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帰還した故郷では、何と300年の歳月が経過しており、父も友人もみな死んでいた。そしてオシーンが思わず地面に降りた時、たちまち彼は白髪の老人となってしまうのだった。(1)
[森羅万象]
2018年11月17日 22時22分の記事


『創作者のためのファンタジー世界事典』
ゲームクリエイターがしっておきたい神話・幻獣・魔術・異世界のすべて
幻想世界探求倶楽部   Gakken 2018/4/17



<異世界>
<オリュンポスの宮殿>
・ギリシア神話では、聖山オリュンポスの山頂にある宮殿に神々が住むとされた。中でもゼウスはもっとも高い場所にいるという。

<アヴァロン>
・アヴァロンはアーサー王物語の最後の舞台で、恵みの楽園である。

・アヴァロンは、ブリテン島のどこかにあるとされる伝説の島である。

・この島では農夫による耕作なしに実りを得ることができ、刈り取られた草から自然に林檎の木が生えた。そのため「林檎の島」と訳されることが多い。時間の流れが外と異なり、この島の20年は、人間世界の200年に匹敵するという。

・イエス・キリストがブリテン島を訪れた際の上陸地とも考えられており、のちにイギリス最初の教会が成立したという伝説がある。

<エデンの園 アダムとイブが暮らした楽園>
・エデンの園は、旧約聖書に記されている楽園である。多くの樹が繁り、安らかで豊かな時間が流れていた。

・エデンの園とは、旧約聖書の『創世記』に登場する理想郷の名である。「パラダイス」や「地上の楽園」ともいわれる。実をつける樹が多く植えられており、人類の祖アダムとイブはその実を食べながら、善悪を知らずに安らかな日々をすごしていた。園の中央には、生命の樹と知恵の樹が植えられている。

・またダンテの『神曲』では、エデンの園は煉獄の頂上に置かれていて、天国にもっとも近い場所とされている。

<高天原  天津神の住む神の国>
・日本神話の高天原は、アマテラスをはじめとした天津神の住む場所であり、海に浮かぶ雲の中だったとされている。

・イザナギとイザナミが国土を創ったあとも、アマテラスをはじめとする天津神たちは、ここで暮らしていたとされる。機織りなども行われており、人間生活に近い営みがあったようである。

・世界の始まりにおいて、神々が生まれた場所。

<ギリシア神話の冥府 いくつもの川に取り巻かれた死者の国>
・ギリシア神話の死後の世界冥府は、暗い地下にあると考えられており、ハデスが治めている。人が死んだとき、英雄ならばヘルメスが、一般の人々ならばタナトスが、魂を冥府へと運ぶ。川に取り囲まれており二度と戻れない。
 死者たちは冥府で裁判を受け、行い正しく特別に神に愛された者は、死後の楽園エリュシオンへ行ける、重い罪のない者は、そのままハデスのもとで暮らす。罪の重い者は、地底タルタロスへと送られる。

<タルタロス>
・冥府のさらに下のタルタロスには、オリュンポス神族に敗れたティターン神族が幽閉されている。

・ギリシア神話のタルタロスは、地底の暗黒の神のことであり、また、冥府の下方にある最下層の暗黒世界そのものである。

・最初は神々の王であったウラノスやクロノスが、ヘカトンケイルやキュクロプスといった異形の巨人たちを幽閉するのに使っていた。のちにゼウスたちがこの巨人たちを解放してティターン神族を打ち倒すと、今度はティターン神族が幽閉され、ヘカトンケイルたちがその牢番となった。詩人ホメロスは、クロノスがタルタロスの王になったと述べている。ほかにも怪物テュポンがここに閉じ込められたともいわれている。

<ヘルヘイム 北欧神話で描かれた地下の冥界>
・北欧神話の死者の国ヘルヘイムは地下にあり、ロキの娘ヘルが治める。

・世界樹ユグドラシルの中にある3層に分かれた世界で、最下層に位置し、神々や人間の世界から見ると地下にあることになる。

・ヘルヘイムは、老年や病によって亡くなったすべての死者が来る国とされており、本来、地獄のような刑罰の場所ではない。
 しかしヘルヘイムの中には、殺人や姦淫を犯した者を罰するためのナーストレンドという場所がある。

・ちなみに、ヘルヘイムはしばしば、氷の国ニヴルヘイムと同一視される。

<黄泉の国/根の国>
・横泉の国は死者の住む地下の国であり、イザナギが亡きイザナミに会いにいく物語の舞台にもなっている。

・日本神話の黄泉の国とは、死後に魂が行くとされる、地下にある死者の国である。

<桃源郷  戦乱を避けた隠れ里>
・桃源郷とは、4世紀頃の詩人陶淵明が書いた『桃花源記』によって知られる、桃林の奥の平和で豊かな隠れ里である。探し求めてもたどり着けない場所とされる。

・桃の花が咲く隠れ里は、戦乱に苦しめられることのない平和な世界だった。しかし、もう一度訪れたいと思っても、その望みはかなわない。

・桃源郷の物語は、次のような内容である。あるとき、ひとりの漁師が森林に迷い込んだ。狭い穴を抜けると、美しい田畑と桑畑の広がる村があり、耕作する人々の服装はまるで異国の人のようだった。人々はその村で、戦乱を避けるため、外の社会と交わらないようにして暮らしたのである。村人たちは漁師を数日歓待したのち、帰ろうとする彼に、村の事を外の人間に話さないよう頼んだ。村を出た漁師は、約束を破って村の事を太守に伝えたが、誰がいくら探しても、村はもう見つからなかったという。

<北欧神話の世界観>
・(ユミル)世界の始まりに出現した巨人。氷塊が解けたしずくから生まれた。

(アウズンブラ)ユミルと同様しずくから生まれた牝牛。ユミルに乳を飲ませる。

(ブーリ)アウズンブラが舐めた岩の中から現れた、最初の神。
(アース神族)最高神オーディンに連なる神の一族。北欧神話の主役たち。

(ヴァン神族)アース神族と争った神の一族。ニョルズらを人質として送り和解。
(霜の巨人)ユミルの血を引くベルゲルミルの子孫。神々や人間と対立。
(ムスベル)炎の巨人族。その長スルトは、炎の剣で世界を焼き尽くす。
(山の巨人)霜の巨人やムスベルとは別の巨人の一族。丘の巨人とも。

(ユグドラシル)宇宙そのものとしての樹(世界樹)。3層9国を内包。
(アースガルズ)ユグドラシルの第1層(最上層)にある、アース神族の国。
(ヴァナヘイム)ユグドラシル第1層、ヴァン神族の国。
(アルフヘイム)ユグドラシル第1層、光のエルフ(妖精)の国。
(ミズガルズ)ユグドラシルの第2層(中間層)、人間の国。
(ヨトゥンヘイム)ユグドラシル第2層、霜の巨人と山の巨人の国。
(ニザヴェッリル)ユグドラシル第2層、小人ドワーフたちの国。
(スヴァルトアルフヘイム)ユグドラシル第2層、黒い妖精の国。ニザヴェッリルと同じとも。
(ヘルヘイム)ユグドラシル第3層(最下層)、死の国。ロキの娘ヘルが統治。
(ニヴルヘイム)ユグドラシル第3層、氷の国。ヘルヘイムと同一視されることも。
(ムスペルヘイム)ユグドラシル第3層、炎の国。ムスペルたちが住む。
(ビフレスト)ユグドラシルの第1層と第2層を結ぶ虹の橋。
(ギンヌンガガップ)ニヴルヘイムとムスペルヘイムの間の大きな裂け目。
(フィンブルの冬)ラグナロクの前兆。3度の冬が続き、世界と人心が荒れ果てる。
(ラグナロク) 「神々の黄昏」。神々と巨人が戦う、世界最終戦争。

<オリュンポス12神  ? 第2世代、ゼウスの子どもたち>
・ゼウスの子どもにあたるオリュンポス第2世代にも、アテナやアポロンなど、非常に重要な神々が顔をそろえている。

<オリュンポス第2世代>
・オリュンポス第2世代は、ゼウスの子どもたちである。しかしゼウスは恋多き神なので、母親はみな同じではない。
 知恵と技術の女神アテナは、ゼウスの最初の娘である。自分が妊娠させた知恵の女神メティスを呑み込んだゼウスの頭の中から、武装した姿で飛び出して生まれてきた。
 アテナは有力な都市国家アテナイの守護神で、巧妙な策略によって英雄たちを助ける戦いの神でもある。

<個性豊かな神々>
・光と芸術の神アポロン、および狩猟の女神アルテミスは、ゼウスがウズラに変身して女神レトに近づき、孕ませた双子だ。

・鍛冶の神ヘパイストスはゼウスとヘラの長男であり、血なまぐさい戦いの神アレスは次男である。風よりも速く走る伝令の神ヘルメスは、ゼウスと女神マイアの息子で、泥棒と嘘の才能がある。美と愛の女神アフロディテはゼウスの養女で、じつは切断されたウラノスの男根の泡から生まれた。
 ちなみに、ヘスティアの代わりに酒と酩酊の神ディオニュソスがオリュンポス12神に入られることもある。

ゼウス(第1世代) 最高神、天空 ローマ神話ではユピテル(ジュピター)
ポセイドン(第1世代) 海・地震  ネプトゥヌス(ネプチューン)
ヘラ(第1世代) 母性・結婚  ユーノー(ジュノー)

デメテル(第1世代) 農耕・大地  ケレス(セレス)
ヘスティア(第1世代) 炉・家庭生活  ウェスタ(ヴェスタ)
アテナ(第2世代) 知恵・技術  ミネルウァ (ミネルヴァ)
アポロン(第2世代) 光・芸術・予言  アポロー(アポロ)

アルテミス(第2世代) 狩猟・純潔  ディアーナ(ダイアナ)
ヘパイストス(第2世代) 鍛冶・灸  ウルカヌス(バルカン)
アレス(第2世代) 戦争・破壊  マールス(マーズ)
ヘルメス(第2世代) 伝令・盗賊  メルクリウス(マーキュリー)
アフロディナ(第2世代) 愛・美  ウェヌス(ヴィーナス)
ディオニュソス(第2世代) 豊穣・酒  バックス(バッカス)

<ハデス 地下を統治する冥府の王>
・ゼウスの兄ハデスは、地下にある死者の国冥府の王だが、悪魔のような存在ではない。死んだ人々の魂を裁く者であり、運命と正義の力をコントロールしている。地下に住んでいるため普通はオリュンポス12神に数えられないものの、それと同格の神であり、ゼウスとポセイドンに次ぐ実力者である。

<プロメテウス 人間に火を与えゼウスの怒りを買った神族>
・プロメテウスはティターン神族の血を引く神である。彼は、寒さや飢えに苦しむ人間を憐れんで、ゼウスが禁じていた火を人間に与えた。しかしそのことが、ゼウスの逆鱗にふれる。

・なお、家を建てることや言葉を文字に書き写すことを人間に教えてくれたのも、プロメテウスだったという説もある。

<ペルセウス 鏡の盾を手にゴルゴンを退治した英雄>
・ゼウスとアルゴスの王の娘ダナエの子ペルセウスは、生まれてすぐに祖父によって故郷を追われ、セリフォス島で育った。

<ヘラクレス 12の試練を乗り越えたギリシア神話最大の英雄>
・ゼウスの息子ヘラクレスは、贖罪のために12の試練に立ち向かい、ギリシア神話最大の英雄となった。

・最後はケンタウロスのネッソスの罠にかかり、猛毒に苦しみながら、不死身の命を自ら捨てた。

<イアソン 金羊毛を求めるアルゴー船の冒険者>
・イアソンは自分がつくべき王位を取り戻すため、アルゴー船に英雄たちを乗せ、金羊毛も探す旅に出た。

・イアソンは50人あまりの英雄たちとともに、彼にひと目ぼれしたコルキス王女メディアの助けを借りて、金羊毛を手に入れるのである。イアソンは金羊毛とともに、メデイアも故郷に連れ帰る。

<ギリシア神話の神と人々 神話の中で語り継がれるキャラクターたち>
(アスクレピオス)医学の神。死者をも生き返らせることができる。
(アドニス)美少年の代名詞的存在。女神たちに愛された。
(アトラス)ティターン神族の巨人。天を背負わされる。
(アネモイ)風の神たち。4人で東西南北をそれぞれ司る。
(アルクメネ)ゼウスに愛され、ヘラクレスを産んだ美女。
(アンティゴネ)ネイディプスの娘。兄を葬るため掟に背いた。

(アンドロメダ)エチオピアの王女。ペルセウスに助けられ、妻となる。
(イカロス)ダイダロスの息子。空を飛んだが、墜落死する。
(エオス)暁の女神。すべての星々を産んだ母。
(エリニュス)ティターン神族に属する復讐の女神たち。
(カッサンドラ)トロイアの王女。予言能力をもっていた。
(セレネ)月の女神で絶世の美女。銀の馬車で夜空を駆ける。

(ダイダロス)クレタの工人。ミノス王のもと、さまざまなものを発明。
(タナトス)死の神。死にゆく人の魂を奪い去る。
(テイレシス)盲目の予言者。性の転換を経験したともいわれる。
(デウカリオン)プロメテウスの息子。箱舟で大洪水を生き延びる。
(ネメシス)義憤の女神。非礼を働く人間に罰を与える。
(パエトン)太陽神の息子。父の馬車を暴走させたせいで殺される。

(パン)山羊の角をもつ半獣神。羊飼いと羊の群れを監視。
(パンドラ)人類最初の女性。人間に災いをもたらすため神々が派遣。
(ヒュプノス)眠りの神。木の枝を人間の額に当てて眠らせる。
(ヘカテ)魔術や出産を司る女神。中世には魔女とされた。
(ミダス)ペシヌスの王。ふれたものすべてが黄金に変わった。
(ムーサ)文芸を司る女神たち。フランス語ではミューズ。
(モイラ)運命を司る三女神。人間の運命の糸を握る。

<ヘイムダル 虹の橋を守る光の神>
・ヘイムダルはアース神族の光の神で、神々が住む世界アースガルズと人間が住む世界ミズガルズを結ぶ虹の橋ビフレストの番人をしている。

・ギャラルホルンという角笛を持っており、神々と巨人族の最終戦争ラグナロクが始まるときにこれを吹き鳴らす。
 また彼は、人類の祖とされることもある。世界を旅して3人の女性と交わり、生まれた3人の子どもがそれぞれ奴隷・自由農民・王侯になったといわれ、これが階級の始まりになったという。

<ロキ 神の国に住む、いたずら好きの巨人族>
・ロキは巨人族でありながらアース神族とともに暮らし、さまざまなトラブルを起こす。やがてオーディンらに敵対するようになり、最終戦争ラグナロクでは巨人族の先頭にたって神々の国アースガルズに攻め込む。

・(トリックスター)北欧神話の主役がオーディンだとすると、その相手役は巨人族のロキになるだろう。ロキは仇敵の巨人族でありながら、神々の国アースガルズに住み、オーディンと義兄弟の契りまで結んでいる。トールと仲がいい。
 ロキはいたずら好きのトリックスター(秩序を乱し、新しい展開をもたらす者)だ。ずる賢くて嘘がうまく、変身術を得意とする。邪悪な性格のもち主でトラブルメイカーだが、神々のためにめざましい働きをすることも多い。

・(ロキの子どもたち)ロキは巨人族の女性アングルボザとの間に、蛇のヨルムンガンド、狼のフェンリル、半死人の姿の娘ヘルという3人の子どもをもうけている。人間の娘シギュンとの間にも、ヴァーリとナリというふたりの息子がいた。また、牝馬に変身して牡馬と交わり、名馬スレイプニルを自ら産んだこともある。

・(ロキの復讐とラグナロク)ロキが恨みを晴らすために立ち上がるのは、ラグナロクのときである。世界の終焉の日、フェンリルの子スコルとハティによって太陽と月が呑み込まれ、星が天から落ちて光が消滅する。するとすべての戒めが解け、ロキの体は自由になり、巨人族を引き連れてアースガルズに攻め込む。大蛇ヨルムンガンドや狼フェンリルも参戦。ついに最終戦争が始まるのだ。
 神々と巨人族は最後まで死力を尽くして戦い、世界は滅亡することになる。ロキはヘイムダルと相討ちになり息絶える。

<ワルキューレ  天馬で戦場を駆け、戦死者の魂を探す乙女たち>
・武装した半神の乙女ワルキューレたちは、天馬に乗って戦場をめぐり、勝敗と死を決定していく。

・ワルキューレは半神であり、鎧兜と剣や槍で武装した乙女の姿をしている。彼女たちは、天馬に乗って戦場を駆けめぐり、戦死した勇者の魂を、グラズヘイムという場所にある宮殿ヴァルハラへと連れていく。オーディンの命を受け、最終戦争ラグナロクで味方となる戦士をスカウトしているのである。

<ダーナ神族 アイルランドを支配していた神々>
・生命の女神ダヌを頂点とするダーナ神族は、ケルト人以前にアイルランドを支配していた人々をモデルとする神々である。
 
・ケルト神話には、ダーナ神族という神々が登場する。生命の女神ダヌを母とする神の一族である。ケルト人が上陸する以前にアイルランドを支配していた、実在の民族がモデルだという。
 ダーナ神族がやってくる前は、フィル・ボルグ族がフォモール族を従えてアイルランドを支配していた。そこへ北方から黒い雲とともにダーナ神族が現れて、フォモール族と同盟を結んでフィル・ボルグ族と戦い、勝利する。そののち、ダーナ神族はフォモール族と争ってこれを打ち負かし、アイルランドを支配したのだった。
 しかしそんな彼らも、のちに上陸してきたミレー族に追いやられ、地下に逃れて、妖精になったと伝えられている。

<オシーン 「常若の国」から300年後に帰還した。ケルト版「浦島太郎」>
・オシーンはフィン・マックールの息子で、フィアナ騎士団の一員だった。しかしある日、美貌の少女に魅せられて常若の国へ行くことになる。そこには金銀宝石で散りばめられ、誰も老いることも死ぬこともない理想郷だった。
 そこで3年をすごしたのちオシーンが帰郷を望むと、少女は彼に白馬を与え、「この白馬から決して地面に降りてはいけません」と忠告する。帰還した故郷では、何と300年の歳月が経過しており、父も友人もみな死んでいた。そしてオシーンが思わず地面に降りた時、たちまち彼は白髪の老人となってしまうのだった。

