政治家としての判断を誤った | |
[日本の政治] | |
2017年9月8日 9時54分の記事 | |
山尾志桜里衆議院議員が報じられた不倫疑惑について、疑惑は否定したものの、民進党から離党しました。 「山尾氏質問拒否、疑惑解けず=民進動揺『火にガソリン』」(2017年9月7日 時事通信)
昨日、山尾氏は記者会見を開いたわけですが、その対応が最悪との批判が出ています。またかなり多くの人が、疑惑は事実と考え、自民党の今井参議院議員の件と重ね合わせていると考えます。そして、不倫をしていなければ、なぜ離党するのか考え、同時に不倫しているから離党したのだと多くの人が受け取っていることでしょう。 不倫、即ち浮気は、政治家であっても基本的には両者とその家族の個人的問題です。政治家の不倫が報じられれば、道徳観がない、家族への責任感がないとその資質に疑問が湧きますし、税金を給料としているのだからもっとまじめにやってほしいと思われるでしょう。ただ、浮気の問題が離党や議員辞職に値するものかは甚だ疑問です。 実際、手当たり次第に女性を誘う既婚の政治家の被害にあった女性から相談を受けたことがあります。政界でそのご乱行は有名で、報道されることがなかったのでいまだに政治家をやっています。報じられていない政治家の不倫はいくらでもあります。とすると、政治家の不倫は報道されるか否かで、命運が決まる類いのもので、その行為自体に問題があるわけではないということになります。程度の状況によって社会的意味は当然変りますが、基本的にこの問題は個人の問題です。 また、不倫関係から双方とも離婚して、不倫相手と再婚したら何か問題があるのでしょうか? 倫理観や責任感は問題ですが、そのようなケース、世の中にいくらでもあります。 今回の山尾氏の疑惑について、私は事実と推測します。仮に私の推測が正しければ、山尾氏は国民に対して嘘をついたことになります。これは政治家として極めて問題ある行為です。政治家の国民への嘘が一番いけません。なぜなら国民への裏切り行為だからです。今回の山尾氏の対応の問題点はここにあると考えますし、この対応で政治生命を絶望的に縮めたと考えます。もしこのあと不倫の確たる証拠が出れば、完全にアウトです。 もし疑惑が事実なら、山尾氏は開き直って赤裸々に認めれば良かったと考えます。家族においては問題になりますが、個人的問題であるので仕方がないことです。そのようなことしてしまったわけですから。政治家としてのイメージダウンは避けれませんが、それでも言い方によってはそうならなかったでしょう。そして、嘘と思われることが横行している昨今の自民党との対比にもなり、むしろ正直さが評価される可能性もあったはずです。 民進党の執行部は、なぜ、今回のような対応をさせたのかと疑問になります。もし疑惑が事実なら、民進党の対応ぶりはメール問題の時と全くいっしょで、何も変っていないと思うに十分です。 いずれにせよ、山尾氏は政治家としての判断を誤ったと考えます。しかし、それが山尾氏の政治家としての力量なのかもしれません。 | |
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