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上海ディズニーランド
[日本の政治]
2016年6月18日 23時53分の記事

昨日金曜日、昼にテレビを観ていたら、一昨日オープンした上海ディズニーランドのことについて放送していました。

「上海のディズニーランド きょうオープン」(2016年6月16日 NHK)

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この番組では一昨日のオープンについてと、それに伴って生じたトラブルや珍現象について解説をしていましたが、観ていて東京ディズニーランドがオープンしたとき、会場内でお弁当が食べられないと言うことに結構驚いたことを思い出しました。恐らく、その時以上のギャップと驚きを、今、当地の人々は感じているのではないかと思います。
ギャップと驚きと言えば、この上海ディズニーランドのニュースと、昨今の中国艦艇による尖閣諸島周辺の接続水域や口之永良部島周辺の領海内への侵入のニュースほどギャップがあるものはないでしょう。
ディズニーランドと言えば米国の象徴のようなものですし、一方、尖閣周辺や口之永良部島周辺についてのニュースは日中関係と日米関係の問題と日本の多くは考えていることです。この二つはどう考えても相いれるものではないのですが、同時に生じています。そこにはこれら矛盾する出来事を説明する何かがあるはずですが、日本では報道されない何か外交的な状況があるのかもしれません。そこには明らかに現実と報道にギャップがあることは間違いありません。それは、日中関係の間に何か日本人が知らされていないものがあるということを意味しますが、それは単なる中国の海洋進出というだけの話ではない可能性があります。
そもそも、現在の日本の政治・社会の情勢を考えれば、中国が日本に対して何らかの挑発的行為を行うのは合理的とは言えません。そのような中国の行為は、明らかに日本の現政権にとって追い風になりますし、それが参議院選挙に確実に影響してきます。そして、当然のごとく、以下の記事のようにタカ派的な防衛力強化の声が出てきて、そのことへの疑問はなくなっていきます。これが参議院選挙の前に生じるわけですから、中国にとってはプラスにならないでしょう。このようなことをするなら、選挙が終わった後にした方が、明らかに中国を利するにもかかわらず、このようなことが生じるのは明らかに不可解であるわけです。中国は当然、日本の世論の動向を分析していますから、とても不可解なのです。

「自民 自衛隊の能力強化を 中国軍艦艇の侵入などで」(2016年6月16日 NHK)

これと同じなのが、6月8日に韓国が竹島の防衛訓練を始めたことです。これも明らかに現政権にとって追い風になるものです。参議院選挙が目前に迫っている中で、中国やこの韓国の動きは、明らかに安倍政権の目的を助けるものであって、その反対ではありません。

「韓国の竹島防衛訓練に抗議=外務省」(2016年6月8日 時事通信)

時期などを考えると、明らかに中国・韓国の連携がある可能性があるのですが、情報を素直に見ていくと、その連携とは日本に対して圧力をかけるものではなく、実は安倍政権と連携する中韓の連携と言うことになります。世界の動きは必ずしも国単位ではなく、国と国にまたがるネットワークで動く側面がありますから、このような「連携」は当然、想定すべきことと考えます。
また、中韓のこれらの動きが現政権にとってのタカ派的な追い風となるのなら、中韓は日本と戦争をしたがっているということとも考えられます。これらの二つの要因が重なった現在の動きと考えます。いずれにせよ、戦争をしたがっているというのならその挑発に乗るのはやはり愚策でしょう。このような意味で、上記の自民党のタカ派的な動きは明らかに相手の意図通りに動いているということになります。
このような中での上海ディズニーランドのニュースは、日本が置かれた外交環境が、実は知らずのうちに孤立化の側面を持ち始めていることを示唆しているものと考えます。日本国内において作り上げられた「国際情勢」を鵜呑みにしていると、知らずにその思い込みを利用されて孤立化、もしくは不必要な戦争に最悪の状況で巻き込まれる可能性があるものと考えます。既に安倍政権の外交戦略は破綻しているのではないか、そう考えます。新しい状況を作り出す政治的な動きが必要と考えます。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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