<アーサー王  ヨーロッパに伝わる伝説の王>
・アーサー王は、6世紀にブリテン人を率いてサクソン人を撃退した、伝説の王である。ケルト神話には、彼の物語が多数含まれている。

<アブラハムの宗教の神  3つの宗教に共通する唯一神>
・ユダヤ教・キリスト教・イスラム教は「アブラハムの宗教」と呼ばれる。唯一の神が信仰され、それらは同じ神だと考えられている。

・(同じ神を信じる)ユダヤ教・キリスト教・イスラム教という3つの一神教は、「アブラハムの宗教」といわれ、ノアの洪水のあとに登場した最初の預言者アブラハムが、宗教的な始祖とされる。

<唯一の神>
・古代イスラエルのユダヤ人は、唯一神をヤハウェの名で呼んでいたと考えられるが、正確な発音は忘れさられた。そのほか「アドナイ」「エロヒム」など、さまざまな名や称号がある。悲しみ深いが、罰を下すにあたっては容赦のない、恐ろしい神である。
 キリスト教の多くの教派では、神について三位一体説が採用された。神はひとつの実体でありながら、父・子(父なる神の言葉であるイエス・キリスト)・聖霊の3つの位格をもつという考え方である。

・(グノーシスの神学)たとえばキリスト教の中には、「ユダヤ教の神と、イエス・キリストの宣教した神は、別々の神である」とする考え方があった。1世紀に発生して2世紀に力をもったグノーシス主義である。
 ギリシア語で「認識」を意味するグノーシスの思想によると、ユダヤ教・旧約聖書の創造神は低劣な神であり、その神に創られたこの世界も望ましくないものである。本当にすぐれた至高神は、悪しき世界から人間を救うため、キリストを地上に送った。そのことを「認識」してこの世界を脱し、至高神のもとに迎えられることが、魂の救済なのだという。

<イザナギとイザナミ  日本の国土と多数の神々を産んだ夫婦神>
・日本の国土と神々を産み出した夫婦神。また、死も彼らに由来する。

・(穢れを清める)黄泉の国を訪れることで死の穢れを身に帯びてしまったイザナギは、禊ぎをしなければならないと思い、清らかな水で体をすすいだ。
 するとその汚れの中から、災いをもたらすマガツヒノカミや、その災いを直すナオビノカミなど、多くの神々が生まれた。
 仕上げにイザナギは顔を洗った。左目を洗うと、太陽のようなアマテラスが生まれ、右目を洗うと、月のようなツクヨミが生まれた。そして鼻を洗うと、嵐のようなスサノオが生まれた。この3柱の神を三貴子という。
 三貴子の誕生に、イザナギはとても喜んだ。彼はアマテラスには神々の暮らす高天原を、ツクヨミには夜の世界(夜之食国)を、スサノオには海原を治めさせることにしたのだ。

<オオクニヌシ  土着の神である国津神の主宰神>
・日本神話には2種類の神が登場する。天空の高天原の神々は天津神と呼ばれ、地上に土着していた神々は国津神という。ただ、高天原から地上に降りたスサノオは国津神とされ、その子孫のオオクニヌシは国津神の主宰神となる。

<ニニギ  高天原から地上に降り、その地を統治>
・ニニギは、アマテラスの孫にあたる神である。その名は、天地が豊かににぎわうこと、稲穂が豊かに実ることを意味する。
 彼はアマテラスから、葦原中国を治めるように命じられた。三種の神器を持ち、神々を引き連れたニニギは、高天原から地上へと降りていく。途中で、国津神のサルタヒコが現れ、道案内をした。やがてニニギは、筑紫の日向の高千穂(九州)に降り立った。これを天孫降臨という。

<おしら様>
・おしら様は、東北地方、特に岩手県や青森県で信仰されている家の神であり、蚕や農業の神ともされている。
 桑の木の棒の先に人間や馬の顔を彫り、何枚もの服を着せたものがご神体になることが多い。普通、家の神棚や床の間に祀られる。

<キジムナ>
・キジムナは沖縄に伝承される妖怪で、ガジュマルの古木の精霊とも伝えられている。
 体がまっ赤で赤い髪に赤い顔の子どもの姿で現れる。性別もあり、結婚して家庭も作る。人間と結婚することもあるという。
彼らは人間と共存し、一緒に漁に出たときは、必ず大漁になる。




『現代オタクの基礎知識』
2次元世界に強くなる
ライブ   カンゼン    2017/7/13



<2次元コンテンツ>
・小説、マンガ、ゲーム、アニメ、ライトノベルなど、いわゆるクールジャパンを担う日本の2次元コンテンツは趣向が特殊である。
 見た目には萌え系といわれるようなタイプが主流であるし、その世界観をして「中二病的」などと揶揄されることもある。しかしちゃんと作品を鑑賞すると、そうした娯楽的な見た目の裏側で、多種多様なジャンルからネタ元を引っ張り出し、熟知したうえで物語が構築されていることが分かる。

・そこで本書は、現代の2次元世界が好きな人なら最低限知っておいて損はない、「少しマニアック」なジャンルや専門用語を多岐にわたって紹介する。

<ラグナロク   北欧神話の世界と神々>
<巨大な樹に住む人々の暮らしとその終末>
・ゲームの題名をはじめ創作でよく見かける名前である「ラグナロク」。これは、北欧神話で語られている、神々と巨人たちの間に起こる最終戦争の名前だ。
 北欧神話の世界は「ユグドラシル」と呼ばれる巨大な樹に9つの世界が存在し、神もそれに敵対する巨人族も人間も、はたまた冥界もウグドラシルに内包されている。人間はミズカルズという世界に住み、基本的にほかの世界を行き来することはできないが、神々や巨人は比較的自由に移動できるようで、神々が人間に干渉してくることもある。

・ラグナロクは巫女の予言によって語られる「未来の出来事」だ。最高神オーディンが率いるアース神族は元々敵対していたヴァン神族と同盟を組み、巨人族との戦いに備える。予言では、怪物を率いる巨人族とオーディンたちの間で発生し、ヴィーグリーズという広い野原を戦場に、あらかじめ決められた者同士で対決する。

・ラグナロクの神々の運命はすでに決まっており、オーディンをはじめ多くの神が死に、最後はスルトという炎の巨人が持つ炎の剣によって、世界樹ユグドラシルが燃やされ世界が滅びを迎える。ただし、その後も一部の神や人間が生き残り、世界を再興していくのである。

<北欧神話の主な神々>
(オーディン)北欧神話の主神にしてアース神族の長。

(トール)神々の中で最強といわれる。

(テュール)隻腕の軍神。戦いの勝敗を決める神。

(バルドル)オーディンとフリッグの間に生まれた息子でホズの兄。神々の中で最も賢明。ラグナロクののちに復活する。

(ヴィーザル)オーディンの息子。慎ましく、「沈黙の神」とよばれるが、その実力はトールに次ぐほどのもの。

(ヘイムダル)視覚や聴覚が鋭敏な神々の番人。アースガルズとミズガルズを繋ぐ虹の橋ビフレストの脇で見張り役をつとめ、ラグナロクでは角笛を鳴らして神々を召集する。

(ブラギ)「長ヒゲの神」とも呼ばれるオーディンの息子。頭脳明晰、かつ雄弁な詩人の神。

(ホズ)オーディンの息子でバルドルの弟。盲目だったことからロキの奸計に利用され、はからずもバルドウを殺してしまう。

(フリッグ)フェンリサルという豪奢な宮殿に住むオーディンの妻で、バルドルの母。アース神族の女神を束ねる女王でもある。

(イズン)イドゥン、もしくはイズーナとも呼ばれる。詩人の神ブラギの妻で、神々が若さをたもつために必要な魔力をもつリンゴを管理している。

(ニョルズ)ヴァン神族の神で、フレイとフレイヤの父。アース神族とヴァン神族が戦争をした際、講和のときに人質としてアースガルズにやってきた。

(フレイ)ニョルズの息子でありフレイヤの兄。豊穣を司るヴァン神族の神で、神々の中で最も美しいといわれる。

(フレイヤ)2匹のネコが引く戦車に乗ったヴァン神族の女神。ニョルズの娘であり、フレイの妹。兄と同じく豊穣を司るほか、愛にも関係している。

(ロキ)オーディンと義兄弟になってアース神族に迎えられた巨人。美しい外見とは裏腹に性根が曲がっており、しばしば神々に難儀をもたらした。フェンリルやヨルムンガルドの父。

(スルト)ムスベルヘイムに住むムスベルたちの長で、炎の巨人といわれる。燃える剣を手に国境を守っており、ラグナロクではフレイを倒したのちに世界を焼き尽くしたという。

<北欧神話の世界  ユグドラシル(巨大なトネリコの樹)の図>
(ウィドフニル)ユグドラシルの頂上にとまり、世界を照らしているという輝く鳥。

<第1層:天上の平面>
(ヴァナヘイム)ヴァン神族の世界で、ニョルズやフレイ、フレイヤ兄妹の故郷。詳細は知られておらず、謎に包まれた地である。
(アースガルス)オーディンをはじめとするアース神族が住む世界。ビフレストを渡るか空を飛ぶ以外、侵入する方法はない。ミズガルズの中心にあるという説もある。
(アールヴヘイム)妖精たちの世界。神に似た姿をした美しい妖精が住んでいるといわれ、これが現在のエルフとして知られる存在のもとになっている。

<第2層:地上の平面>
(ビフレスト)アースガルズとミズガルズを繋ぐ虹の橋。アースガルズ側にはヘイムダルの館があり、橋を渡る者を見張っている。
(ミズガルズ)周囲が海で囲まれた人間の世界。同じ平面には巨人が住むヨトゥンヘイムがあり、神がつくった囲いで隔てられている。
(ヨトゥンヘイム)ミズガルズの北方、または東方にあるという巨人の世界。巨人ミーミルが管理する泉があり、飲むと知識を授かることができるという。
(ムスペルヘイム)最も古くからあったといわれる世界。炎に包まれた灼熱の世界で、炎の巨人スルトがいるという以外は不明な点が多い。
(スヴァルトアールヴヘイム)ドゥウェルグと呼ばれる小人たちが住む世界。彼らは優れた職人として知られており、さまざまな魔法の道具をつくりだした。

<第3層:地下の平面>
(ヘルヘイム)ロキの娘ヘルが統治する死者の世界。ニヴルヘイムと同一視されることもある。戦場以外で死んだ人間や亡くなった神々がここに来る。
(ニヴルヘイム)天地創造以前からあるといわれる氷の世界。世界樹の根をかじっているというニーズヘッグをはじめ、多くの蛇が住んでいるといおう。

<巨人族ながら神々の列に加わる  ロキ>
・多くの神話には「トリックスター」と呼ばれる存在がいる。悪戯や事件を起こすことでほかの神や人間を引っかき回したり、あるときは善人のように、あるときは悪人のようになるという、掴みどころのない役どころだったりする。その特性上から物語の「狂言回し」となることもある。

・ロキは北欧神話を代表するトリックスターである。その出生は、巨人ファールバイティとラウヴェイの息子であり、オーディンたちアース神族とは本来、敵対関係にある。しかし、ロキはオーディンに気に入られて義兄弟となったため、神々の一員として迎えられた。神々の中でも、特に雷神トールとは仲が良く、何度か巨人族の世界であるヨトゥンヘイムを一緒に旅している。
 
・(アース神族)オーディンをはじめおもな神々が属している神族で、アースガルズに住んでいる。一時は古い豊穣の神ヴァン神族と争っていたが、互いに人質を交換し合うことでのちに和解した。

・彼は美しい容貌のもち主だが、気質が邪悪なうえに気まぐれで嘘つき。狡猾さにかけては並ぶ者はなく、悪ふざけをしては神々を困難に巻き込む困った神だった。しかし、自らトラブルを起こしておきながら、最後には機転を利かせて神々の窮地を救うあたり、まさにトリックスターである。

・オーディンが義兄弟だったため、神々も当初はロキの態度を黙認していた。しかし、海神エーギルが開いた宴の席で、ロキが神々の秘密を次々に暴露し大いに恥をかかせたため、ついに神々も我慢の限界に達してしまった。
 こうしてロキは洞窟の岩に縛り付けられ、したたり落ちる蛇の毒が顔にかかるという罰を受けることになる。ロキには妻のシギュンが付き添い、毒を鉢で受け止めた。しかし、彼女が一杯になった毒を捨てに行くときだけはどうにもならず、毒の苦痛で体を震わせるのである。
 終末たるラグナロクが訪れると、ロキは解放され、巨人や怪物の子供たちと共にオーディンたち神々へ戦争をしかける。そして最後は、ヘイムダルと相打ちになり死ぬという運命が定められている。

<ロキの子供たち>
・ロキには、最初に妻とした巨人族のアングルボザとの間に3人の子供がいた。それが2人の息子、巨大な狼フェンリルと大蛇ヨルムンガンド、1人娘のヘルである。予言の力を得たオーディンがラグナロクでロキの子供たちが敵となることを予見していたため、神々はフェンリルを魔法の鎖で縛り、ヨルムンガンは海に捨てられ、ヘルは冥界の主という名目で地下へと送られていた。

<ワルキューレ  勇ましき戦死者を天界と運ぶ乙女>
・北欧神話では、世界の終末であるラグナロクが到来すると、神々と巨人族による全面戦争が行われることが運命づけられている。この日まで重要な役目を果たすのが、半人半神の女性たち・ワルキューレである。
 ワルキューレという名前は「戦死者を選ぶ者」という意味がある。ドイツ語ではヴァルキューレ、英語ではヴァルキリーと発音するが、北欧神話ではヴァルキュリアといった発音になる。ワルキューレはドイツ語の読みに由来する日本流の呼び名で、戦乙女と訳されることもある。

・彼女たちワルキューレの役目は、ラグナロクに備えて「優秀な戦士たちの魂を集める」こと。鎧兜に身を固めて天馬に乗ったワルキューレたちは、人間世界ミズカルズで戦争が起きると戦場に姿を現す。そして、主人(オーディン)の定めによって選ばれた戦死が倒れると、その魂を死せる戦士たちが集う天上の館ヴァルハラへと連れて行く。
 ヴァルハラへ連れて行かれた戦士たちは、「英雄的死者たち」という意味のエインヘリヤルと呼ばれ、ワルキューレたちの世話を受けながらラグナロクの到来に備えて武事に励むことになる。主人たちが選んだ戦士の魂を集めるだけでなく、ラグナロクが到来するまで彼らの世話をすることも、ワルキューレの重要な仕事なのだ。
 現在では美しい乙女の姿で描かれることが多いワルキューレだが、死者を選ぶというだけに古くは死神や魔女と同一視され、恐れられる存在だった。

<フリーメイソンリー  おもな秘密結社>
<秘密結社の代名詞的存在>
・「一部の団体が世界を裏から牛耳っている」というような陰謀論は現在でもあとを絶たない。こうした陰謀論の話で必ずといっていいほど登場するのが「秘密結社」であり、その代表格がフリーメイソンリーだ。この組織は300万人以上の会員がいるといわれる世界最大規模を誇る秘密結社で、「ロッジ」と呼ばれる拠点は日本にも存在する。結成の起源については諸説あるが、中世ヨーロッパの石工職人の組合が母体となったという説が有力だ。
 秘密結社という響きから怪しげなイメージを受けるが、実はフリーメイソンリーの実態はかけ離れている。公式ホームページでは「会員相互の特性と人格の向上をはかり、良き人々をさらに良くしようとする団体」と標榜し、会員は自らがフリーメイソンであることを公開してもよい。また、具体的な活動内容は非公開となっているが、学校や病院の設営、孤児や老人を保護する施設の経営、資金援助などを行っているとされる。

・こうした活動によってフリーメイソンリーは慈善団体というイメージが浸透しつつあるが、ある程度の秘密性は有しているため、存在を危ぶむ勢力も存在する。特にカトリック教会との対立は根深く、フリーメイソンリーへの入会は“破門に該当する行為”とされる。また、フリーメイソンには社会的な影響力が大きい有力者も多数いる。

<マフィア  裏社会で暗躍する犯罪集団>
・マフィアとは、世界中に存在する暴力や密売など非合法な方法で生計を立てる組織犯罪集団のことだ。もともとはイタリア南部にあるシチリア出身の犯罪集団を指す用語だったが、現在では犯罪集団全般を指す言葉として用いられることが多い。その起源については9世紀にアラブの侵入に対して結成されたというものや、19世紀初めにナポレオン軍に追われたナポリ王室がこの島に逃げ込んだのが契機となったというものなど諸説あり、詳細は不明だ。

・いずれにせよ、マフィアはシチリアで誕生し、その後、一部のマフィアが移民としてアメリカに渡り、これがコーサ・ノストラなどのアメリカマフィアへと発展していく。ちなみに、アメリカのマフィアといえばアル・カポネが有名だが、彼はイタリア系ではあるが両親の出身がナポリで、シチリアではなかったため、マフィアの本流には加わっていない。そのため、アル・カポネについてはマフィアではなくギャングと呼ばれることが多い。
 なお、マフィアの各組織はファミリーと呼ばれ、原則として1都市につき1ファミリーが存在している。ただし、メンバーの多いニューヨークのアメリカマフィアだけは、5つのファミリー(ボナンノ一家、ジェノヴェーゼ一家、ガンビーノ一家、ルッケーゼ一家、コロンボ一家)が存在しており、これを「5大ファミリー」と呼ぶ。

