と系統論 : パターンからプロセスへ 森島啓子[著]
日本人はどこからきたか : 遺伝学からみたモンゴロイドの拡散 寶来聰[著]
日本の家畜たち : その系統と伝来 野澤謙, 田名部雄一[著]
マウスからみた日本人の起源 米川博道, 森脇和郎[著]
遺伝学からみた稲の伝来と稲作文化の受容 佐藤洋一郎[著]
雑穀とモチの民族植物学 阪本寧男[著]
大豆発酵食品の起源 吉田集而[著]



(日本へのニワトリ流入経路の想定図 107


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(上記)
引用分うちこみの前に セキショクヤケイで検索をしましたところ
ちょっと異質な感じのものが 上のほうに現れ(貴重?) メモを
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進化論のお話(2)
https://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-12235838798.html
……新年の「ダーウィンが来た!」の特番…… 2017年01月07日(土) 


そちらにある「ニワトリの起源の分子系統学的解析」というものを 是非と 入れてみますと


ウェブ魚拓 ということで 道が狭そうな・・気が・・・・


【魚拓】(6) ニワトリの起源の分子系統学的解析 - ウェブ魚拓
http://megalodon.jp/2010-1127-2119-57/www.nig.ac.jp/labs/AnnualRp/AR96ja/j/H/Ha6.html

エラー:取りきれていなかった魚拓か、当該サーバーはメンテナンス中です。


・・とのことで


「2010/11/27 - (6) ニワトリの起源の分子系統学的解析:秋篠宮文仁1,三宅哲雄2,高田 勝3,新宮良介4,遠藤俊徳,五條堀 孝,近藤典生3,大野 乾5(1山階鳥類研究所,2湧永製薬,3進化生物学研究所,4大阪大学第二内科,5Beckman Research ...」


そのあたりを 入れてみましたところ 説明をされている方が・・

個人的【魚拓】

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霧の向こうのプリンス・アキシノ
http://princeakishino.blog.fc2.com/blog-entry-18.html

いつの間に生物「博士」に??−秋篠宮様のハリボテ学歴 その5〜利権関係はこうして生まれる?

先日、「旅先でも気まぐれ、自由気ままに (05/14)」という当ブログの記事で「秋篠宮様は湧永製薬と遺伝子研究で関わりを持っている」ということに少し触れましたが、秋篠宮様がニワトリなどの家禽類で疑惑の博士号を取得する前後から湧永製薬が絡んでいたことが判明しました。
そして秋篠宮様が総裁を務める山階鳥類研究所も予想通り名前を連ねていました。

下記はその博士号論文の概要です。

(6) ニワトリの起源の分子系統学的解析:秋篠宮文仁1,三宅哲雄2,高田 勝3,新宮良介4,遠藤俊徳,五條堀 孝,近藤典生3,大野 乾5(1山階鳥類研究所,2湧永製薬,3進化生物学研究所,4大阪大学第二内科,5Beckman Research Institute of the City of Hope, USA)
ミトコンドリアDNAを用いた分子系統学的解析により,ニワトリの起源を調べた.とくに,キジ科に属する30種以上の個体から血液サンプルを抽出し,ミトコンドリアDNAのD-loop領域のDNA配列を決定した.また,現在家禽として飼育されているニワトリの多数の品種からもミトコンドリアDNAも抽出してDNA配列を決定した.決定されたDNA配列は,multiple alignmentを行って,各種間における塩基置換数を推定した.推定された塩基置換数に基づいて,分子系統樹を作成した.その結果,調査されたすべてのニワトリは,インドシナ半島に住んでいた赤色ヤケイを単一の起源としており,ニワトリ起源の単系統説を裏付けるものであった.この成果は Proc. Natl. Acad. Sci., 93, 6792-6795に発表した.

内容的にどう見ても、元政治学科という文系人間で勉強をほとんどしてこなかった秋篠宮様がメインで書けるような論文ではないことがわかります。

湧永製薬と博士論文のつながりの概要を説明すると下記のような感じです。

●湧永は世界にはバイオの湧永として有名である。
●昭和55年にはレベル3(万一遺伝子組み換え微生物が漏れても外部には室内の空気が漏れないようになる)の研究棟を建て、最先端のバイオ研究で有名なアメリカのシティオブホープ研究所(秋篠宮様の共同研究者(?)の一人である大野乾氏が所属している機関)に研究員を派遣してきた (日本から他ではサントリーだけ)。
●湧永の遺伝子工学技術が評価され、秋篠宮様のご研究「鶏の家禽化」における遺伝子解析統計的分類法に大きく貢献した。
●1992年から1999年まで、計10回、秋篠宮様が湧永バイオ研究所にご来所され、研究を進められてきた。
(なお拡大する需要に対応するため広島県に新工場を建設したのが、秋篠宮様と研究を始めた1992年とのこと)
●その成果は、権威あるアメリカの科学アカデミーの紀要(PNAS:Proceedings of National Academy of Science)の1994年12月号に発表され、ニューヨークタイム紙などにも大きく取り上げられた。
●秋篠宮様様は1996年9月に国立総合研究大学院大学で理学博士の学位を取得された。

ちなみに湧永製薬はHPで下記のような紹介分を掲げています。

ttp://www.wakunaga.co.jp/study/bio/index.html

>ワクナガのバイオは、1970年代末にバイオテクノロジー研究に着手したことから始まりました。
>日本初の遺伝子工学によるセクレチン産生、世界初であった EGF(上皮細胞成長因子)の微生物による大量生産の成功を経て、1990年代からは、遺伝子解析技術とモノクローナル抗体技術をコアテクノロジーとして、種々の研究用試薬および診断薬(体外診断用医薬品)を開発しています。
>また、遺伝子のわずかな違いを検出するために開発したPCR-PHFA法は、1996年からガン遺伝子K-rasの変異検出試薬などに用いられています。
>さらに2003年に、多検体処理に適した検査技術であるxMAPR Technology(蛍光ビーズ法)を米国Luminex社から導入しました。
>当社はこの技術を遺伝子解析に応用し、『WAKFlowR HLAタイピング試薬』シリーズを完成させ、2005年から従来の試薬に代わり骨髄バンクのドナー登録検査用の試薬として供給しております。

はい、このような内容に関しての研究を秋篠宮様がメインで行えるとはどうしても思えません(笑)。しかも秋篠宮様が湧永製薬に訪れたのは7年間でたったの10回!

しかしこの博士論文をきっかけに、様々な利権関係が生まれたのは確実だと思われます。

●国立総合研究大学院大学→秋篠宮様への博士号授与の後キャンパスの施設をどんどん拡大していった
●五條堀孝氏、大野乾氏→ともに今上陛下とのハゼの共同研究も許されている
●湧永製薬→「バイオのワクナガ」という世界的地位を更に強固なものにした
●山階鳥類研究所→秋篠宮様と更に強固な関係になり現在でも秋篠宮様の「公務」に多大な影響を与えている
2017-05-17(00:38)


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