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焼塩壺
 
2017年11月5日 8時23分の記事

つくられた池 の続き‥



読みなおす日本史『埋もれた江戸』東大地下の大名屋敷
2017/吉川弘文館(原本:1990/平凡社) 藤本強

第三章 池に残る宴の跡/127-159

《「かわらけ」と焼塩壺 ― 池出土の土製品》

擂鉢 天目茶碗 鉄絵皿などの陶器も ごく少量出土しているが

主体は素焼きの「かわらけ」で 70キロをこえる膨大な量が出土

「かわらけ」とともに焼塩壺の蓋が15ほど 身が50を若干こえる量 出土

焼塩壺は「かわらけ」とともに一括廃棄された遺物であろうと考えられる。陶器は各種のものが少量ずつであり、一括廃棄されたものとは別に池に入り込んだものとも考えられるが、確証はない。 137

「かわらけ」は斉一性をもっている
(陶器類はかなりバラバラな性格のものが混じっている)

その調査地点のなかでは珍しい17世紀前半のまとまった資料であり
きわめて特殊な性格の遺物群である


〈焼塩壺〉

焼塩壺…食塩を素焼の容器に入れそれをそのまま火にかけて焼きあげたもの

いわば当時の高級食卓塩の容器で 上流の饗宴などで多くもちいられたものとされている

焼塩壺は 古くは前田長三郎氏などにより注目されていた
(前田長三郎/1934/堺焼塩壺考/武蔵野 21-3/134-143)

近年になり 佐々木達夫氏 渡辺誠氏により分析が重ねられている
(佐々木達夫/1977/幕末・明治初頭の塩壺とその系譜/考古学ジャーナル 134/8-14)
(渡辺誠/1984/焼塩壺について『江戸のやきものシンポジウム発表要旨』)
(渡辺誠/1985a/焼塩『講座・日本技術の社会史』2/312-329)
(渡辺誠/1985b/物質の流れ-江戸の焼塩壺/季刊考古学 13/42-49)
(渡辺誠/1988/焼塩壺『江戸の食文化(発表要旨)』/77-79


さらに、1980年代の後半になり、江戸における近世考古学の調査が増加するに至り、数多くの遺物が新たに出土し、種々の視点から分析が精密化しつつある。
(大塚達朗/1988/考古学的視点からの焼塩壺の検討/東京の遺跡 19/2)
(大塚達朗/1990/焼塩壺の考古学的視点からの基礎的研究『東京大学遺跡調査室発掘調査報告書2 法学部4号館・文学部3号館建設地遺跡』/901-916)
(小川望/1988/焼塩壺―東京大学構内遺跡出土資料を中心に―『江戸の食文化(発表要旨)』/13-20)
(小川望/1990/刻印からみた焼塩壺の系統性について『報告書』/892-907)
(菅沼圭介/1986/塩壺類について『麻布台一丁目郵政省飯倉分館構内遺跡』271-272)


なぜ焼塩壺が注目されるようになったかというと、一つにはそれが陶磁器のように伝世するものではなく、中の焼塩を使い切ってしまえばすぐに捨てられる、つまり製作と廃棄の間にほとんど時間差のない遺物と考えることができるからである。さらにその製作方法にいくつかの特徴があり、その変化を追うことにより、細かい変遷を明らかにすることが可能である。また焼塩壺には、生産者もしくは販売者の名前を付けた刻印が押されているものがかなりあるので、製作技法の種々の特徴と刻印の種々の特徴を組み合わせることにより、数多くの分析が可能になる。 138

また、文献史料もあって、刻印が使用され始めた時期、それの終末の時期が明らかになっているものもあるという年代の標準資料として、他のものにはない優れた特徴をもっている。この調査地点からは、これまでに江戸の遺跡から出土していた量に匹敵するほどの焼塩壺が出土している。しかも各種のものがあり、時期も江戸時代の始めから幕末近いものまで多様である。

ごく少数の紛れ込んだと思われるものを除くと 細かい点では差違があるが
池から出土したものは斉一性が強い

身の作り方からいうと 前田長三郎氏の命名を大塚氏が踏襲している「筒状ノモノ」であり
(前田長三郎/1934/堺焼塩壺考/武蔵野 21-3/134-134)
(大塚達朗/1990/焼塩壺の考古学的視点からの基礎的研究『東京大学遺跡調査報告書2 法学部4号館・文学部3号館建設地遺跡』/901-916)