<エーテル  現代の量子力学がとってかわる>
・その昔、人は音が空気を伝い、波が海水を伝うように、光を伝える物質が宇宙にあると考えた。古代ギリシアで空気の上層をあらわす言葉であった「エーテル」は、アリストテレスによって神学的な意味で“天を満たすもの”だと定められた。この用語が物理の領域で意味をもち始めたのは、まだ量子力学の基礎が確立される以前の17世紀、ルネ・デカルトは1644年に『哲学原理』で「宇宙は真空ではなく、隙間なくエーテルに埋められている」と主張した。サー・アイザック・ニュートンは光は粒子であるといい、クリスティアーン・ホイヘンスは光の波動説を唱えたが、共にエーテル説を支持していた。しかし、それならエーテルの中を進んでいる地球にはエーテルの風が吹いているはずであり、科学者たちはその存在を立証しようとした実験をしたものの、エーテルの風は検出されなかった。

・その後、アルベルト・アインシュタインが1905年には「特殊相対性理論」を発表、電磁波の伝達に媒介物質は不要だとしてエーテル理論を事実上破棄した。宇宙に進出した現在では、宇宙空間がエーテルに満ちているという概念がいかに前時代的だということが分かる。
 しかし眼に見える光が電磁波の一種と解明されたことを考えると、波を伝える何かがあるとする発想自体は、無駄だったと言いきれないのではないだろうか。

<ガブリエル 神の意志を告げるメッセンジャー>
・大天使ミカエルと同様『旧約聖書』に名前が明記されている天使。名前は「神の人」「神は力強い」を意味し、イギリスの詩人ジョン・ミルトン著作『失楽園』では、ミカエルやラファエルなどと同じく、熾天使(セラフィム)とされている。
 ガブリエルの主な任務は、選ばれた人間に神の意志を伝えること。最も有名なエピソードとしては、聖母マリアへの受胎告知が挙げられる。『新約聖書』でも文学的に優れた歴史的叙述とされる『ルカによる福音書』によると、ガブリエルは処女マリアに懐妊を告知し、胎内の子をイエスと名づけることを啓示した。更に、その子がのちに救世主になることも告げたという。
 天使といえば羽を生やした男性というイメージが強いが、ガブリエルは女性で描かれることが多い。

・ただし、ガブリエル女性説はあくまで一説にしか過ぎず、断定はできない。

<サリエル  見つめた者を不幸にする邪眼>
・サリエルは天使が神の掟に背かぬように監視し、法を犯した天使の運命を決定する役目を負った熾天使(セラフィム)、または大天使。人間の魂を天国や地獄へ導く存在でもあり、一説には死を拒む相手を脅して魂を刈り取るともいわれ、恐怖の対象とされている。
 サリエルの能力といえば、見つめた者にさまざまな呪いをかける「邪眼(イーヴル・アイ)が有名。

・実際にキリスト教社会では邪眼の存在は信じられており、サリエルの名前が書かれた護符には、ほかの邪眼から身を守る魔除けの力があるという言い伝えも残されている。
 不吉なイメージが強いサリエルは、『旧約聖書』外典『エノク書』では月の運行を司る天使として登場する。そのなかでサリエルは、月の禁断の秘密を知り、それを人間に教えてしまう。そしてその罪を問われ、神への反逆者というレッテルを貼られて自ら堕天したという。

<ゼウス>
<オリュンポス12神の1柱>
・農耕の神クロノスとレアの息子として生まれたゼウス。彼はオリュンポス12神で、天界を統べる全知全能の神だ。ゼウスがもつ職能は、雨や雷などの天候で、戦闘においては雷を武器に戦う。ほかの神々と比べて圧倒的な力を誇るゼウスだが、その王座は父親から奪ったものだ。
 もともと、世界を統べていたのはゼウスの祖父にあたる天空の神ウラノスであった。しかし、彼は実の息子であるクロノスに男根を切り取られ、王座を追われてしまう。その際、クロノスに対して「お前もまた自身の息子に王座を奪われるだろう」と予言を残した。

<もっと2次元に強くなる雑学 歴史遍>
<こじらせイメージの強すぎる、信長、龍馬>
・まず歴史ものでありがちなのが、後年になってやけにイメージが作れ上がった人物が多いこと。典型的なのは戦国武将「織田信長」だ。彼の偉業や逸話は今更挙げるまでもないが、革命児・破壊者のようなイメージはルイス・フロイスの『日本史』にある「第六天魔王を自称した」という記述が発端だ。第六天魔王に関する史料は実はこれしかないのだが、インパクトが強すぎるのか、後年かなり信長像が一人歩きしてしまう結果となった。
 幕末の風雲児「坂本龍馬」も同様である。彼はもちろん何もしなかった人物ではないが、立場的にはただの素浪人の1人であるし、肝心の船中八策も書面が現存していない。現在の一般的な龍馬像は、実は司馬遼太郎の小説『竜馬がゆく』が発端になる。フィクション発信なことを踏まえると、歴史上の評価と比べて温度差があるのは否めない。

<ヘブライ文字 ユダヤ民族による奇跡の復活劇?>
・へブライ文字とはイスラエルの公用語で使われる文字で古代ユダヤ人の国家は古代ローマ帝国に滅ぼされてしまい、そのためユダヤ人たちの言葉、ヘブライ語も日常生活では使われなくなっていった。ただ、ユダヤ教会ではヘブライ語で『旧約聖書』や文書を読み、使っていたので、現代までヘブライ語の知識は失われずに済んだのだ。そして19世紀、ロシアからパレスチナに移り住んだエリエゼル・ベン・イェフダーがヘブライ語を日常語で使うことを実践、ヘブライ語を復活させた。やがてヘブライ語は建国されたイスラエルの公用語になるが、2000年間も使われていなかった古代の言葉を、現代に復活させたのは奇跡とまで言われている。

<ヘブライ語と日本語の共通点⁉>
・ヘブライ語やその文字は、イスラエルの言葉で、使っているのはユダヤ人だ。日本とは距離的にも心理的に非常に遠く、接点もない。普通ならそう考えるのだが、実はヘブライ語と日本語の共通点を指摘する声があがっているのだ。
 その主張は、日本語のカタカナとヘブライ語が似ている。いくつかの文字では、文字とその読みが同じだというのだ。確かにいくつかの文字を並べてみると、似ているような気もする。ただ、これだけなら不思議な偶然、面白いこともあるものだとへえと唸るぐらいだ。

・しかし、この2つが似ているということが、更なるミステリーへと繋がる。それが日ユ同祖論。これは簡単にいえば、日本人とユダヤ人は共通の先祖をもつ兄弟民族だという説だ。紀元前722年にアッシリアに滅ぼされた北イスラエル王国、その民がシルクロードを渡り、日本まで来ていたという。荒唐無稽の話に聞こえるが、ヘブライ語と日本語が似ていること、鳥居や山伏のほら貝など古代ユダヤ文化を彷彿とさせるものがあるというのが、その根拠だ。

<ルーン文字 北欧神話に伝わる魔術文字>
・ルーン文字とは、2世紀ごろから北欧、ドイツを中心にゲルマン語の表記に使われた文字で、石や木、骨に刻んで使われていた。「ルーン」という言葉には神秘、秘密、ささやきといった意味がある。このルーン文字だが、ただの古い言葉という以上に、呪術、魔術的な力のある文字として知られている。

・ちなみに北欧神話では、このルーンは最高神であり魔術師でもあるオーディンの叡智によってもたらされたとされる。彼はルーン文字の奥義を獲得するために、自ら木で首を吊り、己を槍で刺し9日間瞑想を続けた。こうして冥界へと向かったオーディンはそこでルーンの神髄を獲得。命を失う寸前に蘇生し、現世へと戻ったのだ。つまり冥界に行かなければならないほどの神秘、力を秘めているとこの神話が語っている。

・当然、現在でも占いや呪術にルーン文字は使われているほか、ナチス・ドイツの親衛隊がロゴにルーン文字を使用。更にはフィクションの世界でも、魔術文字としてルーン文字は取り入れられ、『指輪物語』をはじめとした名作にも登場している。



<●●インターネット情報から●●>
毎日新聞2016/1/3東京朝刊より

「米国 カリフォルニア、大麻解禁に列 6州目、合法化加速か」

サンディエゴ(米西部カリフォルニア州)長野宏美】2016年11月の住民投票で娯楽用大麻の合法化が承認されたカリフォルニア州で今月1日、大麻の販売が始まった。娯楽使用の大麻販売解禁は6州目。全米最大の人口を抱える同州の解禁で、合法化の流れが進むという見方があり注目されている。

 今回の措置で、米国では5人に1人が娯楽用大麻の購入が可能になった。サンディエゴの販売店「トリー・ホリスティックス」では1日午前7時の開店前から行列ができた。荷物検査や身分証明書の確認などを行って店内に入る。同店は大麻の鉢植えや大麻入りキャンディーなど400種類を扱う。カップルで来店した女子学生(23)は「アルコールより健康的で経済効果もあると思う」と歓迎し、1グラム20ドルの大麻などを購入した。店員のリーフさん(25)は「ストレス解消などで、ビール代わりとして広がると思う」と期待した。

 同州では1996年に住民投票で医療用大麻が全米で初めて認められ、16年に娯楽目的も承認された。大麻を酒やたばこと同様に嗜好(しこう)品として扱い、21歳以上は一定の条件で所持や栽培などが可能。公共の場での使用は禁じられ、販売を認めない自治体もある。

 合法化の背景には、闇取引が横行する中、当局が管理して課税する方が州の財源にでき、現実的だという判断がある。ロイター通信によると、解禁により年間10億ドル(約1130億円)の税収が見込まれるという。一方、西部コロラド州では合法化後、大麻使用者の交通死亡事故が増加し、身体への影響に懸念もある。

 大麻は連邦法で禁じられているが、全米では西部ネバダ州など8州と首都ワシントンで娯楽用大麻が合法化されている。16年の住民投票で認められた東部マサチューセッツとメーンの両州は年内に販売が始まる見通し。



『『竹内文書』と月の先住宇宙人』
ロズウェルのエイリアン(異邦人)【日本人とおなじモンゴロイド】
飛鳥昭雄   徳間書店  2004/11/20



<月の住民を記す古史古伝の登場!>
<日本は世界の中心だった!>
・『竹内文書』は、天皇が日本国だけの天皇になったのは神武天皇以降だとしている。
 それ以前の天皇は、一代につき一度は天空浮舟で天空を飛翔し、世界を巡幸したというから、スケールが違う。つまり「皇祖皇太神宮」は、神武以前の天皇を「世界天皇」としているのである。
 驚くのは、不合朝58代・御中主幸玉身光天津日嗣天皇の時に、古代中国から「伏羲(ふくぎ)」と「神農」が朝貢したとあることだ。

・彼らは古代中国の伝説的な皇帝「皇帝三皇」のうちの2人とされ、伏羲は結婚制度、狩猟、漁猟、牧畜、火を使った料理などを民に教え、宇宙の構造を示す「八卦」を作ったとされている。一方の神農は、農業、薬学医学を伝えた帝である。市を造り、物々交換を教えたことから、薬と商売の神とされ、火徳を有するために炎帝とも呼ばれる。
 それだけではない。不合朝69代・神足別豊鋤身光天津日嗣天皇の頃には、古代ヘブライ人の大預言者であるモーセまでが訪朝したとある。

・モーセは出エジプト以降、古代ヘブライ人を連れてシナイ半島をさまよい、40年にしてようやく約束の地カナンへと導いた預言者である。そのモーセがようやく義務を果たし終え、ヨシュアを後任に立てたので、安心して日本に渡来したというのだ。
 一方、不合朝70代・神心伝物部建身光天津日嗣天皇の時には、古代インド北部地方(現在のネパール南部付近)から、釈迦が訪朝し、万物の奥義を学んでいったと記されている。
 その流れは神倭期になっても続き、初代・神武天皇の時には中国から老子が訪朝したとある。

・そのキリスト教を起こしたイエス・キリストまでもが、日本に訪朝していたと記されてあるから驚きである。イエスの訪朝は第11代・垂仁天皇の頃とされ、もしそれが事実であれば、イエスは日本で様々な奥義を身につけて、救世主として相応しく成長したことになる。
 驚きはまだ続く、第29代・欽明天皇の時には、中東からムハンマド(マホメット)までが訪朝したと記されているのだ。
 これでは、いわゆる「4大宗教」の全てが日本から生まれたことになり、儒教までが日本産となると、大変な宗教系譜が出来上がってしまう。
 はたして、これらは本当のことだったのだろうか?

<イエスの来朝は本当か?>
・『竹内文書』を世に広めるのに貢献したのは、酒井勝軍だけではない。昭和12年(1937年)、キリストが日本で死んだとする『光は東方より』(日本と世界社)という1冊の本が世に出て、世間をあっと言わせた。その本の作者は、山根キク(菊子)という女性である。
 キクはクリスチャンだったが、同時に天津教の信者でもあり、婦人運動家としても広く世に知られた人物だった。
『光は東方より』は、『竹内文書』をベースにしているだけあって、さすがに驚天動地な内容である。
 なにしろ、救世主であるイエス・キリストが、12使徒を召して伝道を開始する前、はるばる日本まで来ていたとしており、イエスの墓までが日本にあるというのだから大変である。そして巨麿が封印して保管する御神宝の中にも、それを証明する品があるという。

・『光は東方より』によると、垂仁天皇の即位10年後、イエスは21歳の時に能登半島に上陸している。その時期はちょうど『新約聖書』最大の謎とされるイエスの空白期間(18年間)に該当し、その間、「皇祖皇太神宮」の神主・武雄心親王を通して修行して、言葉、文字、神学を身に付けたという。その修行の期間は約5年と記されている。

・来朝以降のイエスについて、『竹内文書』は、およそ次のように語っている。ゴルゴダの丘で十字架にかかったのはイエスの4歳下の弟で、名を「イスキリ」と呼んだ。イエス自身は、磔刑の難をのがれて北欧、アフリカ、中央アジア、アラスカを経て4年後に青森県の八戸に到着した。
 イエスはそこから西へ向かい、ある処で定着するが、そこをヘブライにちなんで「戸来」と名付けたとされる。イエスは自分の名を「十来太郎大天空」、あるいは「八戸太郎天空坊」と改め、沢口家の丘の上に居を定める。沢口家から娘のミユ子を娶ったからである。
 イエスは鼻が高く、赤ら顔で長いマントを着ていたため、村人たちは「天狗様」として尊敬したという。この村でイエスは畑を耕すだけの白髪の老人となり、三女をもうけて118歳で他界した。

・これを単なる夢物語とは片づけられない事実がある。青森県三戸郡にある十和田湖の東に、当時、実際に「戸来村」という寒村があって、そこでは古代ヘブライの風習がそのまま残されていたのである。

<モーセの墓も実在する!?>
・山根キクは、著書『キリストは日本で死んでいる』の中で、来朝したのはイエス・キリストだけではなく、モーセまでが日本を訪れていたと述べている。
 そのあらましは、次のとおりである。
 モーセが絶対神ヤハウェから十戒石板を得たのは、シナイ山ではなく石川県押水町の宝達山であるとする。この山は能登半島の最高峰で、後にイエスが修行するために天空浮舟で舞い降りた地でもある。

<カタカナは神代文字から作られた!?>
・「皇祖皇太神宮」は、「カタカナ」のベースになっているのは、漢字ではなく神代文字だと表明している。

<「天空浮舟」ミステリー!>
・『竹内文書』は、この天空浮舟の飛翔速度を1日8000〜1万1000里と記している。「一理=4キロ」にした場合、1日に3万2000〜4万4000キロを飛ぶ計算になり、地球の円周が約4万キロなので、ほぼ1日で地球を1周してしまう。
 これを時速に換算すると、時速1333〜1833キロ、秒速なら3703〜5092メートル。いやはや、猛烈なスピードである。

・しかし、記紀の神武天皇に担当するニギハヤヒが、「天磐船(あめのいわふね)」に乗って降臨したという伝説が、現実に、「磐船神社」(大阪府交野市)に残されているのだ。
 ニギハヤヒは天照大御神の詔によって天孫降臨したとあり、物部氏の祖神である。

・「多次元同時存在の法則」の下では、時間や人数の概念は一切通用しない。何億年もの寿命や数百世代の隔たりがあっても、たったひとりの人間や神に集約されてしまうからだ。

・それは記紀も同様で、初代・神武天皇と第10代・崇神天皇の間の8代の天皇が、「神武天皇=崇神天皇」の結果、神代では天照大神に、人間界では神武天皇にすべて引っくり返ってしまうのだ。

<世界のひな型日本の天皇がかつて「世界の王」だったことが証明される!!>
<ロズウェルのエイリアン(異邦人)は日本人(皇室)と同じモンゴロイドだった!!>
<「ベルギー事件」はアメリカへのメッセージだった!>
・ベルギーで5万人が目撃したUFO事件が発生した。これを「ベルギー事件」と言う。

・これら一連のベルギー騒動に先立つ1989年11月29日には、国道68号線をエイナッテンからオイペンまで行軍していた軍人が、無音で飛行する巨大な葉巻型UFOを目撃していた。この時に現れたUFOは母船だった。

<20世紀最大のミステリー「ロズウェル事件」>
・実はエイリアンの姿は、カエルのようなグレイでも金髪の白人でもなく、背の低い(1メートル50センチ前後)の東洋人であることが判明している!!
 彼らは髪の毛を剃った僧侶のようなモンゴロイドで、著者が入手した元NSA(国家安全保障局)高官からの情報によると、3体の遺体はまさに日本人そのものだと記されている。それがエイリアンの正体である。
 彼らがモンゴロイドであることは、切れ長の目と低い鼻というアジア人の容姿から歴然としており、当然、アジア人の祖先である古代セムの末裔であることは間違いない。
 エイリアンのDNAと日本人は極めて近く、最近の調査でそれが明らかにされている。「YAP(―)因子」が発見されたことで、そのことが確証されているのである。
「YAP/ヤップ」とは、Y染色体のDNAの中の特定の場所に挿入された約300の塩基からなる遺伝子のことである。このYAP(―)因子は、極東では日本人特有のものと考えられている。
 日本人のYAP(+)因子は、縄文人によりもたらされ、YAP(−)因子は弥生人の移住によりもたらされたというのが従来の学説だが、アメリカはそうは見ていない。

