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石材/生産遺跡
2019年4月1日 9時36分の記事
(http://blog.kuruten.jp/ecru/424811)
▫️▫️▫️▫️▫️▫️▫️▫️▫️▫️
4.1
[コラム1/箱根火山と石材/山下浩之]
岩石の化学組成や含まれる鉱物の種類や量比はさまざま
マグマができるときの温度や圧力条件の違い
マグマのもとになる溶けた岩石の違い
火山の地下にあるマグマだまりでマグマが分離してしまったり
複数のマグマが混ざって組成変化が起こったりするなど
全岩化学分析の方法
・岩石を破壊せず直接蛍光X線をあてて 含まれる元素を調べる
測定値は厳密な絶対値にはならないため 含まれる元素の比を対比することで岩石の地球化学的性質を見分ける
遺跡の黒曜石の給源の決定などには有効
・岩石を細粉して その粉に融剤を混ぜて1200度で融解させた後に急冷してガラスビードを作成
そのガラスビードを蛍光X線分析装置で測定する
手前はかかるが 含まれる元素の含有量を正解に測定することができる
12より
これはわたしの感覚的な見解だが、箱根の外輪山の溶岩は比較的節理に沿って直感的に割れやすい石材が多いのに対し、後期中央火口丘の溶岩は節理に沿って割れることが少ないイメージがある(後期中央火口丘の溶岩でも割れやすいものはあるが)。
割れ方の違いがなぜ生じるのか
・外輪山と後期中央火口丘の溶岩で化学組成が異なる
・噴出時のマグマの温度が異なっていた
などが考えられるが 厳密にはよくわからない
五輪塔の部位であっても、細かい加工を要する空風輪には後期中央火口丘の溶岩が多く使われ、逆に地輪などでは外輪山の溶岩が使われているケースもみられることから、部位によって溶岩の使い分けをおこなっていたのはまちがいないだろう。
過去の石工たちは、経験的に岩相の違いを見分けることで、目的によって使用する溶岩を選択してきたと考えられる。後の世に、過去の石工たちの石材の使い分けが、地球化学的な分析によって裏づけられたことは興味深い。
13より
[山下浩之]
「(佐奈田)義忠射込し雁股の鏃後と伝へ、石面に二穴あり」(「矢ノ根石」とよばれている)
『新編相模国風土記稿』
60
『戦国・江戸時代を支えた石 小田原の石切と生産遺跡』佐々木健策
石橋石丁場群玉川支群-かながわ考古学財団/pdf
3.31メモ
▫️▫️▫️▫️▫️▫️▫️▫️▫️▫️
3.28メモ分(10:31:19「下書き」)
早川石丁場群関白沢支群-かながわ考古学財団/pdf
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