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フランスで同時テロが発生
[世界の読み方]
2015年11月14日 23時55分の記事

フランスでまた痛ましい事件が起きました。大変に残念に思います。
今回の同時多発テロは、規模も大きく計画性も強くありますが、オランド仏大統領が出席した独仏サッカー親善試合のスタジアムでもテロが生じ、要人のそばでも発生しています。

「パリ同時テロ 仏大統領「ISによる犯行」」(2015年11月14日 NHK)

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今年1月にフランスでは、シャルリー・エブド襲撃事件が発生しました。その記憶もまだ生々しく残る現在、厳戒態勢が敷かれていてもおかしくはない状況であったでしょうが、そのような中、今回の同時多発テロが生じました。状況を見ていると、ほとんど無防備に近い印象も受けます。それでいて、ISによる犯行声明が出ているとしても、犯人が早い段階で特定されていることに多少の違和感を感じます。
もう一つは、なぜフランスだけでこのようなテロが起きているのかという点も気になります。欧州は陸続きですし、今やEU内での行き来はかなり自由にできます。フランスだけがターゲットになる必然性がないようにも思います。なぜ、フランスなのかということです。それは、恐らく歴史的な背景、社会構造などもあるでしょうし、戦争ということにおいてフランスが占める歴史的な位置づけという要因もあるのではないかと思います。恐らく、このことを紐解いていくと、今のISなどの本質なども見えてくるかもしれません。ナポレオン戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦などの構造的背景と繋がりがあるという見方も、時として本質を見るためには必要でしょう。
このテロ事件によって、中東の戦乱の要素は増えていきます。それは1月のシャルリー・エブド襲撃事件時も同じでした。
今年、フランスでのテロ事件があり、3月にはドイツのジャーマンウイングス9525便がフランスで墜落しました。また11月には、エジプト発のロシアのコガリムアビア(メトロジェット)航空9268便がシナイ半島で墜落しました。これらのテロや不可解な事件の当事国は独仏露です。今回のパリでのテロ事件でも独仏のサッカーの親善試合会場でテロが生じています。この三国は、今年2月にウクライナ紛争を調停した国々です。本ブログの「ホロコーストに関するネタニヤフ首相の発言の背景にある事情」(2015年10月27日)の「ドイツファクターの背景」でも書きましたが、この三国によるウクライナ紛争調停は中東情勢に実は密接に関わります。そういう視点で概観すると、今世界で何が生じているか、わかるかもしれません。
いずれにせよ、このような凄惨なテロ事件によって善良な一般市民が犠牲になり、多くの人々が悲しむことは本当に耐えられないことです。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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