・竹内文書中の地日玉国はやはり地球以外にあり、そこに、もうひとつ、本物の日本が存在する――というのが筆者の説である。

・NSA(国家安全保障局)はこのことに強い関心を持っており、アメリカ政府も日本人(特に皇室)とエイリアンの遺伝的つながりに興味を抱いている。

<「ロズウェル事件」はアメリカの国防システムまで変えた>
・現在、1945年から49年末までのロズウェル基地における書類は一切存在していない。通信記録も破棄されたという。これはあまりに奇妙すぎる。

<マザーシップが出現していた!>
・『Mファイル』によると、UFO墜落の直前、ロズウェル基地では大変な事件が起きていた。1947年7月2日、ロズウェルの北方は、夜半から猛烈な嵐に見舞われていた。発達した低気圧が局地的な嵐を引き起こし、雷鳴が轟き、異様な雲が渦巻いていたのだ。雨を伴わない大陸内部特有の乾いた雷雲は、時にそれが巨大な竜巻を生み出すことがある。
 午後8時15分過ぎ、ロズウェル基地上空に、突如として巨大な物体が飛来した。それは全長1キロを超える飛行物体だった。
 
・軍人や職員が外に出て夜空を見上げた時、真黒で巨大な影が星空をシルエットのように隠していたのが見えたという。その後、飛行物体の底から、オレンジ色に輝く小型の飛行物体(ホームベース型)が2機飛び出すのが確認されている。

<『竹内文書』と月の人類!>
・アポロ11号のはるか以前から月面を占有し、地球の上空を我が物顔に飛翔するUFOの操縦者が、モンゴロイドだということを、アメリカ軍は「ロズウェル事件」を通して知っていた。
 セムの末裔がエイリアンの正体なのだ。つまりはイエス・キリストと同族ということになる。
 実は「エイリアン」には意味が2つある。「異星人」と「異邦人」である。だからエイリアン情報を軍を通して垂れ流すアメリカは嘘を言っていないことになる。エイリアンを異星人と思い込む方が悪いのだ。『竹内文書』を巨麿版として改竄させた手口と全く同じである。
 アメリカは、日本から絶対に目を離さない。近い将来、アメリカがエイリアンと戦闘状態に陥るような場合、日本が対エイリアン戦争のキーパーソンになる可能性が出てくるからだ。アメリカにとっては、日本人(特に皇室)はエイリアンに対する貴重な人質とも言えるからである。
 このように、『竹内文書』にある、太陽の「天日球国」と地球の「地美(ちみ)」の間に存在する世界が「月」だった可能性が出てくる。そしてそこには、YAP(−)因子を持った日本人と同じ民族が住んでいる。
 確かに月には酸素を含む大気は存在しない。が、月の地下が完全な空洞になっているというデータも存在するのだ。
 月の地震である「月震」(3メートルの振幅で3年間の周期)が、800年間も鎮まらないのは、月が釣鐘のように中身がないからである。
 これは800年ほど前に月に大衝突した隕石による震動で、この衝突の記録はイギリスのジャーベイズ司祭が『年代記』の中に書き残していて、実際、記録通りの場所に新しい隕石孔が存在した。「ジョルダーノ・ブルーノ・クレーター」である!
 月の内部の核が外部に滲み出して黒い海を形成している事実を考え合わせれば、これは月の内部が歪とはいえ、空洞になっている可能性を示唆するデータと言える。
 はたして「地日王国」とは月のことなのだろうか?



『ユダヤ陰謀説の正体』 
松浦寛 ちくま書房   1999/11



<UFOとホロコースト>
<UFOを操っているのはだれか>
・ホロコーストとUFOとはいかにも奇妙な取り合わせのように思われるが、ユダヤ人に関する偏見には、他のどの民族に関する偏見にもまして奇妙なものがある。

・「UFO問題の一番深い根幹部にあるのは、実は『ユダヤ問題』だったのである!」と説くのは、「サイセンス・エンターティナー」を自称する飛鳥明雄である。飛鳥は、「子供の頃から古代古墳に囲まれた環境で育つが、UFOを目撃したことで超常現象の世界に興味を持つようになった」という人物である。

・飛鳥によれば、1947年7月4日にアメリカのニューメキシコ州ロズウェルで米軍が発見したというUFOに乗っていたエイリアンの4遺体は実はモンゴロイド系で、UFOを飛行させるほどの高度科学技術の担い手は日本人を含むモンゴロイド系であるという。

・そして、モンゴロイド系を中心とするアジア系諸民族こそ、古代イスラエルの失われた十支族の末裔だというのである。すぐに分かるように、失われた十支族云々は、飛鳥の信奉する、一夫多妻制などの主張でとかく周囲と摩擦を起こすことの多いアメリカの新興宗教の教義(インディアンと俗称されるネイティブ・アメリカンは移住したイスラエルの失われた支族との由)のヴァリエーションで、それを飛鳥は、われわれが先に論じた「日本=ユダヤ同祖論」と折衷したわけである。

<UFO研究家とナチス>
・実はこれと似た話が、『UFO研究家』として知られるテレビ・ディレクター、矢追純一の『ついに突き止めた超兵器の秘密 ナチスがUFOを造っていた』(1994年)なる題名の書物にも載っている。

・1980年10月22日、「英国上院議員UFO研究会」(未詳)の委員長だというクランカーティ伯爵と同会委員のキンバリー伯爵をロンドンに訪ねた矢追は、別の惑星から来ているものと、旧ナチスの科学者による地球製の二種類のUFOの話を両委員から聞き、少し前に会った「実名を出すとさしさわりがある」Xなる西ドイツの商社の実業家の話を思い出す。Xは、矢追に「ナチスの目的は、東西が衝突して第三次世界大戦に突入したとき、UFOをひっさげて現れ、世界制覇を成し遂げようというものです」と語ったという。

・前大戦末期、幽閉されていたムッソリーニの奪回作戦を指揮したオットー・スコルツェニー大佐を乗せたUFOを見たと言い張るフランク・ストレンジ博士の話を紹介した後、矢追は、「ドイツのナチスと、その秘密計画に詳しいエルンスト・ズンデル」に会うべくニューヨーク州のプリンストンに赴く。

<「ホロコースト否定興行師」の商魂>
・矢追がツンデルから聞いたという話は、実に驚くべきものである。なにしろ大戦末期のナチスは、「超伝導モーターによるUFO」ばかりか、核弾頭を装備できる大陸間弾道弾、衝撃波で目標物をなぎ倒す「音響砲」、さらには巨大な凹面鏡を利用した「太陽砲」までも開発していたという。なぜそれほどナチスの科学技術が発達していたかというと、ツンデルが推測するには、「何らかの方法で宇宙人とコンタクトを取り、優れたテクノロジーを手に入れたのではないか」との由、その根拠たるやヒトラー自身が「かなりの霊能力をもった超能力者」で、親衛隊の長官ヒムラーも「優れた霊能者」であったからというのだからすさまじい。

・矢追は、ツンデルに会うのにずいぶん苦労したようだが、ツンデルのUFO情報の入手にそれほどの手間は不要である。
 なぜなら、このツンデルは、現代史の研究者の間でも好事家の間でもとりわけ有名な「ナチスおたくのおっさん」(山本弘)で、インターネットに13のサイトを持ち、その内の8つの記事が「未成年者に有害」との理由からドイツで公開禁止となったという逸話で知られる「ホロコースト否定興行師」(マヌエル・ブルツキの評言)だからである。



『大いなる秘密』 (レプティリアン爬虫類人)
(デーヴィッド・アイク)  (三交社)   2000/8



<アーリア人の祖先たちの故郷>
<シャンバラと呼ばれる都市を主都とする地下王国「アガルタ」>
・「ヒトラーについていけ!彼は踊るだろう。笛を吹くのは私だ」のエッカルトと、「死の天使」ヨーゼフ・メンゲレがヒトラーを精神操作。

・スカンディナヴィアの伝説によると、ウルティマ・トゥーレは、太陽の沈むことなき極北の楽園であり、アーリア人の祖先たちの故郷であったと言われている。ヒュペルボーリアが水没し始めたとき、ヒマラヤ山脈の地下に高度な科学技術を持っていたアーリア人たちは、地殻にトンネルを掘り抜き、ヒマラヤ山脈の地下に巨大な地底都市を建設したのだった。これはのちに、シャンバラと呼ばれる都市を主都とする地下王国「アガルタ」として知られるようになった。少なくともトゥーレ協会の人々はそう信じていた。ペルシア人たちは、その地域をアーリアナと呼んでいたが、これは「アーリア人の土地」という意味である。

・ナチスの教義では、アガルタの人々が「善者」で、シャンバラが「悪者」ということになっている。この両勢力の争いは、何千年も続いており、ナチスは、アガルタの「善者」たちと同盟して、「悪者」のシャンバラが操る「フリーメーソンやシオニスト」と戦っていた。少なくともナチス自身はそのように信じていたのだ。

・非常に長期にわたるこの争いは、「火星由来のアーリア人対アヌンナキ・レプティリアン」の戦いだったのではないのだろうか?彼らは最初、火星上で戦いを繰り広げ、続いて戦場を月に移し、さらに地球へと下りて争いを続けた。アーリア支配種との接触を果たさんとしたヒトラーは、この地下世界への入口を見つけ出そうと躍起になっていたが、「死の天使」ヨーゼフ・メンゲレによる精神操作を受けていた彼は、事実上レプティリアンの繰り人形であった。

<トゥーレ協会から派生したドイツ労働者党>
・これまでに述べてきたように、地球の完全支配をもくろむレプティリアンが、他の異星人や地球内部種族との争いを続けてきた可能性は非常に高い。またレプティリアンたちは、低層四次元においても他の意識体たちと競合関係にあると考えられる。

・トゥーレ協会を創始したのは、ゼボッテンドルフ男爵などという大仰な名に改名した占星術師、ルドルフ・グラウエルであった。反ユダヤ・反マルクス主義を提唱した彼の影響によって、反ユダヤ・反マルクス主義とゲルマン支配種の復権が、トゥーレ協会の教義の中心となった。このトゥーレ協会から派生したドイツ労働者党が、ナチスとなったのであった。これに関して重要な役割を果たしたのが、ゼボッテンドルフの友人にして熱烈なオカルティスト、ディートリッヒ・エッカルトであった。大酒飲みで麻薬中毒の作家であった彼は、自分には来るべきドイツの独裁者のために道を開くという使命がある、と信じていた。

・1919年にヒトラーに会ったエッカルトは、ヒトラーこそが自らの探し求めていたメシアであると確信した。レプティリアンの波動に接続するための黒魔術儀式を中心とする秘教の知識、これらをヒトラーに授けたのはエッカルトであった。1923年エッカルトは、友人に宛てた手紙の中で次のように語っている。
 「ヒトラーについていけ!彼は踊るだろう。笛を吹くのは私だ。我々は、ヒトラーに、彼らとの通信方法を教えた。私が死んでも悲しむことはない。私は歴史に最も大きな影響を与えたドイツ人なのだ」

<68光年の彼方から火星経由、地球にシュメール文明を打ち立てた金髪碧眼のアルデバラン星人>
<牡牛座のアルデバラン>
・ドイツの研究者ヤン・ファン・ヘルシンクは、その著書『二十世紀の秘密』のなかで「ヴリルとトゥーレの両秘密結社は、1919年12月ベルヒスガーデン・ロッジで、マリア・オルシックとシグルンという2人の霊媒を通じて、異星人との交信を試みていた」と述べている。ヴリル・ソサイエティー関連の資料によると、それらの通信は、地球から68光年の距離にある牡牛座のアルデバラン太陽系の二つの惑星からなる「スメーラン」帝国とのあいだで行われていたという。

・同資料の説明を続けて紹介しよう。アルデバランの人々は、明確に二つのタイプに分けられているという。一つは光の神と呼ばれる金髪碧眼のアーリア支配種であり、もう一つは気候変動によって遺伝子的に劣化した、いく種かの亜人類である。5億年以上もの昔、アルデバラン太陽は、膨張とともにすさまじい熱線を放射し始めた。そのため「劣等な種族」は、居住可能な他の惑星へと避難させられたという。そしてついに光の神アーリア人種も、母星からの退去を余儀なくされたのであった。このような経緯で我々の太陽系にやって来た彼らは、まず最初に惑星マローナを占領した。

・惑星マローナはマルドゥクという名でも知られており、ロシア人やローマ人はこの惑星をパエトンと呼んでいた。火星と木星のあいだ、現在のアステロイド・ベルト軌道にあったとされるこの惑星は、古代シュメール人の言う惑星ティアマトに相当している。その後、金髪碧眼のアルデバラン星人は火星に植民し、続いて地球へと下りてシュメール文明を打ち立てた。・・・少なくともヴリル・ソサイエティーの人々は、そう信じていた。

<金髪碧眼のマスター・レイス(支配人種)>
・ヴリル・ソサイエティーのチャネラーたちによると、シュメール語はアルデバラン星人の言語であり、その音は、「不可解なドイツ語」のようであるという。そして、ドイツ語とシュメールーアルデバラン語は波長が同じであるとも彼らは、信じていた。

・彼らのテーマはこうだ。金髪碧眼のマスター・レイス(支配人種)が火星より地球へとやって来て、古代伝説の神々(gods)となった。彼ら支配種は高度なシュメール文明の発祥にインスピレーションを与え、この地球に純粋な血流を植えつけた。以来このgodsは、地下都市から地上の人類をコントロールし続けている。

・しかし一つ言い忘れていることがある。それは、アーリア人の中にレプティリアンの血流が潜んでいるという事実だ。ブラザーフッド内部の者から聞いた話だが、レプティリアンは金髪碧眼の人間の血を必要としており、アーリア支配種の純粋性を維持するというナチスの教義はそのためのものであったという。

・トゥーレ協会の名は、伝説の都市ウルティマ・トゥーレに由来している。このウルティマ・トゥーレは、アルデバラン太陽系からやってきたアーリア人が最初に入植したという北方の大陸、ヒュペルボーリアにあったと言われている。
 さらにまた、このヒュペルボーリアは、アトランティスやレムリア(ムー)よりもずっと以前の大陸だったとも、アトランティスそれ自体であったとも言われている。はたまた地球の内部にあったという説すらある。



『失われた天空のピラミッド『ラピュタ』の謎』
三神たける、飛鳥昭雄     学研      2011/7/30



<『ガリバー旅行記』と原始キリスト教王国「日本」>
<『ガリバー旅行記』と日本>
・読んだ人はご存じかと思うが、『ガリバー旅行記』のなかで、空飛ぶ島ラピュタを訪れた後、主人公ガリバーは日本へとやってくる。
 章立てでいえば、同じく第3章でタイトルも「空飛ぶ島国ラピュタ及びバルニバービ、ラグナグ、グラブダブドリッブ、そして、日本渡航記」とある。掲げられた地図を見ると空飛ぶ島ラピュタは太平洋上。しかも日本列島の近くにあるという設定であることがわかる。

・作者のジョナサン・スウィフトが『ガリバー旅行記』を書いたのは18世紀初頭のころ。当然ながら日本のことはヨーロッパに知れ渡っていた。

・とくに当時は江戸時代である。遠い異国のエキゾチックな文化を持つ国として、スウィフトが『ガリバー旅行記』に日本に登場させたというのもわからない話ではない。

・スウィフトについて日本は幻想の国と同列だと解釈することは簡単だが、彼がフリーメーソンであるということを考慮すると、まったく違う意味を帯びてくる。

・超古代フリーメーソンの大きな柱のひとつ、白人系のヤフェトメーソンと黒人系のハムメーソンと並ぶセムメーソンは、ユダヤ人やアラブ人、そして、モンゴロイドからのフリーメーソンである。イエス・キリストがユダヤ人でかつ職業が大工であったことを思えば、どれだけの意味があるのか、想像いただけるだろう。

・モーツァルトの作品“魔笛”には、なぜか日本人が登場する。名をタミーノという。日本の狩衣(かりぎぬ)を着た日本人王子で、まさに『魔笛』における主人公だ。どうしてフリーメーソンの儀礼を題材とする作品に日本人が登場するのか。しかも、日本の王子といえば天皇家の皇太子である。

・この謎はいまだに解かれていないが、モーツァルトがフリーメーソンであることを考えれば、その答えはおぼろげながら見えてくる。モーツァルトが所属していたフリーメーソンは、もちろん近代フリーメーソンである。その流れはヤフェトメーソンだ。彼らの秘儀の源流もまた、遡れば超古代フリーメーソンに行き着く。

・しかもセムメーソンの本流は、この日本に存在する。日本人のほとんどだれもが、気づいていないが、この日本こそ、フリーメーソンのフリーメーソン国家なのである。中世において、ヨーロッパに日本という国の存在が知れ渡ったとき、そのことを近代フリーメーソンの中枢は悟ったのだ。

・だからこそ、モーツァアルトは“魔笛”の主人公をタミーノという日本人に決定したのである。これは同じ近代フリーメーソンのメンバーであったジョナサン・スウィフトも知っていた可能性がある。「ヨハネの黙示録」に登場する新エルサレムがエノクの町であることを見抜いたスウィフトである。秘教的にいかに極東の日本という国が重要であるかを知らないわけがない。



『UFOと悪魔の世界政府666』 
(コンノケンイチ)(学研)(2002年)
ファチマ聖母予言が月面探査とケネディ暗殺の謎を解く!!



