本当にスケールが小さな話 | |
[日本の政治] | |
2016年12月18日 19時46分の記事 | |
カジノ法案が成立したのは安倍首相とトランプ次期大統領が会談したときに、カジノ法案の成立を急いでくれということを安倍首相がトランプ氏に要請されたためと言うことがささやかれているとカジノ推進派の永田町関係者が明かしたと報道されています。東スポですが、少なくともカジノ推進派の永田町関係者が東スポにこのように言ったことは間違いないでしょう。 「【カジノ法案】大急ぎ成立の裏に“トランプ密約”説」(2016年12月15日 東スポ)
記事によると、カジノ推進派の永田町関係者は『「安倍晋三首相とドナルド・トランプ次期米大統領との会談が原因じゃないかとささやかれています」と明かす。密約が交わされたというのだ』(同上)と書かれています。 実際の所、『密約』がこんなに早く『漏れる』というのも何ともおかしな話です。しかし、こんなに早く密約が漏れて、日本で記事になってるとしたら日米間での信義など今後、成立することはないでしょう。 まあ、とにかく賭博場建設が密約になるというのですから、どこの田舎の話と見紛うばかりです。この類いのことが外交上の『密約』になるというですから、本当にスケールが小さな話です。 ウソであって欲しいとは思いますが、記事のカジノ推進派の永田町関係者がこのように言っていると言うことは、仮にウソであっても、安倍外交とは所詮この程度ということを暗に認めていると言うことでしょう。つまりカジノを進める安倍首相の外交に対する世間の評価は、同じ推進派と言うことであっても、この程度ということです。 しかし、この程度ではシリア問題の拡大や中東大戦(第三次世界大戦)を防いできたプーチン大統領と安倍首相が互角に外交を行うことなど到底できないのも当然でしょう。 いずれにせよ、このような『密約』があったかどうかは、しっかりと今後10年間くらいは事態の推移をチェックすべきでしょう。本当ならそのような証拠や徴候は必ず出てきます。 このような記事が日本で出て、このことを米国人が知ったらどう思うでしょうか。次期米国大統領と日本の首相が単独で会って、そこで日本にカジノ建設を密約したと米国人が知ったらきっとトランプ氏の評価は落ちることでしょう。その程度のことをやっているのかと、下手をすれば米国で政治問題になりかねません。大統領就任前に既に失点をしたということになります。 もちろん、これは日本側でも同じです。日本の国民の半数が反対する中で、カジノ法案が強引に審議を進められ、成立したのは、実はトランプ氏の要請によるものということになれば、日本国民の多くが良い感情を持つことはないでしょう。トランプ次期大統領というのは、外交問題でカジノを日本に造れというようなことを要請するレベルの人物なのかということになり、そのような米国をこれから信用して良いのかということになります。これでは、在日米軍がどんなにがんばってもトランプ氏は日米関係にマイナスになることを就任前に行ったことになります。 カジノ法案については、民進党が急激に腰砕けになりました。これは民進党がこの『密約』に乗ったと言うことなのでしょうか? | |
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