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「脱DNA宣言」
2017年12月24日 10時31分の記事
「知られている」という物事は どれくらいか・・
たくさん(ほとんど?)・・・・どうもなんだかあれですね
(なにかの文章を拝読し) なにを思うのか とか
まあ いろいろ
『わかる実験医学シリーズ/DNA複製・修復がわかる』
そんなものもあるようですが
そんなこともあって そのすじは あれです
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
脱DNA宣
言―新しい生命観へ向けて― /新潮新書 232
第二章/
それは膿から始まった
/膿から発見されたDNA
人間は 日々様々な物質を体の外へ排泄する
19
怪我をしたときに出る膿
大きな擦り傷や切り傷などの場合 炎症を起こし
粘調性に富む液がにじみ出て「化膿」する場合がある
「膿」には 白血球が非常に多く含まれることが知られている
現在DNAと呼ばれている物質は19世紀、なんとこの「膿」から発見されたのである。
スイスの著名な生化学者エルンスト・フェリックス・ホッペ=ザイラー(1825〜1895)の下で研究を行っていた若き生化学者ヨハン・フリードリッヒ・ミーシャー(1844〜1895)は、ある時、近くの病院からもらい受けてきた使用済み包帯に付着した膿に含まれる白血球の核から、全く新しい物質を単離した。
強い酸性を示すこの物質は、核(nucleus)に大量に含まれるという意味で、「ヌクレイン nuclein」と名づけられた。1869年のことである。
ヌクレインには、これまで生物の体を作る元素としては見つかっていなかった「リン(P)」が大量に含まれていることがわかった。ところが、彼はこれをたんぱく質の一種であるとみなし、リンの貯蔵庫であると考えていたらしい(柳田充弘『DNA学のすすめ』講談社ブルーバックスより)。
「たんぱく質」というのは、肉や卵、牛乳などに含まれる栄養素物質であることは確かだが、正確には「アミノ酸」がたくさんつながってできる比較的大きな有機化合物の総称で、私たちの細胞が活動する上で重要な物質である。様々な種類のたんぱく質が、細胞の内外で様々なはたらきをしてくれるおかげで、私たちはこうして生きていられるのだ。
たんぱく質は、すでに19世紀前半から漠然としたものであったにせよ、確かに存在し細胞の重要な成分であることが知られていた。ミーシャーが、新しく発見したヌクレインをたんぱく質の一種であると考えたのは無理からぬことだ。
正確に言うと、このとき「DNA」が発見されたのではなく、DNAを主成分とする今でいう「核酸」が発見されたというのが正しい発見なのだが、世界で最初にDNAを発見したのは誰かと問われれば、やはりそれはミーシャーであるといっていいだろう。
当時は、何気ない排泄物にもいろいろな可能性があった。そして、そこから大発見が生まれたのである。
19−22
第一章/
総理大臣のDNA
/安倍晋造三のDNA
より
…たとえば 2006年9月に誕生した安倍内閣に関連した「DNA」について
「立花隆のメディアソシオ‐ポリティクス」論説第85回目/日経BPネット サイトで連載
(小泉純一郎自民党総裁の任期満了に伴う総選挙で圧倒的優位が伝えられていた2006年8月末に原稿が書かれた)
「新総理、安倍晋三が受け継ぐ“妖怪”岸信介の危険なDNA」と題したもの
立花氏はその中で「DNA」という言葉を何回も用いている
たとえば、安倍氏の憲法改正への強い意欲について、「これほど強い憲法改正への執念は、親子3代のDNAしからしめるところといったらいいだろうか」と述べているし、また「安倍氏は血脈において岸信介と安倍晋太郎のDNAを受け継ぐ者だが、血脈としてのDNA以上に、政治的DNAも受け継いでいるといってよい」とも述べている。
そして最後に、「岸信介のDNA vs. 南原繁のDNA」という小見出しをつけて、両者の思想を受け継ぐ者同士が「本格的に対決しなければならない時代を迎えつつあるような気がする」と述べている。
13
武村政春/著
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
最先端生物学で「常識」が大逆転! 「DNAがすべて決めている」なんて大ウソです――養老孟司氏。
脱DNA宣言―新しい生命観へ向けて―
武村政春/著
734円(税込)
発売日:2007/09/18
いまやDNAの天下である。個人の外見や体質はもちろん、性格や運命までもがDNAに支配されているかのような言説が幅を利かせている。しかし、実は最新の科学では、DNAの絶対的地位は揺らぎつつあるのだ。気鋭の生物学者がわかりやすくユーモラスに遺伝子の基礎知識からRNA研究の最前線までを解説。そろそろDNA至上主義から解放されようではないか。その先には新しくて自由な生命観が待っているのだから。
(・・・略・・・)
新潮社/脱DNA宣言―新しい生命観へ向けて―/武村政春 著
http://www.shinchosha.co.jp/book/610232/
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