<月面UFO基地の証拠写真>
・方形の台座に細長い物体が見えるが葉巻形UFOが着陸している。これらの写真はNASAの写真ナンバーが刻印された。米政府が公認しているものである。「月はUFOの中継基地だった」という明白な証明であり、モヤモヤしていたUFOへの疑惑を払拭するに十分だろう。

・異星人の月主要施設は地下に存在し、月面に露呈する構造物は船舶にたとえれば、甲板上の物体と思えばいい。裏側は地形も複雑で、巨大な建造物が層をなしている。

・情報によると月の異星人はひとつの種族ではなく、複数の種族だという。彼らの形象感覚は人類と異なっているようで、建造物の形も抽象オブジェのごとき、全てが私達の常識を超えた巨大きわまるものばかりである。

・直径10キロ以上のUFOも珍しくなく、東京の山手線の内側がすっぽり入ってしまうような、巨大物体が空中に浮かんでいる光景を想像していただきたい。映画『未知との遭遇』の巨大UFOは確かな現実で外部への持ち出しは禁じられているが、NASAにはそうした証拠写真が膨大に保管されている。

<グレイの正体>
・検死報告書に述べられたEBE(墜落UFOから発見された生命体で、通称「グレイ」と呼ばれる)は生物というよりも長期の時空飛行専用に設計されたヒューマノイドと考えるべきかもしれない。察するところ、彼らは、食料も排泄物処理施設も必要ない。肌を通して、科学物質を処理し排泄物を利用するロボットかアンドロイドにすぎない。
(1980年代、アメリカで年間2万頭にものぼる牛の大量虐殺事件が起こった。「キャトル・ミューティレーション」といわれ、体内からすべての血が抜き取られ、切り口はレーザーで切り取ったように鮮やかだった。これはグレイと呼ばれたバイオロボットの栄養素を得るためだった)



『UFOと月のミステリー』
月面に存在する異星人の基地と女神からのメッセージ
中丸薫  Gakken   2011/6/8



<地底世界とは?>
・私が京都の鞍馬寺を訪れたときには、「サナート・クマラ」と名乗るシャンバラの王がテレパシーで交信してきた。このシャンバラもまた地球内部の空洞世界にある聖なる都市とされているから、サナート・クマラも地底世界の住人ということになる。

・ちなみに、地球の北極と南極にはそれぞれ真直ぐな穴があって、そこは地底世界から地球にやってくるUFOの出入口になっている。

・私にメッセージを送ってきた高僧アダマさんが住むテロスも、そんな地底世界の都市のひとつなのだ。彼によれば、そこには現在でも150万人以上の人々が、永遠の平和と繁栄のもとに暮らしているという。

・彼らは、12人のアセンディッド・マスターからなるカウンシル(評議会)で、そのひとりである高僧アダマによって平和に統治されている。

・驚いたことに、彼らのルーツを辿ると、あの失われたレムリア大陸のコロニーのひとつにつながっているらしい。

・ちなみに、テロスのような光の地底都市は地球各地の地下に2500以上もあり、それぞれが「アガルタ・ネットワーク」と呼ばれる光のネットワークで統合されている。

・ただし、テロスの位置は地表からおよそ1.6キロの地中だから地底都市といっても比較的浅い(もちろん、それでも十分に深いが)。その意味では地底都市ではあるが、厳密には空洞世界ではない。
 では地球には空洞都市はあるのか。
もちろんある。それが、サナート・クマラが住むシャンバラである。

・シャンバラは地球のまさに中央に位置するだけに地底都市のなかでも最大の勢力を持っている。この空洞地球シャンバラで彼らの霊的レベルは、私たち地上の人間よりも格段に進化しているという。なぜなら、彼らは、テロスのようなもともと地表から地底へ逃れた人々と違って、別の惑星系から地球へやってきた人々だからである。しかも移住の初期段階からすでに地下に入ってしまったので、これまで一度も地表で暮らしたことはないのだという。

・地底都市間で物理的に移動を行う際には、電磁力を利用した列車が利用される。そして、空洞地球のシャンバラと主要な地底都市との間も、同じ移動システムでつなげられている。
 これは「チューブ」と呼ばれるもので、その交通網はほぼ地球全体におよんで地下に張りめぐらされているという。

・チューブはあくまで地球内部の移動交通システムにすぎず、空間を移動するときにはまた別の道具を利用する。それがUFOなのである。当然、それは地球製のUFOということになるわけだ。
 この地球製UFOは「シルバー・フリート(銀艦隊)」と呼ばれ、空洞地球世界の都市アガルタで製造されている。

<空洞地球と地中世界>
・地底世界といっても、実際には地中世界と空洞地球のふたつが存在するということだ。



『ムー 2015年10月号』No.419
「異星人との謀略「モントーク・プロジェクト」の真相」



<プロジェクト体験者からの緊急提言>
・「私が強調したいのはただひとつ。日本の人々に、ポジティブでありつづけることを絶対にわすれないでほしい……」

・彼の名前はスチュワート・アウワードロウ、“検体”のひとりとして、あのモントーク・プロジェクト」に13年も関わった経験をもつ。

<カイパーベルト・エイリアンと世界政府>
・「カイパーベルト」をご存じだろうか。太陽系外縁部に広がる、天体が密集する一帯のことだ。
 1950年代、オランダ生まれのアメリカ人天文学者ジェラルド・ピーター・カイパーが、海王星と冥王星の軌道の外側に小さな天体が集まった帯状の領域があるという説を発表した。

 実は10年にわたりそのカイパーベルト内で、惑星級サイズの「物体」が相次いで発見されている。しかも奇妙なことに、物理法則に逆らう動きを見せている。
 スワードロウ氏がいうには、この「物体」はすべて宇宙船で、他の銀河の星、あるいはパラレル・ユニバースに点在する超先進文明を誇るエイリアンたちによって操られているものらしい。

・1990年代にすでに70種類以上の異なる種族のエイリアンが地球を訪れていると告げた。しかもこれらは地球人種と敵対する性質のエイリアンばかりで、2002年から2003年にかけての最終報告では、その種類も217に跳ねあがっている。

・「インセクトイド(昆虫型エイリアン)」「ライオンピープル」「シリアン(シリウスA)」「キーロット」といったグループに分けることができる多様なエイリアンが、カイパーベルトに集結しはじめているというのだ。これをスワードロウ氏は「カイパーベルト・エイリアン」と呼ぶ。

・しかもカイパーベルト・エイリアンは、南極の地下に拠点を置くナチス第4帝国ともつながっている可能性が高いらしい。
「1938〜1944年にかけ、ナチスは南極大陸の地下に巨大基地を造って、研究プロジェクトを展開していた。一帯はベース211、あるいはニューベルリンと呼ばれていた。
この基地で、時間旅行や次元間移動の研究が行われていた。ナチスが共同作業のパートナーとして選んだのが、カイパーベルト・エイリアンなのだ」

<実行に移される、やらせ侵略計画(ステージド・インヴェイジョン)>
・「第4帝国と提携関係にあるカイパーベルト・エイリアンに対しては、イルミナティの目的は、世界統一にほかならない。世界をひとつの政府――世界政府――にまとめてしまえば、人民の管理がしやすくなるからだ。
 きわめて近い将来、カイパーベルト・エイリアンと第4帝国、イルミナティがひとつになって、全地球規模の管理システムの構築が試みられることは間違いない」

<大衆を自在に操る悪魔のテクニック>
・しかし、多数の人間を同時に騙すには、想像を絶するレベルの仕掛けが必要になる。そのための決定的かつ効果的なテクニックが、ブルービーム・プロジェクトおよびHAARPプロジェクトである。

・2015年3月20日、NASAは火星と木星の間にある小惑星帯最大の天体セレスの地表で何かが光っている画像を公開した。

・「計画は周到に進められてきた。銀河系だけで地球にそっくりな惑星は4億個あるという話も、今では半ば事実化している。全宇宙という規模で考えれば、地球のような惑星が何十億個も存在するというマインドセットもできあがっている」

<異星人も同じ兄弟だと語った教皇>
・「宗教がマインドコントロールの手段として使われやすいことは否定できない。現時点で、世界政府樹立への準備は着々と進んでいる。世界宗教もしかりだ。不幸なことに、メディアも完全にコントロールされているので、自由なニュースメディアなどこの世に存在しない。メディアに洗脳された大衆は、伝えられた情報を鵜呑みにし、何の疑いもなく現実として受け容れてしまう。誤解を恐れずにいえば、悲しいかな、大衆は愚かなのだ」

<被験者が語るモントーク・プロジェクト>
<秘密裏に行われていた非人道的な実験>
・「私は数多く存在する検体のひとりにすぎなかったので、プロジェクト全体にどのくらいの数の人間が関わっていたのかはわからない。施設内には軍服を着た人もいれば、民間人も白衣を着た研究者風の人もいた。私のような検体に関していえば、20万〜30万人くらいはいたと思う。ただ、大多数は生き残れなかった。生存率は1パーセントもなかったはずだ。

・「モントーク・プロジェクトの基盤部分はマインドコントロールの研究だ。世界中の人々をひとつにまとめ、ひとつの方向に導いて行くテクニックを開発するためのものだった。電磁波を使った装置も開発されていたが、これはエイリアン・テクノロジーが移植されたものだった。これらは時間旅行、電磁波兵器、遺伝子操作など広い範囲を総合的に研究するためのプロジェクトで、1983年に集結したときには、実に多くのジャンルをカバーしていた」

<完成していたテレポーテーション技術>
・「リモートビューイングは、いわゆる超能力ではないのだ。DNAのポテンシャルを97パーセントまで活性化し、脳を90パーセントまで働かせればだれにでもできる」
「フィラデルフィア実験を通じて開発が続いていたテレポーテーション技術も、すでに実用化されている」

<協力しあうレプタリアンとイルミナティ>
・「モントーク・プロジェクトにより、全地球規模でマインドコントロール装置の設営が完了した。人工衛星はいうにおよばず、携帯電話の中継アンテナからも特殊電波が特定の人たちに向けて発信されている。全地球規模のグリッドを構築し、どんな場所へでも思いのままの効果をもたす電波を送ることができる」
 スワードロウ氏は、こうした大規模かつ時間がかかるプロジェクトの裏側にあって、すべてを取り仕切っているのがイルミナティであると語る。

・レプタリアンは「マスターレイス(支配種族)」と形容されることも多く、ニューメキシコ州ダルシーの地下基地に関する話にもしばしば登場する。

・スワードロウ氏が語るには、ヨーロッパにおけるイルミナティの起源は、それまで敵対していたハザール人とメロヴィング家の結婚によって和平協定が結ばれたことだった。イルミナティの源泉はメロヴィング家に辿ることができる。その後、イルミナティは13支族に分かれることになるが、13は神の全体性を意味するシンボリックな数字だ。

・レプタリアンは創造主が喜ぶであろうことを計画し、それを実行するのが自分たちの義務であると考えている。

・地球人類のほとんどが10〜15パーセントのレプタリアンDNAを宿しているのだ。

<日本内部にも協力者は存在する!>
・「ヨーロッパのイルミナティは、日本を潰したがっている。ハドロン加速器の建設は日本制圧計画の一環と考えて間違いない。日本政府も騙されている。だから、これから日本に起きようとしていることが世界政府の一部であることはいうまでもない」
 日本政府内部にも、イルミナティ・レプタリアン連合の意向通り行動するグループが存在するというのだ。

・主体がイルミナティであれ、第4帝国であれ、レプタリアンであれ、そしてこれらすべての共同体であれ、彼らの究極の目的は、地球規模のロボット社会の構築であるはずだ。

・「私が強調したいのはただひとつ。日本の人々に、ポジティブでありつづけることを絶対に忘れないでほしいということだけだ」



『地球を支配するブルーブラッド爬虫類人DNAの系譜』
スチュワート・A・スワードロー  徳間書店   2010/6/30



<リゲル人と爬虫類人の交配人種が築いた国が現在の日本と中国であり、これは西洋の親類とは無関係に発展した。>  
<宗教は爬虫類人のマインド・コントロールの道具>
<最初の宗教はレムリア大陸の爬虫類人のカースト制信仰体系>
・狡猾にも、爬虫類人は、男と女、男神と女神というコントロールの仕組みに基づいた宗教を編み出したのである。男神はニムロデ、女神はセミラミスと名付けられた。この二神は、半分爬虫類人で半分人間であるように描かれた。その容姿は人間を怖がらせて服従させるようにデザインされた。

・ニムロデとセミラミスは、やがてエジプトのオシリスとイシスとなり、ギリシャのアポロとアテナとなり、他のさまざまな神々となっていった。いずれも男女、男神女神のテーマは共通していた。もともと両性的であった爬虫類人を人間の原型として男女(アダムとイブ)に分離したことの表現に他ならないからである。

<シリウスA星系の中心的な世界クーム>
・シリウスAの周りを回る軌道を持つ惑星でキルロチという世界がある。そこで、シリウス人は、高度な知性を持つ猫のような生物を創作した。この猫のような存在は、ライオン人間と呼ばれた。

・高次アストラル界には、エーテル体のライオン種がおり、金色で翼を持ち、紫の目をしている。その種の名前をアリという。アリは、古代ヘブライ語でもライオンを意味する。シリウスA星系を統治するオハル評議会で作ったのがアリである。

<爬虫類人・ハザール・バビロニア・シュメール派はこぞってユダヤ教に>
・バビロニア文明では、シュメール文明が中央アジアに拡大してハザールとなる過程で発展したものである。実際に何千年もの歴史を通じて発展してきたものである。ブルーブラッドの数々の組織は「バビロニアの盟友」(ブラザーフッド)と自称している。このバビロニアン・ブラザーフッドが、ヨーロッパのアトランティス系エジプト秘教組織と合体して、フリーメーソンとなった。この人々の一部がバウアーを名乗るようになり、現在ロスチャイルドとして知られている。この一族は、ヨーロッパの金融と商業の基盤を速やかに支配下におさめた。

<欧米イルミナティは、日本のイルミナティは竜座人階層の下等な種の末裔であると主張している>



『地球を支配するブルーブラッド爬虫類人DNAの系譜』
スチュワート・A・スワードロー  徳間書店   2010/6/30



<50億年前、天の川銀河に入って来た天使的存在(半霊半物質のこと座人(リーライアン))>
<半霊半物質のこと座人が物質次元に囚われて人間的存在に>
・彼らは、直線的な時間で40億年の間、この銀河に存在し、こと座と呼ばれる星団を占拠するようになった。この場所こそが、この銀河系の全ての人間たる存在の生まれた故郷であると考えてよい。この時点ではまだ、こと座人は、完全に肉体としての生命を経験していなかった。普段はエネルギー体であり、物質的な感覚を経験するためにどうしても必要なときだけ物質的な姿をとった。

<琴座避難民の火星とマルデック星>
・火星人は、爬虫類人からの攻撃だけでなく、近隣や親類になる人間的存在の攻撃からも惑星を守るため、惑星クーム出身のシリウスA星人に火星を保護する技術を依頼した。

・シリウス人はオリオン人と交戦していた。この敵対関係は今でも続いている。奇妙なことに、オリオン人はかっては琴座からの移民である人間らしい存在だったが、その後レプティリアンに征服されてしまった。しかし、シリウス人と爬虫類人は互いに取引しており、シリウスAの生命体はドラコに武器を売っている。本当に複雑な政治状況だ。

<地表奪回の交配計画が変身可能な爬虫類人にさせられたシュメール人(出自は火星人)>
・爬虫類人は、この交配の技術を保有していたシリウス人に協力を求めた。シリウス人は、遺伝子改変や思考プログラミングに広範な知識を持っており、それを惜しみなく爬虫類人に与えた。

・変身能力を持った爬虫類人ブルーブラッドは、日常的に人間の姿を維持する技術を得るため、シリウス星人に助けを依頼した。シリウス星人は、改変した動物の形態を通じて、ブルーブラッドに人間のホルモンと血を食べさせることができれば、それが人々に気付かれることもなく、一番簡単に人間の姿を維持する方法だと発見した。


<爬虫類人交配人種はあらゆるエリアに増殖、青い血の血統へ支配を固める>
・ブルーブラッド指導者たちは、聖書のカナン人類、マラカイト人、キッタイト人など中東の人々にも浸透していた。
 同時にエジプトでは、シリウス人がアトランティス人の子孫を作り直していた。これがフェニキア人になる。フェニキア人は金髪で青い目をしており、一部だけ赤毛で緑の目が混じっていた。

・シリウス人は、古代ヘブライ人も遺伝子組み換えを作り出していた。ユダヤ人とは、実際には、こうした遺伝子操作されたヘブライ人とシュメール人の混合物である。

<古代ヘブライ人とシリウス人DNA>
<古代ヘブライ人は、こと座人(リーライアン)を使ったシリウス人の遺伝子工作物>

・古代ヘブライ人は、現代ユダヤ人と何の関係もない。前の章で述べたようにヘブライ人は、シリウス人が自らとこと座人(リーライアン)の遺伝子を組み合わせてエジプトで作り出した人種である。ヘブライ人は、身長が高くて力は強く、古代ヘブライ語に相当するシリウス語を話していた。学者たちも、ヘブライ語が唐突に出現したことを認めている。

<本来ヘブライ語は高位聖職者やエジプトの秘密結社だけで排他的に使用されていた言語である>
・ヘブライ人は、血の儀式と人間の生贄を習慣としていたシュメール人交配人種の子孫である現地の民族と混合した。こうした習慣が全て古代のエジプト人・アトランティス人・シリウス人の信仰を基盤とする宗教の集合体へ組み込まれていった。これがユダヤ教誕生の経緯である。

<「アメリカ」はL(こと座(リーラ))・アトランティス)、S(シリウス)、D(りゅう座・レムリア)の合体>
・「アメリカ」を象徴的に解読すると、レムリアとアトランティスの結合、こと座人間とりゅう座系爬虫類人の混合という意味になる。恐らくイルミナティが作った薬物LSDのアナグラム(綴り換え)にも隠された意味があるに違いない。

・L(こと座)、S(シリウス)、D(りゅう座)だ!この三つの文明を結合させれば、前代未聞の最強・最先端技術の帝国ができるに違いない。

<爬虫類人(レプティリアン)支援のシリウスB星人が作った仏教思想>
・こうした宗教の蔓延は、地下の爬虫類人たち(主にチベットの地下に集まっている)が、意図的にコントロールしていた。

・この爬虫類人を支援していたのが、仏教思想を開発したシリウスB星人であり、その他に爬虫類人支配下でこと座(リーラ)文明を再生させようと企むこと座人(リーライアン)の裏切り者集団もいた。奇妙な相棒だ。

・エジプトは、爬虫類人の神々は、オシリスとイシスとして知られていた。エジプトの万能薬的な効力を持つ神々には、極めて多様な合成物(半人半獣)が含まれていた。

・これはアトランティスの交配実験を懐古する気持ちがエジプトの文化になって表われたといえるが、爬虫類人の乗っ取りに向けてエジプトの文化を準備していたシリウス星人が普及させたものである。

