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皇太子殿下のお誕生日に際し、心からお慶びを申し上げます
 
2017年2月23日 23時56分の記事

皇太子殿下のお誕生日に際し、心からお慶びを申し上げます。お誕生日に際しての会見のお言葉を拝見しましたが、本当に素晴らしいものでございました。まさにパーフェクトと存じましたし、お心がとても伝わってくるものでございました。

「皇室 皇太子さまの誕生日会見(全文)」(2017年2月23日 毎日新聞)

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上記記事での会見でのお言葉を拝見していて『これは本当にすごい』と存じました。そして、皇太子殿下が様々にお考えになられていることを改めてしっかりと考えないといけないものと心から存じました。
今回の会見では、昨年夏の今上陛下のお言葉から、皇室のあり方がポイントとなっていました。そのことについて皇太子殿下のお言葉には、日本にずっと存在してきた天皇制・皇室という伝統、一方で時代性という現実と未来への志向というその両者の非常に優れたバランスがあり、そしてそのことが平和と国民の安寧と幸福という政の本義(核心)でしっかりと整い、支えられているものでございました。短い言葉で申し上げれば温故知新とも言えますが、その中心にしっかりとした平和と国民の安寧という芯があるということと存じます。本当に素晴らしいものと存じます。
以下のようにおっしゃっています。


皇太子さま 象徴天皇については、陛下が繰り返し述べられていますように、また、私自身もこれまで何度かお話ししたように、過去の天皇が歩んでこられた道と、そしてまた、天皇は日本国、そして日本国民統合の象徴であるという憲法の規定に思いを致して、国民と苦楽を共にしながら、国民の幸せを願い、象徴とはどうあるべきか、その望ましい在り方を求め続けるということが大切であると思います。(同上)

私自身、こうした先人のなさりようを心にとどめ、国民を思い、国民のために祈るとともに、両陛下がまさになさっておられるように、国民に常に寄り添い、人々と共に喜び、共に悲しむ、ということを続けていきたいと思います。私が、この後奈良天皇の宸翰を拝見したのは、8月8日に天皇陛下のおことばを伺う前日でした。時代は異なりますが、図らずも、2日続けて、天皇陛下のお気持ちに触れることができたことに深い感慨を覚えます。(同上)
※ 注:宸翰(しんかん) - 天子の直筆の文書。

そして、皇室の将来の在り方に関しては、私は、以前にも申しましたけれども、その時代時代で新しい風が吹くように、皇室の在り方もその時代時代によって変わってきていると思います。過去からさまざまなことを学び、古くからの伝統をしっかりと引き継いでいくとともに、それぞれの時代に応じて求められる皇室の在り方を追い求めていきたいと考えております。(同上)

皇太子さま 今お話のあったような、天皇に関しては二つの考え方があるということは私も承知しております。そして今、会見の席でもお話ししましたように、私としましても、象徴天皇の在り方というのをいろいろ本当に真摯に考えてまいっているところであります。象徴天皇についていろいろな考え方があるということは私も承知しておりますが、私自身としては、やはりいろいろと今後とも勉強しながら、象徴天皇の在り方というものを、今の陛下の例に倣いつつ考えていきたいと思っております。(同上)



私はこれらのお言葉を拝見して、本当に素晴らしいと存じました。会見では、後奈良天皇が、戦国時代、天候不順による飢饉や疫病が流行り、苦しむ人々のために自ら写経された宸翰般若心経(しんかんはんにゃしんぎょう)を諸国の神社や寺に奉納されたことを、皇太子殿下はおっしゃり、後奈良天皇をはじめ歴代の天皇の同様の例をあげられ、政の本義、慈悲、精神性をしっかりとおっしゃっています。そして、その精神で国民に寄り添い、共に歩まれ今上陛下がお考え続けられてきた、「象徴天皇の在り方というものを、今の陛下の例に倣いつつ考えていきたい」という言葉を拝見して、今の日本の政治は、そのお心をしっかりと受け止めているのか、そのことがまさにポイントであると存じました。天皇皇后両陛下をはじめ皇室の皆様のお姿を見れば、常に国民に寄り添うお心を感じます。そのお心にやはり国民も寄り添い・沿わなくてはならないと存じます。そのような皇室と国民のコミュニケーションが何よりも重要で、苦楽をともにし一体となること、そのことが今の日本の政治の一番のポイントであると存じます。改めて、今の政治はこれで良いのかと非常に深い想いを持ちます。
そして、以下のように皇太子殿下は今上陛下の国民に対するお気持ち、象徴天皇についてのお考えをおっしゃっています。


天皇陛下には、ご即位以来、長年にわたり象徴天皇としてのお務めを果たされる中で、そのあるべき姿について真摯(しんし)に模索してこられました。今回のお考えは、そうした模索と熟慮の結果を踏まえ、また、内閣をはじめ主な関係者ともご相談なさった上で、おまとめになられたものであろうと思います。(同上)

ですので、今回、陛下がおことばの中で「全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが、難しくなるのではないか」とご案じになられていることに、とても心を揺さぶられましたが、同時に陛下のお気持ちがそこに至った背景につきましては十分お察し申し上げていると思います。私といたしましては、陛下のお考えを真摯に重く受け止めますとともに、今後私自身が活動していくのに当たって、常に心にとどめつつ務めに取り組んでまいりたいと思います。(同上)

陛下は、おことばの中で「天皇の務めとして、何よりもまず国民の安寧と幸せを祈ることを大切に考えて来ましたが、同時に事にあたっては、時として人々の傍らに立ち、その声に耳を傾け、思いに寄り添うことも大切なことと考えて来ました」と述べられました。(同上)