器形には若干の差があるが 底は丸く 胴の張った形
蓋はかぶせ式の 断面の丸いもの

刻印の確認できるものは五十余例中 九例
それらはすべて「ミなと 藤左ヱ門」

刻印の確認できたものと刻印のないものとがどのような関係にあるかははっきりしないが、異系統に属す可能性もある。
(小川望/1990/刻印からみた焼塩壺の系統性について『報告書』/892-907)

刻印のあるものは、現在までに知られている最古の例であり、これが池で出土していることは、少なくとも1629年にはこの刻印のあるものが作られ、使われていたことを示している。焼塩は饗宴の本膳には必ず「かわらけ」の小型のものに入れられ、使われるもので、饗宴の必需品である。140



(〜140/4昼 うちこみ)
‥‥


5に [時節柄の記念的撮影 家族で] 借景をしたいけれども
そこは出口だけのポイントで 入り口は遠いから と
柵が邪魔だけど… と 結局そこで撮っておられた

ああ そこは ニッチ風でもありますか

書中 「かわらけ」のところでしたか
「七五三」「雛」といった 鍵用語があったかとは思いますが

打ち込むかどうか など わかりません
別のものなども いろいろと読んだりなどはしてまいります

(6 to 8)


間:アイ

あいのもの【間の物】
? 三度入り(普通の大きさ)と五度入りの中間の大きさの土器かわらけ。四度入り。
「 −で十杯、三度入で十四杯/狂言・地蔵舞」
? 能の間狂言にならって、浄瑠璃の段と段の間に演じられた、踊り・操り人形・からくりなどの短い出し物。
古浄瑠璃時代に盛行。
コトバンク - 出典 三省堂/大辞林 第三版

http://katation.exblog.jp/28120431/ の このあたりですか

「かわらけ」の大きさを表す「度」:一度から一〇度まである

一度は「小重」「大重」と呼び  径約二寸五分
三度は 径約四寸
四度は忌み言葉であるので「間あい」と名づけ 径四寸五分
一〇度は 「塞鼻そくみ」 と呼ぶ  径は八寸強

「大重」が「三度」より小さいケースもある(採録者:島田貞彦)
「報文」と「記」との間で「矛盾するところがまだある」らしい 
『埋もれた江戸』173−174


・・・・・・・・・・
http://1000ya.isis.ne.jp/1254.html

そちらを 8に携帯に送付したところ1/4ほどのあれでしたので
9に あと3通追加で送りまして

11.10
今朝は 其の「対流」について思いを馳せて・・
・・馳せきれてはおりませんけれども



対流のしくみ など
 2016年8月27日

センセイ お若く見えますが 数字的にはあれでしたのね
・・・・・・・・・・


11.12 別室でページをつくるほどでもないので こちらに 
画材ではないので 汚れや傷 凸凹などもありまして
9に 土台に4×4程度の綺麗な格子汚れ 
表面積に占める割合は少なくもなく (わたしのところだけ 2枚)
同日 「摩擦(係数)」とうかぶような 
諸要素による キュッキュッという音が笑えるほど 顕著
いずれも はじめて
10 受けて側のそれが500個くらい行方知れずに
途方にくれる 人もおられ



11.11
KAGAKU Sep.2017 Vol.87 No.11
0988-0989「海岸地形や堆積物から過去の地殻変動を俯瞰する」


最近別室でも メモした KAGAKU Sep.2015 Vol.85 No.9
0831石灰岩 結晶化した大理石 サンゴ礁 セメント化作用 等等

(0819 「…塾舞踏手に見られる両足平行関係のたち方は、…」)

0843  四隅が突出しているかのような「骸晶」図
「二次元核成長機構」
「溶液カからの結晶成長における駆動力と結晶の形態との関係」

ほかのメモ
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/91314/1/KJ00004404763.pdf
http://www7b.biglobe.ne.jp/~sazaki/Web_pages/Protein_crystallion/02_What_we_know.html




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