・アトランティス人は、昔からのこと座の信仰体系に揺るぎない愛着があったため、爬虫類人が文化的な拠点を築くまでに数千年の時間が必要だった。

<「透明人」とシリウスA星人が創造し、りゅう座(ドラコ)に配置した爬虫類人>
・その生物(透明人)は、私の思考に直接働きかけ、完全にテレパシーで交信してきた。もはや人間が存在しなくなった遠い未来から来たこと、そして、その生物種は、この現実界に由来するものではないことを伝えた。さらに、その生物種は、遠い過去に旅をして戻り、ある品種を作り(これは爬虫類人のことだ)、人間をテストするために敵対させたと伝えた。

・また、シリウスA星のシリウス人の協力を得て爬虫類人を作り、りゅう座(ドラコ)に配置したとも語った。シリウス人は、別の非物質的存在の集団であるオハル評議会の創造物である。シリウスの二連星システムは、決してこと座文明に吸収されたことも、こと座の植民地にもなったこともない。



『知っておきたい伝説の魔族・妖族・神族』
健部伸明  監修   西東社    2008/12



<分類のテーマは“種族”です>
・そんな風にいくつかの種族を比べながら読んでみると、少しの相違点よりも、驚くほど似ている部分が多いことに気づかされます。たとえばドイツのコボルト、ブリテンのブラウニーやパック、ロシアのドモヴォーイ、そして日本の座敷童は、その性質も姿も(あるいは名前の意味も)酷似していて、ほぼ同一の存在と言っていいでしょう。これがユングの提唱する、全人類共通の“集合無意識”のせいなのか、それとも他に理由があるのかは、ここで結論を述べるような無粋なマネはいたしません。

<ヴァン神族 愛と豊穣の神族 光の神々 (北欧神話) >
<停戦の証としてアースガルズに>
・北欧神話にアース神族とともに登場する別種の神族がヴァン神族(複数形はヴァニール)だ。北欧神話に登場する主要なヴァン神族はニョルズと、その息子フレイと、フレイの双子の妹フレイヤの三柱である。

 エッダ詩の『巫女の予言』によると、ヴァン神族のグッルヴェイグという女がオーディンの館に侵入した。魔法を使うグッルヴェイグに対して、アース神族は槍で突き、火で焼く。しかし何度殺そうとしてもグッルヴェイグは生き返ってしまう。この事件をきっかけにヴァンとアースは争いを始める。侵入したグッルヴェイグの正体はフレイヤであるという説が一般的だ。アースとヴァンの戦争は激しいもので、勝ち負けを繰り返し決着はつかなかった。互いの損害が大きくなったため、和平を結ぶことになった。その条件として人質が交換されることになり、ヴァン神族の中で最も優れた神であった豊穣の神ニョルズとフレイが、アース神族の土地アースガルズに送られる。

<愛と豊穣を司る>
・アースガルズにおいてニョルズたちは祭祀の長に任じられ、平和に共存していた。もっとも習慣の違いがあった。ヴァン神族は性的に奔放であったせいか血族間の結婚は合法だった。ニョルズも実の妹と結婚し、フレイとフレイヤを生んでいる。一方アース神族では近親結婚は禁止されていた。

・こうしたヴァン神族の性格を最も体現しているのはフレイヤかもしれない。例えばロキはフレイヤを「この館に集まっているアース神族や妖精は、すべておまえの愛人だったではないか」とからかう。実際フレイヤは非常に美しく、愛の神として有名だった。オーズという夫がいたにも関わらず、首飾りブリーシンガメンを得るために、その造り手であった小人族ドヴェルグと体の関係を結んだという話も残されているし、フレイやオーディンとも性的な関係があったといわれる。恋に勤しんだのは兄であるフレイも同様で、巨人の娘ゲルズとの大恋愛の話が残されている。

・愛の神は同時に豊穣の神でもあった。ニョルズは『ギュルブィの惑わし』によると、とても裕福で領地にも恵まれていたため、求める者すべてに土地や金を思うままに与えることができた。フレイの別名であるフロージは、北欧では平和と豊穣をもたらした王への称号とされている。

・そんなヴァン神族だが、残されている資料は少ない。ラグナロクの時に、フレイはアース神族とともに戦い、炎の巨人スルトに切り殺されてしまう。ニョルズは戦いに参加せずヴァン神族のもとに帰ったと伝えられている。フレイヤがどうなったのか、その他のヴァン神族はどこにいったのかということは定かでない。

<アース神族 北欧神話を代表する神族 光の神々(北欧神話)>
<アース神族の起源>
・アース神族は北欧神話に登場する代表的な神々の集団で、複数形はエーシルとよばれる。北欧だけでなく、他の地域のゲルマン民族からも広く崇拝されていた。
 北欧神話を伝える詩『エッダ』によれば、太古、世界には大地も海もなく真中にギンヌンガガプという巨大な空隙があるのみだった。ギンヌンガガブで北からの寒気と、南からの熱気が衝突し、寒気の中の霜が溶け、しずくが落ちた。そこから生まれたのが、最初の「霜の巨人」ユミルと、牝牛アウズフムラである。

・アウズフムラが氷の塊の中の塩を含んだ岩を舐めていた時に、その中からブーリという神が生まれた。最初の神ブーリと巨人との間で生まれた種族がアース神族で、ブーリの孫であるオーディンを王とし、アースガルズという国に住んでいる。

<代表的な神々>
・アース神族の王オーディンは様々な姿を持つ複雑な神だ。自らの片目を代償として、知恵の泉の水を飲んだことで多くの知識を手にいれた。また世界樹ユグドラシルに9日間首を吊ることで、ルーン文字をつかみとった。さらに戦闘を司る神として、ヴァルキュリャを使い、勇敢な戦士の魂エインヘリャルを集めさせた。オーディン自身も、投げると誰もかわすことができない魔法の槍グングニルを持っている。

・オーディンの息子トールも有名だ。神々の中で最強の巨漢の一人に数えられ、歩くだけで大地が震えたという。雷を神格化した存在であり、結婚と豊作の守護神でもある。万能のハンマー、ミョルニルを武器にしたトールは、対立する巨人族にとって恐怖の対象であった。
 トールの友人にしてトリックスターのロキも忘れてはならない。ロキはしばしば邪悪ないたずらをし、オーディンの息子で光の神バルドルもそれが原因で命を落とす。ただ同時に役立つ存在でもある。変身したロキが生んだのがオーディンの愛馬で八本脚のスレイプニルであるし、グングニルやミョルニルなどを小人を使って作ったのもロキである。

・以上の三柱の神からもアース神族の戦を好む性格が見えてくる。北欧神話はその戦闘物語に最大の特徴がある。バイキングに代表される古代ゲルマン民族の「不名誉な生より戦場での死を望む」という荒々しい感性、それがアース神族の性格にも表れているのだ。

<終末の日ラグナロク>
・北欧神話のクライマックスは、神々の世界の終末の日であるラグナロクだ。ロキによるバルドルの殺害がきっかけとなり、ラグナロクは起きる。日の光がかげり、寒波が世界を覆う冬の時代が到来。この世の悪を束縛していた鎖もちぎれ、魔狼フェンリルなどの怪物が跋扈し始め、アース神族に恨みを持つ霜の巨人達も続々とアースガルズに押し寄せる。

・アース神族側も応戦するも、オーディンがフェンリルに飲み込まれてしまったり、トールが海の大蛇ヨルムンガンドと相打ちになるなど、戦況は劣勢。そんな中、炎の巨人スルトが剣をアースガルズのある世界樹ユグドラシルに投げつける。灼熱の炎は世界樹を燃やし、世界は燃えあがり海に沈んでしまった。こうしてアース神族は滅びの時を迎える。ただ破滅の後には再生がある。ラグナロクの後には、以前よりも美しい楽園のような世界が表れ、そこで一度死んだバルドルが復活したという。

<ディーヴァ神族  ヴェーダ神話の主役 光の神々(インド神話)>
<ディーヴァ神族の変遷>
・一口にインド神話といっても時代により変遷がある。神話の一部は紀元前25世紀のインダス文明まで遡り、その後インド・ヨーロッパ語族のアーリア人の侵入を経て、バラモン教のヴェーダ神話の時代を迎え、さらに『マハーバーラタ』や『ラーマーヤナ』で知られるヒンドゥー神話が主流となる。そこに仏教や、イスラム教等も複雑に交わり、神々の地位や名前等も次々と変化する。その中でもディーヴァ神族が最大の活躍を見せるのは、ヴェーダ神話においてである。
 バラモン教の聖典『リグ・ヴェーダ』が成立したのは紀元前10世紀頃。それによると、神々は天・空・地の三界に配置され、輝く者ディーヴァと呼ばれた。語源はインド・ヨーロッパ語の「Dyeus」という、多神教における最高神を表す言葉であり、ギリシア語のゼウスにも対応している。

・ディーヴァ神族は、不死身で人間を助ける大いなる力を持つ存在とされており、インドラ(雷神)、ディヤウス(天界)、ルドラ(暴風神)、アグニ(火の神)など自然を司る神が多い。しかし、時代を下ったヒンドゥー神話においては、ディーヴァ神族は人間より次元の高い世界に住むものの、ブィシュヌやシヴァといった大神の下に位置する下級神で、死を免れない存在とされた。仏教においては「天」と訳され、天界に住む神的存在であるが、やはり死と再生の果てしない循環から免れないとされてしまう。

<ディーヴァ神族の王インドラ>
・『リグ・ヴェーダ』の約4分の1がディーヴァ神族の王とされるインドラへの賛歌で占められている。体も髪も茶褐色、手には強力な武器ヴァジュラを持った姿で描かれ、雨と雷を思いのままに操るディーヴァ神族最強の戦士でもある。

・『リグ・ヴェーダ』で語られるのが、敵対していたアスラ神族の、悪龍ヴリトラ退治の逸話だ。インドラが生まれた時、人々は神々に向かって「干ばつを引き起こすヴリトラを退治してほしい」と祈っていた。これを聞き届けたインドラは人間が捧げたソーマ酒を飲みほし、強力な力を得る。さらに父である神プリティヴィーから雷の力を取り上げ、ヴリトラ退治に乗り出す。
嵐をヴリトラの99の城に叩きつけ、ヴリトラ自身との対決に持ち込んだインドラが、雷で腹を引き裂きヴリトラを破ると、人々が求めた大雨が地上に降り注いだ。これによりインドラは、ディーヴァ神族のリーダーとしての地位を築いたのだ。

<仏教におけるインドラ>
・ヴェーダ神話では神々の王として君臨するインドラだが、仏教では「仏陀の優位を認めて仏教に改宗する」とされている。改宗後の名が日本でもお馴染の帝釈天だ。須弥山の頂上に住み、仏法護法十二天の主神として東方を護る。仏教の帝釈天もまた、アスラ神族が転じた阿修羅と戦う運命にある。ディーヴァ神族とアスラ神族の争いは、永遠に続くのだろうか。

<アスラ神族 善神か悪神か 光の神々(インド神話)>
<アスラ神族の由来>
・アーリア人が信仰していたディーヴァ神族とアスラ神族の両方の神のうち、アスラ神族は炎と光明を司る神だった。ところがいつのまにかインドにおいてディーヴァ神族は善神であり、アスラ神族は敵対する悪神とされることが多くなってしまった。本来「asu」が生命で「ra」が与えるという意味であったのが、「sura」が神で「a」がそれを否定する接頭語とされ、「神にあらざるもの」と解釈されるようになってしまったのだ。

・一方別のアーリア人国家であるペルシアにおいては、アスラ神族はゾロアスター教の主神アフラ・マズダーとしての善の最高神とされ、ディーヴァ神族に対応するダエーワは悪神とみなされた。地域により扱いが逆になったのだ。また北欧のアース神族やアッシリアのアッシュールも、アスラと語源を同じくする可能性がある。実際ヴェーダ神話の初期においてアスラ神族は必ずしも悪い意味では使われてはおらず、単にディーヴァ神族とは異なる神族を指していた。アスラに含まれる代表的な神として、ヴァルナ、パーリー、ジャランダラ、ラーフなどがいるとされるが、これも時代により変化する。

<ヴェーダ神話ならヒンドゥー神話の中で>
・アスラ神族とされることが多い、ヴァルナの変遷を見ていこう。初期のヴェーダ神話において、ヴァルナは宇宙の法の守護者であり、君主とみなされていた。マーヤー(幻力)という不思議な力を使って、太陽を道具に天と地、その間の空を創った創造主だった。ところが時代が下がると最高神の地位をブラフマーに奪われ、単なる海や河の神とみなされるようになる。ここにもアスラ神族の没落の姿を垣間見ることができる。

・後代のヒンドゥー教の文献では、「悪」としての姿が強調されるようになる。ディーヴァ神族が真実を追求するのに対し、アスラ神族は虚偽の道を選んだ。ディーヴァ神族とアスラ神族の争いは延々と続くが、どちらかが完全な勝利を収めるということもないのだ。描かれる姿も神から離れてくる。複数の頭に、千の目、数百本の腕があることもあれば、強大な蛇の姿で描かれることもある。またアスラ神族は不死ではないとされる。ヒンドゥー教の最高神ヴィシュヌが不老不死の霊薬アムリタを生みだした時、ディーヴァ神族はアムリタを飲むことを許されたが、アスラ神族は許されなかった。そんな中、アスラ神族のラーフが一滴盗みだしたが、不死を奪われたくなかったヴィシュヌは、ラーフの首を切断したのだ。

<アスラの変遷>
・アスラ神族は仏教にも取り入れられ、阿修羅とされた。最初は仏教に反対する悪神とされたが、後に仏教護法者となる。日本仏教でも八部衆の一人であり、戦いの神として三面六臂の姿で描かれることが多い。密教の大日如来もまた、アスラの王だった。



『世界の神話伝説図鑑』
フィリップ・ウィルキンソン    原書房   2013/3



<北ヨーロッパ>
<デンマーク、ノルウェー、スウェーデンのヴァイキングの侵略者>
・彼ら古代スカンジナヴィア人は、ルーン文字と呼ばれる角ばった記号を使う筆記システムを発展させたものの、当初は文書の形にした価値ある文学は作り上げなかった。しかし、彼らには豊かな口承の伝統があり、それが世界でもまれにみる魅力的な物語を作り上げた。

<北方の神々と英雄たち>
・偉大なる北欧神話は壮大なテーマを扱っている。宇宙の創造と神々の戦いと愛、そして世界の終焉だ。彼らは巨人からドワーフまで、さまざまな神話的存在を想像した。われわれの世界と並立する異世界、ミズカルズで暮らす者たちだ。神々の文化は好戦的かつ壮大で、主神オーディンの館ヴァルハラで現実世界と神話世界は交わり、死せる英雄の魂が天界での褒美をここで受け取る。

<大きな影響>
・北欧の神話と文化は何世紀もの間、その影響力の大きさを証明した。5世紀にヨーロッパ本土からイングランドに定住したアングロ=サクソン人は北欧に由来する物語を伝え、そのなかには舞台まで北欧という物語もあった。もっとも有名な例は、デネ族とゲーアト族の間に繰り広げられる英雄と怪物退治の空想的な物語である。ゲーアト族はおそらくスウェーデン人のことだ。中世になると北欧神話は南のドイツにまで広まり、北欧の英雄シグルドを下敷きにしたジークフリートのような英雄物語が、非常に多くの詩人や劇作家に影響を与えた。

<北欧の起源>
<創造神たち>
・北欧神話の創造神オーディン、ヴイリ、ヴェーは、最初のアース神族、つまり空の神々だった。彼らは宇宙のもっとも高い場所にあった。彼らは一丸となって、大地の神々もしくは豊穣の神々であるヴァン神族と長い戦いを続けた。彼らは海神ニョルズとそのふたりの子供フレイとフレイヤに率いられていた。戦いは膠着状態に陥り、両陣営は人質の交換で停戦に同意した。アース神族はふたりの神々、頭の鈍いヘーニルと賢いミーミルを人質として送った。不幸なことに、この交換でヴァン神族はミーミルの首を切り落とし、彼の首をアース神族に送り返した。常に知恵を追及するオーディンが首を保存して呪文をかけたところ、それ以後ミーミルの首は彼に助言を与えてくれるようになった。

<オーディンは誰よりも賢かった。他の者たちは皆、彼から学んだ。>
<アスクとエムブラ>
・ほとんどの創世神話は、人類の祖先となる最初の男女の起源について語っている。北欧神話によれば、オーディン、ヴイリ、ヴェーが海岸を歩いていると、2本の木に行き当たった。彼らはトネリコの木からアスクを、ニレの木からエムブラを作った。神々はそれぞれ彼らに贈り物をした。オーディンが命を吹き込み、ヴイリが思考力と感情を与え、ヴェーが視力と聴力を与えた。ふたりは全人類の祖先となった。彼らはミズカルズ(中央の大地)で暮らし、神々が彼らのために作った家は、ユミルの眉毛から作った砦に守られていた。

<最終戦争>
・北欧神話のなかで最終戦争の物語が特別なのは、それがまだ起こっていないできごとの予言だからである。ラグナロク、あるいは神々の黄昏とよばれるこの戦いは大規模で、すべてが破棄され、世界は終焉を迎える。ラグナロクが終わると、生き残ったわずかな生物が新世界を興し、創造のサイクルが再び始まる。

<伝説>
・最終戦争のもともとの原因は、ロキの悪意だった。彼はバルデルを死なせたあと、拘束された。蛇がロキの顔に毒を滴らせるので、とうとう彼を気の毒に思った妻のシギュンが蛇の口の下に皿を置き、毒液を受け止めた。一方、地上では何もかもが邪悪に変わり始めていた。世界の善と美の大いなる源であったバルデルが死んでしまったからだ。これが週末の始まりであり、ラグナロクの前触れであった。