そして、以下のお言葉は本当に重要で、素晴らしいの一言に尽きます。



現在の世の中で、特に子供やお年寄り、障害者といった社会的に弱い立場にいる人々が犠牲になっていることは、とても残念に思います。全ての人が広い心を持って、お互いを尊重し合い、こうした弱い立場にある人々を含め、皆が安心して暮らせる社会を構築するために、地域社会、さらには国際社会全体が一つになって知恵を出し合い、協力していくことが、より一層求められる時代になっていると感じます。(同上)



弱者の包摂ということが、今の時代、日本だけではなく世界において最大のポイントです。このことは人類の生存に最も関わることです。このことをしっかりとおっしゃっていることは大変に重要ですし、上述した皇室の伝統で慈悲(愛)に焦点をあわされているように、このことがやはりポイントととなり、そのことによって天皇制という政と国民、政治が全て包括されていき、同時にこれまでもそうであったものと存じます。
人類の生存に関わると言うことでは、その根源は『水』です。それは全ての生命、生命の発祥の源です。この水について、皇太子殿下は長年、取り組まれていらっしゃっていますが、以下のようにおっしゃっています。



このように、「水」を切り口として、国民生活の安定、発展、豊かさや防災などに考えを巡らせていくこともできると思います。私としては、今後とも、国民の幸せや、世界各地の人々の生活向上を願っていく上での、一つの軸として、「水」問題への取り組みを大切にしていければと思っております。(同上)



また、以下のお言葉は若い世代へのお心が非常に表れた素晴らしいものと存じます。



また、視察先や東宮御所での行事などで、若い世代の方々とお話をする機会がありますが、皆さんが、目を輝かせながら自分たちの進みたい道を力強く語られるのを見て、とても心強く思いました。(同上)



お言葉の最後に以下のようなお言葉がございました。日本の中世史というのはきっと今の日本にとって非常に重要なのであろうと存じました。



皇太子さま 私自身、大学で日本中世史を勉強しておりました。特に鎌倉時代、室町時代の主に交通、あるいは流通史を中心に学んでいたわけですけれども、私自身、中世史を研究しているという関係で、譲位された天皇がおられるという事実は承知しております。私からは、特にそれ以上のことは、今申し上げるのは控えたいと思います。(同上)



皇太子殿下のお言葉では、雅子様、愛子様へのお言葉がございました。お二人へのとても温かいお気持ちが伝わってくるお言葉であったと存じます。
また天皇皇后両陛下、皇室の皆様へのお言葉もとても温かいお気持ちに溢れるお言葉と存じました。そのお気持ち、本当に心から共鳴いたします。

人類にとっての転換点・記念日
話は全く変わりますが、日本時間2月23日午前3時、米国NASAが大変な発表をしました。地球から39光年離れたトラピスト1に「ハビタブル(生命が住むのに適した)ゾーン」にある惑星が確認され、水が液体で存在している可能性が発表されました。今回のNASAの発表をライブで見守っていましたが、『生命』ということが非常にポイントであったと考えます。NASAの発表の内容も生命の存在にかなり前向きでこれまでにないほどのものでしたし、以下のような記事でもそれがわかります。

NASAの責任者も「生命を育むことができる第2の地球が見つかるかどうかは、もはや問題ではない。見つかるのは時間の問題だ」と述べ、今回の発見の意義を強調した。「地球に似た7つの惑星を発見 39光年先に『生命が存在する可能性』」(2017年2月23日 The Huffington Post)

10年以内にとの観測もありましたので、もはや議論の焦点は可能性ではなく、生命の存在の確認になっています。
このことは、非常に重要と考え、日本時間では2017年2月23日、米国では22日というのは人類にとっての記念日、転換点に必ずなるものと考えます。それは今回のNASAの発表によって、地球外に生命の存在がかなり意識されることによって、私たち地球の生命(系)が絶対的なものから、相対化されるからです。その結果、人類と人類を取り巻く生命(系)というものに人類が鮮明な意識を持つようになると考えます。これまでは相対化するものがなく、地球の生命系があまりにも当たり前すぎると見え、その生命(系)としての意味をこれまで見いだせなかったものが、相対化できる存在が出現したことによって、その意味をはっきりと認識できるようになると考えます。これと同じ思考プロセスは、他国や他の社会を認識したときに、はじめて自国や自分の住む社会を相対化して見ることができ、その意味や価値を理解できるのと同じことです。そういう意味で、今回のNASAの発表は人間の意識、人類の生命に対する認識としては『新大陸発見』に等しいものと考えます。
その鮮明化した人類の生命に対する意識が、地球を飛び出し宇宙へと拡がっていくというのが、今回の発表の意味と考えます。それはまさにパラダイムシフト(認識の劇的な変化)なのです。このパラダイムシフトによってこれから人間の営みはかわり様々な事象が変化していくものと考えます。だからこそ、この日は人類にとって転換点・記念日なのです。
この人類の転換点・記念日がほぼ皇太子殿下のお誕生日と重なったわけです。そして、皇太子殿下は生命の根源の水について取り組まれています。同時に、人類の生存、社会の生存にとって最重要のポイントである弱者の包摂や慈悲(愛)、平和、人々の安寧と幸福について強調されているのです。それは皇太子殿下のお言葉が、個々の生命と人類・地球という生命系について語られているということなのです。
日時も含め、トラピスト1についての発表と皇太子殿下のお言葉に重なる部分が多くあるのは、単なる偶然ではないでしょう。それは新しい時代への始まりと考えます。そして、だからこそ皇太子殿下のお言葉を心から素晴らしいものと存じるのです。

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1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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