<世界の破滅>
・ある日、ロキはとうとう鎖から抜け出す。他の多くの執念深い者たちとともに、彼は神々に挑戦し、戦う。ロキの怪物の子供たち、つまり狼のフェンリル、世界蛇のヨルムンガンド、冥界の女神ヘルらが彼の味方につく。ヘルは冥界から怪物の軍を率い、霜の巨人と炎の巨人も攻撃に加わる。まもなく巨人、ドワーフ、神々、人間、怪物と、事実上すべての生物が戦いに巻き込まれる。

・残忍な戦いが繰り広げられるが勝者はいない。善も悪も破壊される。最終的に全世界には累々たる死体の山が築かれる。どうにか生き残れるのは、炎の巨人スルトと、世界樹ユグドラシルの枝の間になんとか隠れたひと組の人間と数頭の動物だけである。スルトは死者の体で大きなかがり火を焚き、死者の間にほかに生き残ったものがないことを確かめ、宇宙から永久に怪物や悪魔や妖精を取り除く。破壊の炎は何年にもわたって燃え続け、大地は海に没する。

<新たな始まり>
・最終的に大地は再び姿を現し、もう一度緑豊かになる。リーヴ(ライフ)という男とリーフズラシルという女の人間のカップルが、ユグドラシルの枝の間から歩み出す。ふたりは新たな家族となり、大地に再び人々を増やす仕事に着手する。冥界で衰弱していた美の神バルデルは、盲目の兄弟ヘズとともに復活する。バルデルは新たな宇宙の支配者となる。生命は悪に汚染されることなく新たに始まる。

<ヴァルハラ>
・死者の館という意味のヴァルハラは、オーディンの宮殿である。オーディンは地上で戦死した北欧の戦士をここに集め、彼らに豪華な宝石や武器の褒美を与えた。甲冑が並ぶこの広間で、英雄たちは猪肉をふるまわれ、ヴァルキューリに給仕される蜂蜜酒を飲んだ。戦士たちはここで訓練を行い、ラグナロクに備えた。

<ラグナロクと黙示録>
・初期のアイスランドの作家たちは、ラグナロクを宇宙の終焉をもたらす戦いとして描いた。学者たちは、キリスト教の作家たちが描いた黙示録とラグナロクとの間に多くの類似点を見出している。ラグナロクの前には冬が3年続き、人は親類を殺し、狼は月を呑み込み、森は倒され、大嵐が猛威をふるい、創世記に存在したカオスが戻ってくる。ラグナロクのあとに生命が再び始まる。このようなテーマは聖書にしたものであり、それが北欧の作家たちに影響を与えたのかもしれない。

<黙示録の騎士>
・キリスト教の黙示録では善と悪が宇宙規模の戦いを繰り広げる。戦いに参じる四騎士は、疫病、戦争、飢饉、死の象徴だと信じられている。



『図解 北欧神話』
池上良太  新紀元社  2007/7/3



<北欧神話の宇宙観>
・北欧神話の宇宙は、それぞれの種族の住む九つの世界によって構成されていた。

<神々や巨人たちの住まう世界>

1、(ニヴルヘイム)―世界のうち最も北方に位置するのが極寒の世界。
2、(ニヴルヘル(ヘル))―ニブルヘイムの地下には死者の女王ヘルが支配する。
3、(ムスペッルスヘイム)―南方に位置しているのが灼熱の国。最終戦争ラグナロクの際に神々と争うムスペッルたちが住んでいる。
4、(アースガルズ)−アース神族の住む世界で、その外側にある人間の世界ミズガルズと虹の橋ビクレストで結ばれていた。
5、(ヨトウンヘイム)ー囲いの外の北側、もしくは東側の海岸線に巨人が住む世界。
6、(ヴァナヘイム)−ヴァン神族の住む世界。もはやどのような世界であったかを類推することすら難しい。最終戦争ラグナロクの影響を受けない位置にある。
7、(アールヴヘイム)―リョースアールブ(白妖精)の住む世界。
8、(スヴアルトアールヴヘイム)―デックアールヴ(黒妖精)が住む。
9、(ミズガルズ)―人間が住む場所に区分された土地。

<1世紀前後にゲルマン文化圏で信仰された神々>
・メルクリウス(オーディン)、マルス(デュール)、ヘルクレス(トール)

・イシス(ネルトウス?)。上記3神とは別系統



『地球を支配するブルーブラッド 爬虫類人DNAの系譜』
スチュアート・A・スワードロー   徳間書店  2010/6/18



<エイリアン集団紳士録>
<アルデバラン   ゲルマン人とバイキングを創作・管理>
・典型的なアーリアン型で金髪で青い目を持つ。薄い茶色か中ぐらいの茶色の髪で、目がヘーゼル(はしばみ)色の人もいる。この集団は、ゲルマンの諸民族とスカンジナビア人、特にバイキングの創作と管理を担当した。強い関心を持って、こと座文明の再創造を支援している。よくノルディック人と混同されることがあるが、ノルディック人は、もっと背が高く傲慢である。

<アルクトゥルス  ローマ帝国建設を手伝った精神性の高い種>
・非常に精神性の高い種である。原始的な形態の宇宙旅行技術(地球より発達しているが、シリウス人ほどハイテクではない)を保有している。白いローブを着た聖職者層が支配している。

<りゅう座人(ドラコ) このレプティリアン型生物の交雑種がイルミナティ>
・地球の月は、永劫の昔、レムリア大陸への入植の時代に、軌道上に設置されたりゅう座人の宇宙船である。分断して征服することを画策する彼らは、リゲルとともに海を沸騰させたり、大地を焼き焦がしたりしたように、暴虐さで有名である。

・りゅう座人は、地球に巨大な地下基地、金星にコロニーを持っている。地球には二番目の月が配置されている。1997年にヘール・ボップ彗星に隠れて到達した。そこにいるのは、純血爬虫類人である。交配人種であるイルミナティは地球の支配を行っている。

<プレアデス   こと座からの避難民、長身金髪のノルディック>
・ノルディック、背の高い金髪とも言われる。元々は、こと座(リ−ラ)文明からの避難民であるが、7つの恒星と15の入植済みの惑星からなるプレアデス星系の存在である。

・1959年に米国政府がリゲル人に騙されたことに気付いた後、技術格差を埋めるためにプレアデス人が招聘された。だが、過去、彼らは、ヒトラーの人類浄化政策を画策し、仏教を堕落させた。チベットに広大な地下基地を持っている。

・プレアデス人は、ローブを着た白い姿で現れる非物質的存在が率いる最高評議会の指揮下にある。プレアデス人の一集団(アトランと言われる)が、アトランティスに入植した。小柄で青い肌をした集団がプレアデス人と一緒に行動している。



『地球を支配するブルーブラッド 爬虫類人DNAの系譜』
スチュアート・A・スワードロー   徳間書店  2010/6/18



<爬虫類人(レプティリアン)の物理的遺伝子は金髪青眼(紅毛碧眼)のこと座(リーライアン)から調達>
・爬虫類人(レプティリアン)が物質世界で活動するためには、物理的な遺伝子が必要だった。透明人たちは、その頃すでに物質的になっていた、こと座人(リーライアン)から遺伝子を取り出した。

・こと座人は、金髪または赤毛で青色または緑色の目を持っていた。こと座人の遺伝子が、透明人の集合エネルギーと混ぜ合わされて、爬虫類人(レプティリアン)として、物質肉体化して出現した。このため、今日の爬虫類人(レプティリアン)も、物質次元で生き延びるためには「アーリア型」の人間からエネルギーを摂取しなければならない。

・アストラル次元で爬虫類人が創造されると。その使命を果たすための活動拠点を物質次元に築く必要が生じた。そのために爬虫類人たちは、さまざまな物質界に進出し、自らが支配的な種となることのできる場所を求めていた。

<レムリアからの爬虫類人生存者が巨大地下文明を築く>
・爬虫類人の生存者は、インド北部、地球内部空洞、金星、中南米の一部へと移動した。レムリア大陸から生き残った爬虫類人の大半にとって、地球内部が「祖国」になった。そこで爬虫類人は、巨大な地下文明を築いた。これが、地獄の業火の中で生きる悪魔たちの伝承の由来である。

・地下鉄のような乗り物が高速で移動する通行管のようなものを建設し、地球上のどこにでも数時間で移動できるシステムを作った。今日でも探検家が追い求めているアルカディア、アガルタ、ハイパーポリア、シャンバラといった有名な地下都市を築いた。これらの都市は、地球の内部空洞を覆う地殻内部の内壁に沿って建設されている。地球が空洞であることは単なる説ではなく、科学的事実であることを忘れないでいただきたい。恒星(太陽)から飛び出した惑星が、回転しながら冷却することで、形成されたのである。



『地球を支配するブルーブラッド  爬虫類人DNAの系譜』
スチュワート・A・スワードロー  徳間書店   2010/6/18



<リゲル  米政府と協定を結んだオリオン連盟リーダー>
・この集団は1954年に米国政府と協定を結び、彼らの技術と科学情報を米国に与えるのと引き換えに、米国民を誘拐する(ただし傷つけない)許可を米国政府から得ている。

・こと座の内戦とそれに続くこと座星系へのりゅう座人の侵略を通じ、彼らの惑星は戦争で痛ましい損害をうけたため、肉体的にも遺伝子的にも弱々しい存在になっている。

・彼らは、りゅう座人のために働いている。りゅう座人が攻略の前準備をできるように侵略予定ルートを偵察する仕事である。

・軍隊型の厳格な階層制の文化を持っている。特にゼータ・レティクリ1と2のグレイが絡む場合はそうである。また肉体から肉体へと魂を移す能力を持っている。

<シリウスA   イスラエル政府と契約の宇宙の商人>
・背の高い細身のシリウスA人は、青と白の長いローブを着ている。両腕を横にまっすぐ広げると、身体全体でアンク(エジプト十字架)の形になる。これが彼らのシンボルである。宇宙の商人であり、技術と情報を売買して、排他的な取り引きルートと特別な優遇を得ている。彼ら自身に向けて使用される恐れのある技術は絶対に提供しない。彼らは、オハル星人に創作されたが、本来の目的を見失っている。

<シリウスB  老子、孔子、釈迦に叡智を与えた銀河の「哲学者」>
・ジャングルか湿地のような惑星の洞窟状空洞や地下で隠遁生活を送っていることが多い。寿命は極めて長い。大半は、家族形態とは無縁である。

<くじら座タウ>
<グレイ種を目の敵にし、ソ連と協定を結んだ>
・この人間のような生物は、グレイ種を目の敵にしている。宇宙のどこであろうとグレイを発見したら叩きのめすと誓っている。遥か昔にリゲル人がくじら座タウ星系の侵略準備を整えようとしていた。タウ人の遺伝子を使ってグレイを作るために、主に子供を標的にして誘拐し、殺して細胞とホルモンを取り出した。タウ人は自らの種が滅ぼされる前に、グレイたちを追い出した。地球までグレイを追って来た彼らは、1950年代にソ連と協定を結び、基地と自由に領空を飛行する権利を得た。彼らの目的は、ソ連が世界支配の座を占めるのを手伝い、(スラブ人にはタウの遺伝子がある)、グレイを滅ぼし、侵略勢力と取引することだった。

・最近になってロシア人はタウ人との協定を破棄し、同じ協定をりゅう座人の前衛部隊と交わしてタウ人を追い払ったと考えられている。くじら座タウ人は、イプシロンのエラダナス星系で大きなコロニーを保持している。祖国の大気と重力の関係で、密度の高い身体を持っている。身長は、およそ170センチである。

<ビーガン   シリウスA人の遺伝子から作られたグレイ>
・このグレイ種は、シリウスA人の遺伝子から作られている。シリウス人の船の標準的な乗組員である。主人のために労役、実験、雑用を行う。ゼータ・レティクリ1と2のグレイは、前向きにビーガンの指揮に従い、人間の誘拐や鉱物のサンプル収集などの特定の任務を行う。

<ゼータ・レティクリ1  地球人監視のためリゲル人が作ったグレイ>
・このグレイのエイリアンは、リゲル人が地球の人間を監視するために作った。人間とリゲル人の混合物である。人間の胎児と同じように四本の指と割れたひづめを持つ。ホルモン液と遺伝子実験のために人間を誘拐することで有名である。

・遺伝子的・ホルモン的な欠乏症のため、彼らは、急激に死滅している。他者を誘拐することで、自らの種を救う交配種の原型を作ろうとしている。

<ゼータ・レティクリ2  遺伝子操作で作られたグレイ。爬虫類人に奉仕>
・このグレイは、遺伝子操作で作られた爬虫類人への奉仕階級のメンバーである。完全にマインド・コントロールされており、中央情報(コンピュータ)に接続されている。集団精神で一体となって動く。彼らは、無心になってゼータ・レティクリ1を手伝う。誘拐現場でよく目撃されるが、子供のように純真に行動する。

<アンタレス  トルコ人、ギリシャ人、スペイン人のDNAに>
・極めて知識が高く攻撃的である。

・彼らの社会の最深部まで入り込むことができた者は、ほとんどいない。

・女がいるところが観測されたことはなく、彼らは、同性愛者で、生殖目的でのみ女を使用すると考えられている。ただ、実は、ある母系集団が彼らの背後で権力を握っているとも考えられている。



『[UFO宇宙人アセンション]真実への完全ガイド』
ぺトル・ホボット × 浅川嘉富   ヒカルランド   2010/7/21



<これが宇宙人基地「シャンバラ」だ!>
◉「シャンバラ」とは「違うセキュリティーアへのゲート」という意味で、UFOの基地

◉チベットの地下にある「シャンバラ」も同じようなもの

◉その基地には複数の星の連盟から宇宙人が来ていた

◉それぞれの文明の代表者たちは美しい人間の姿をしていた

◉疑似物質で作られた基地は、マインドによって自在に変化する

◉目的は土地の浄化や高波動化、人間の意識にポジティブな考えを投射

◉半物質の宇宙人のまわりには光が放射され、かげろうのよう

◉絶滅にそなえて地上の生物をほかの惑星に保存

・レプティリアンの多くの種族は、おおむね友好的です。怖いどころか、波動の高い知性的な存在です。また地球において固定された姿で現れる生命体は、宇宙からではなく、パラレル・ワールドから来ているのです。パラレル・ワールドは遠い世界ではなく、こちらの世界との行き来は難しいものではありません。

<UFOは波動を変更するテクノロジーで自在に姿を変えている!>
<UFOはパワースポットを利用して物質化し、われわれの前に出現する。>
・UFOに乗る宇宙人たちは私たちよりもかなり進んだ存在であり、人のエネルギーフィールドを介して、遠隔的にこちらの考えを知ることができます。

<アルクトゥルス星から来る宇宙人がミステリーサークルを作っている!>
・私の経験では、人間の姿であれ、ほかの姿であれ、その姿が固定されている場合には、その生命体はパラレルワールドから来ています。パラレルワールドは遠い世界ではないので、こちらの世界との行き来はそれほど難しくありません。一方、別の星から来ている生命体の場合、その本当の姿は形を超えた存在です。

<ホボット氏が訪れた3.5次元に存在する宇宙人の基地>
・私はUFOの基地へ行ったこともあります。
 先ほど触れた通り、私がサンクトペテルブルク大学でリモートヴューイングのプログラムに参加したとき、アフガニスタンとの国境に近いタジキスタンの寒村にUFOにコンタクトをとるために行ったことがあります。そのときはコンタクトに成功し、数週間後にUFO基地から招かれました。

・最初にUFOとコンタクトした後、その近くにいるスーフィー(イスラム教神秘主義者)のグループに招かれ、そこにしばらく滞在していました。そこで私は彼らから、いつどこへ行けば基地へ行けるのかを聞き出したのです。彼らはそこをパワースポットと見なしており、力のあるスーフィーはそこにいる生命体とコンタクトをとることができました。
 そして、3週間ほどした後、私は基地へ招かれたのです。それはUFOにコンタクトした地点から80キロほど離れた場所であり、ある山脈の谷のところにありました。基地の近くまではあるスーフィーに連れていってもらい、基地の内部には私1人で入りました。

・基地のあるエリアの中に入ると、ある程度まで拡張した意識状態に入ります。それはちょうど夢のような状態です。私のUFO関係の経験から、その体験は物質と精神の間の領域で起きているものだと考えられますが、現実的な体験であることは間違いありません。

<その宇宙人基地は神秘主義者スーフィーたちから「シャンバラ」と呼ばれていた!>
・一部が地上で一部が岩山の中でした。それは標高4000メートルのとても行きにくいところにあります。また、周辺の人々には神聖な土地と見なされているため、誰もそこへは行きません。ただし、その地方にいるスーフィーたちは、そこを「シャンバラ」と呼んでいました。彼らはそこを神聖な場所としてそう呼んでいたのです。
 シャンバラとは「違う世界へのゲート」という意味ですが、実はそれはUFOの基地でした。ちなみに、スーフィーは(一般にイスラム教神秘主義者とされているが)実際にはイスラム教徒ではありません。

・とても進んだ文明から来ており、それは1つの星ではなく、複数の星による連盟から来ているようです。その基地には少なくとも7つの文明からの7人の代表者がいました。その中の1つがアルクトゥルスです。あと、ネット(網)と呼ばれる文明の代表者もいました。
(浅川)私たちの知っている星はほかにありましたか?

(ホボット)シリウスBです。アルクトゥルスやシリウスBの人々とはそのときだけでなく、これまでに何度か会っています。



『エノクの鍵』
宇宙の仕組みを解明し、本来の人間へと進化させるための光の書
J・J・ハータック  ナチュラルスピリット  2010/9/25



<アルクトゥルスという中間ステーション>
・そして、アルクトゥルスから移動して、異なる光の密度に属すると思われる基盤目状のモザイク模様が連なる場所に案内されました。

・メタトロンは私を聖なる父のところへ連れて行きました。私は、純粋エネルギーの放射領域に私を連れて入ることのできる存在はメタトロンをおいて他にはいませんでした。そこで私は、たなびくような白髪をたたえ、愛と歓びにあふれた表情をうかべた古代よりの無限なる意識の姿を間近に見たのです。いかなる言葉をもってしても、永遠なる父、ならびにその父によって教えられたことの神聖さを言い表すことはできません。私たちの意識の時間帯の辺縁には、「神の右手」を讃えるために置かれた、星の真珠をつらねたロザリオがあります。その真珠のひとつであるこの惑星地球に奉仕するために、私が職服を脱ぎ捨てて脆くはかない束の間の肉体をまとった理由を知らせるために父は私を呼び寄せてくれたのです。そこで、私は、光である神の存在を前に、神をこう褒めたたえました。「おお主よ、栄光と名誉と力を受くるに値うYHWHよ。万物をつくり、歓びに応えて永劫の時がつくられた方よ」。

・すると、神の光の王座に臨席し、そのそばをぐるりと囲んでいた24人の光の長老たちが、「コドイシュ、コドイシュ、コドイシュ、アドナイ、ツェバヨト(聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、主なる神よ)」と神を讃えて歌う姿が見えたため、私は、頭を垂れました。私には父の右手にか、子なるイエス・キリストの姿も見えました。そして、メタトロンは、こうした光の主たちが父のそばにすわるに、ふさわしい存在で、あることを教えてくれました。なぜなら彼らは、定期的に父のもとを離れて外に向かい、エロヒムの世界として知られる別の光の世界をつくる職務をあえて選んでいるからです。

・私は、父の玉座の前でエノクの一部として楽園の子たちの宇宙に奉仕するという自分の務めを教えられました。楽園の子たちは、光の評議会を交替で組織し、新しい宇宙を創造するための光の戒律や炎の投影によって記される法令を、評議会において24人の光の長老たちから受け取っています。それから、私は、教導者であるエノクとメタトロンから、地上にいるときには、偽りの権力の差し出す食べ物を口にしないこと、自分の子孫を霊的に堕落した種子たちと結婚させないこと、堕落した思考とエネルギーに仕える者たちによる偽りの礼拝に加わらないことなどの注意を受けました。

・しかし、私の存在理由は、すべての人々が跪き、父の位階ある聖師団が出現する時が差し迫っていることを認められるようになるまで、父の地上における地位を高めるということです。そして、その結果、神の世界が天国に在るのと同様に地上にもたらされることになるのです。

・私は、それ以外にも幾多の領域へ連れて行かれ、父のあまたの館が、新しい天の領域と与えられて地上世界の誕生に向けて、どのように開かれつつあるのかについての教示を授かりました。



『宇宙人はなぜ地球に来たのか』
韮澤潤一郎     たま出版   2011/2



<宇宙人の大半は人間型>
・米陸軍の一等下士官によると「私が1989年に退役した時に、すでに57種類の異星人が軍の目録に記載されていた。その大半は人間型で街を歩いていても誰も区別がつかないということです。これは生物学者を悩ませるでしょう。明らかに宇宙には二足歩行のヒューマノイド(人間型宇宙人)が多いということです。グレイタイプは三種類あり、私たちより背の高いのもあります」

<史上最大の事件が起きる>
・空軍基地でのケネディと宇宙人の会見を半年前にアレンジしたのがアダムスキーだった。そして、ケネディが乗り込んだ葉巻型UFOにはアダムスキーも同行していた。
大統領は着陸していた船内で数時間の会談を終えて地上に出たが、アダムスキーはそのまま離陸し、土星に向かった。このときの宇宙旅行については、いわゆる『土星旅行記』として残されたが、その中には、ケネディの名はなく、「アメリカ政府の一高官」とだけ記されている。旅行記によれば、9時間で土星に到着し、それから4日間にわたって各惑星の代表者が出席した太陽系会議などが開かれたとなっている。

<なぜ宇宙人たちは協力しているのか>
・エリザベス女王の遠縁で、イギリス軍の最高司令長官だったマウントバッテン卿の私邸の庭に1950年代にUFOが着陸してコンタクトを試みたことがあった。
 UFOが着陸した時、私邸の侍従が外にいて、金髪で体にぴったりとした青いウェツトスーツのようなものを着た人間型宇宙人に会っている。しかも円盤型UFOの中に招かれた。しばらく離陸して飛行したという。

・しかし、このことを侍従から詳しく聞いていて、当時からUFO問題に精通していたマウントバッテン卿自身は特にUFOに関する政治的側面に関与し、マリリン・モンローやケネディ大統領の死に影響を与えたといわれ、1979年にアイルランドにあった自分の別邸近くで殺されている。



『2012年にパワーをもらう生き方』 セドナUFOコネクション
リチャード・ダネリー  徳間書店   2009/9/17



<導く者=アルクトゥルス星人との接触>
<本書を書くインスピレーションとなったのはアルクトゥルス星人である>
・1992年の夏、私は、セドナのドライ・クリーク周辺でよくキャンプをするようになった。私のガイドが近くにいるときに感じるのとよく似たエネルギーを、よくその辺りで感じたのだ。何日もそこで過ごすうちに、その辺りをしばしば訪れている数人の人たちが、アルクトゥルス星人の一団が乗った高次元の光の船(宇宙船)がその谷の上空に浮かんでおり、彼らのことを知りたい人なら誰でも、テレパシーによる交信ができるような態勢を整えている、と主張するのを聞いたときも私は、少しも驚かなかった。



『アルクトゥルス・プローブ』
(銀河連盟と現在進行中の調査、及びその物語)
(ホゼ・アグエイアス著)(たま出版) 1996/5



<天王星の謎>
・「『アルクトゥルス統制』として私達に知られる時代のあいだ、私の心の中の純粋さを通して、アルクトゥルス・プローブはいくつかの影響力を維持することができた。牛飼い座の変則者と定則者に対して、私はちょうど鍵穴のようなものだった。その鍵穴を通して、さまざまな実験、知のパターン、肉体化が、受容的でそれを望む3次元体に与えられた。テレパシー的な信号という手段を使っていた天王星人もまた、天上の砦である天王星そのものを『シャンバラ』、『ユートピア』、『新しいエルサレム』といった名前で呼んで、私の存在を通してそれら天王星の回想を生き生きと保ち続けた」。



『秘密結社の1ドル札』 アメリカ国璽に封印された数秘術
デイヴィッド・オーヴァソン  Gakken   2009/9



<1935年版の1ドル札は、フリーメイソンによって考案された>
・1935年版の1ドル札にかかわった最も有力な人々は、いずれもフリーメイソンだった。たとえば、合衆国大統領フランクリン・D・ルーズベルト、農務長官ヘンリー・A・ウェルス、財務長官ヘンリー・モーヘンソー。この3人はいずれもメイソンだった。

・フリーメイソンはシンボルというものに深い関心を寄せている。だからこそ、1ドル札には幅広い秘密のシンボリズムが入念に盛り込まれているのかもしれない。そのようなメイソンリー的シンボリズム、たとえば輝く眼(切頭ピラミッドの上にある)であり、五芒(ぼう)星なのだ。


<$記号に隠された意味とアメリカ建国を導いた秘密結社の謎>
・「ドル」という名称自体はドイツの通貨単位である「ターレル」に由来している。

・以上の概略の中に、アメリカ合衆国の建国において特に重要な役割を果たした3人の名が登場した。トマス・ジェファーソン、ベンジャミン・フランクリン、そしてジョージ・ワシントンである。いずれもここで改めて紹介するまでもない、よく知られた偉人であるが、彼ら3人には、一般にあまり声高に語られることのない、ひとつの共通点があった。と言うのも、彼らはいずれも、いわゆる「秘密結社」フリーメイソンリーの指導的な結社員だったのである。否、彼ら3人だけではない。一説によれば、アメリカ独立宣言書に署名した56人の内、実に53人までがこの結社に属していたという。

・では、フリーメイソンリーとは何か。
本書を手に取られるほどの方なら、これまでにどこかでその名を耳にされたことがあるだろう。フリーメイソンリーとは現在、全世界に数百万の結社員を擁すると言われる「秘密結社」である。

・実際にはフリーメイソンリーはその存在どころか、集会所であるロッジの場所に至るまで、何ひとつ隠し立てはしていない。つまり、彼らはいわゆる「秘密結社」ではない。「自由、平等、博愛」という、誰もがよく知る近代社会のスローガンを掲げる友愛団である。なお、「フリーメイソンリー」または「メイソンリー」がこの結社の名称であり、「フリーメイソン/メイソン」はその結社員を指す言葉であるので、ご注意いただきたい。

・われわれの知るメイソンリーは「近代フリーメイソンリー」と呼ばれるもので、1717年にロンドンで発足し、その後30年ほどの間にヨーロッパへ、アメリカへと急速に拡大していった。その過程で、たとえばドイツでは文豪ゲーテや哲学者フィヒテ、啓蒙君主フリードリヒ2世から音楽家モーツァルトなど、錚々たる人々がこの結社に参入した。
 一方フランスでは、啓蒙思想家ディドロやダランベール、ヴォルテールなど、これまた錚々たるメイソンの面々が積極的に政治に参加し、後のフランス革命の原動力となっていく。そしてあのベンジャミン・フランクリンもまた、フランス滞在中にパリのロッジに参加していた。

・13州の各地を飛び回って各州の宥和を説き、統合への下地作りをしたのが、メイソンであるフランクリン。ワシントンがそのフランクリンと友誼を結んだのも、同じメイソン同士だったからである。そしてイギリスと13州の間に決定的な亀裂をもたらしたボストン茶会事件は、メイソンリーの手で惹き起こされたことが明らかとなっている。この事件の結果、険悪化したイギリスとの間に勃発した独立戦争は、天才軍略家ワシントンによって勝利に導かれ、1776年にはメイソンである先の3名らによる独立宣言が発せられるに至った。以上の経緯を見るに、アメリカ合衆国はまさにメイソンリーの戦略によって建国された国であると言えるだろう。
 そして彼らはその後、合衆国の国璽に、そして1ドル札に、自らの理念を刻みつけることになる。では、その概念とは一体どのようなものなのか、その謎を探ることこそ、本書の主要な目的である。

<合衆国国璽と1ドル札にある13個の星は、特定の星座を表すと言われてきた>
・1853年、アメリカの歴史家スカイラー・ハミルトンは合衆国国璽の記述に用いられた「星座」というフレーズは特定の星座を表すと唱えた。彼によれば、この星座とは鷲に掴まれた天の竪琴、琴座である。

・ハミルトンによれば、アメリカは琴座の一等星、ヴェガと同一視されるという。これは全天でも最も明るい星の一つである。
 図の竪琴の上には星座が描かれている。中でも最も明るいもの(鷲の頭と左翼の間)は八芒星で、これがヴェガであることを示している。ハミルトンは、この一等星――すなわち琴座を「率いる星」――こそ、全世界を率いるアメリカであると見なした。

<眼は万物を見通す全能なる神のシンボルである>
・メイソンリーもまた眼の図像を神のシンボルとして採用した。ゆえに1ドル札の眼は、メイソンリー的象徴であると同時に、また神を表す普遍的な象徴であるとも言える。国璽裏面の図像が、一度見れば二度と忘れられないほど強烈な印象を残すのも、その普遍性のゆえであろう。

・フリーメイソンリーの図像学に多大な影響を与えたと紹介されているヤーコブ・ベーメはドイツの神秘家で、靴職人として生計を立てるかたわら瞑想に打ち込み、数々の神秘体験によって啓明を得た。彼はまったくの無学でありながら、啓示によって数々の著述を成した。彼は言う、神秘体験の「その15分の間に、私は長年大学に通うよりも多くのことを見、かつ知った」。
 すなわちある意味で、彼の著作に収録された難解なシンボルの数々は、直接神に由来するものである。メイソンリーがとりわけそれを好み、自らの象徴体系の中に取り込んだとしても不思議はない。

<魔力を秘めた国名とその由来の謎>
・ヴェガは古代世界において殊更に重視された星であるという。それはひとつには、この星が全天で5番目に明るい星であるという理由もあろうが、もうひとつ、今から1万年以上前の天界においては、この星が北極星であったという事実とも関係しているだろう。著者によれば、かつての国務長官ジョン・クインシー・アダムズはこの星をアメリカと同一視しており、自らパスポートの図案に採用したという。これはおそらく、ヴェガがかつて「急降下する鷲」と呼ばれた星であったことと無関係ではない。鷲はアメリカの象徴であると同時に、その鋭い視力から、「眼」を司る鳥でもあった。このことは、先の「すべてを見通す眼」とも繋がってくるかもしれない。ちなみにヴェガは、遠い将来――およそ1万2000年後――に、再び北極星となる。すなわちアダムズの願いどおり、全天を従えて回転する宇宙の中心となるのである。

・そして著者オーヴァソンによれば、このヴェガと同一視されるアメリカは、その国名自体に魔力が封印されているという。詳細は本文に譲るが、<AMERICA>の最初と最後の文字であるAはすべてのアルファベットの中でも最も強力な魔力を持つ文字であるというのだ。Aは、{始まり、数字1、未完成の作業、神の眼、三位一体}等の観念を表すシンボルである。<AMERICA>はその文字で始まり、その文字で終わる。のみならず、この国名自体が、ある意味ではその文字Aそのものであるのだ。そして1ドル札においては、そのAの意味をさらに強化するために、文字Aが図案上の絶妙な位置に配置されているという。

<鷲は霊力を表す古代のシンボルである>
・太古の昔から、鷲は霊力を表すシンボルであった。古代ローマ人にとって鷲は主神ユピテルの鳥だった。
 天文学の黎明期から、鷲座は天なる鳥とされ、海豚座の西側で天の川を飛び駆けるとされた。この星座はユピテル自身を表すとされたり、古い星図では「ユピテルの鳥」と呼ばれた。

<魔術的シンボリズムにおいては、鷲は最高神のアトリビュート(持物)である>
<1ドル札の最高の秘密は、ピラミッドの円窓にある>
・すでに見たように、切頭ピラミッドの最も合理的な解釈は、アメリカの建国はいまだ進行中であるという観念だ。そこで、このピラミッドを「補完」しているかのような、輝く三角形の意味を探ることが急務となる。
 ピラミッドの建設は、キリスト教の聖書と結びついている。新約聖書では、キリストは自らを「石」に喩える。彼は「家を建てる者の捨てた石」であり、「隅の親石」である。

<ピラミッドの頂上に関する魔術>
・先に検討した聖書解釈のレベルを念頭に、未完成のピラミッドの背後にある意図を再検討してみよう。この図像の表現はまったく異教徒的であるが(大ピラミッドは現存する最大の異教建築のひとつである)、ここではキリスト教的な目的のために採用されている。だからこそ、ある教皇は、未完成のピラミッドを自らの表象としたのであり、またピラミッドはメイソンリーにおいてかくも重要なシンボルとして用いられたのだ。

・エジプトのヒエログリフでは、この三角形はソティスもしきはセプトの星の聖名の始まりを示す。
 ソティスは、ギリシアでは「セイリオス」と呼ばれた。これは「輝く」「煌めく」の意味である。これは現在、シリウスと呼ばれる連星で、大犬座にある。この星こそ、メイソンリーのシンボリズムにある五芒星、「輝く星」の起源であることは間違いない。これは、あたかも燃える炎のように煌めく星である。英国の詩人テニソン曰く………

そして炎の如きシリウスがその色を変える、
 赤に、エメラルドに。
 彼らのモーリオンは輝き、
 朝露に濡れた………
 こしこの輝くソティスが三角形で表されるなら、それこそ1ドル札の切頭ピラミッドを完成させる輝く3角形なのではないか?

 不完全なピラミッドの上の三角形、その背後の激しい輝きは、通常考えられているような太陽ではなく、この輝くシリウスではないか?

<聖化される時代の到来を言祝ぐ最高の秘儀>
・著者ディヴィッド・オーヴァソンは、かつての著書『風水都市ワシントンDC』(飛鳥新社)において、驚くべき真実を明らかにしてみせた――アメリカ合衆国の首都であり、特別行政区であるワシントンDCには、かつてこの都市を建立したフリーメイソンリーの手によって、さまざまな魔術的仕掛けが施されている、というのである。それは要所要所に安置された魔術的彫像や十二宮図に始まって、重要な建築物の配置と定礎における占星術の活用、さらには神聖幾何学と地霊学に基づく都市設計にまで及んでいる。

・かつてロバート・ボーヴァルは、世界的なベストセラーとなった著書『オリオン・ミステリー』において、ギザの3大ピラミッドの配置がオリオン座の三つ星に正確に対応しているという衝撃的な仮説を発表した。同書によれば、ギザの3大ピラミッドとナイル河の位置関係は、そのままオリオン座の三つ星と「天なるナイル」である天の川の関係の写し絵になっているという。そしてその目的は、ギザの地を天界の鏡像とし、天界を地上に照応させることで、地上を聖化することにあったというのである。

・オーヴァソンによれば、この古代エジプト人と同じことを、ワシントンDCを築いた人々は行ったのである。
 一方、本書でオーヴァソンが明らかにしてきたのは、首都設計の場合と同様の魔術的仕掛けが、都市を流れる経済の血液である通貨にも施されているということだ。この一枚の紙には、本書で検討してきた数多の魔術的シンボルが、文字どおり凝縮されているのである。

・そしてオーヴァソンによれば、1ドル札に秘められた最高の秘儀とはいえ、<光>にある。それは国璽の鷲の頭上に輝く13の星座の光であり、切頭ピラミッドの上に浮かぶ三角形の放つ光輝である。
 この三角形は三位一体の象徴であり、その中の眼はかつてのホルスの眼、現在では<摂理の眼>と「呼ばれる全能の神の象徴である。この三角形は、切頭ピラミッドを補完する。すなわちこの至高者の援助によって、アメリカ建国という<企て>はようやく完全なものとなるのである。
 そしてこの三角形の放つ光輝は、「天界における最も明るい星、古代世界で最も重視された星」――すなわちシリウスであると著者は言う。とある秘教伝承によれば、シリウスは宇宙の中心太陽であるという。つまりこの三角形こそ、万人の精神領域の中枢にある光であるということだ。

・誰もが手にすることのできる1ドル札に、あたかもそれを指し示すかのような図像が置かれたことの意味は、万人がそれぞれの霊的陶冶によって天界の写し絵となり、聖化される時代の到来の予言なのだろうか。




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