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立憲民主党と共産党
[日本の政治]
2017年10月24日 0時55分の記事

立憲民主党が野党第1党になりました。

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立憲民主党の比例代表の得票を見れば、かなりとっていることがわかります。結党してから1ヶ月も経っていない党としては非常に手応えを感じているでしょう。しかし、そのようになったのはやはり国民に必要とされる立ち位置に立ったことが一番の要因です。そして、本ブログ「立憲民主党」(2017年10月3日)などで書きましたが、その立ち位置に立つために風を計算せず、自分を捨てて公のために立ち向かったことが、風を巻き起こしました。そして、これが立憲民主党の結党の原点です。これは絶対に忘れてはいけません。
立憲民主党は勢いがあります。そして、これまでの政治にないものを持っています。それは、これまでの政治をやすやすと破壊する性質もので、その力を同時にもっています。このことが意味することは、立憲民主党が生まれたことによって、日本の政界の構造そのものが激変したということです。立憲民主党が生まれたことによって生じたこれまでの政治にはないものが、いずれ日本の大勢となります。その構造転換はいずれ大音響とともに、突然生じるでしょう。
ただ、勢いがあると色々な色気や思惑が出てきて、次の選挙ということを考えるようになります。しかし、今はそれを考えるべきではないでしょう。今回の選挙では候補者がやはり足りなかったので、次期選挙に向けて候補者や選挙区調整は必要でしょう。しかし、立憲民主党がやることは、真摯に今の政治に必要なことを、しっかりやることです。それに尽きます。そして、そうすることによって政治の風景をいかに変えることができたかが、次の選挙の結果になります。しかし、これはそれほど難しことではありません。
何をするかと言えば、日本の政治のバランスをとること、そして政権のチェックを完璧に行うことです。
政権政党になるためには、野党時代での与党への批判力が問われます。実際、自民党が野党の時、しっかりと批判しています。そういう批判に民主党などは耐えられませんでした。批判は実力がなければできません。したがって、政権政党になるためには、批判力は必須の条件です。前原氏などの民進党は、その批判はだめと言って、野党としての責任を果たし、政治家集団としての実力を見せなくてはならなかったときに、何もしませんでした。本当に自民党のようになりたければ、しっかりと批判することをしなくてはならなかったにもかかわらずです。
野党において是々非々というのは、政治家として、政治家集団として実力がない証拠です。かくいう国民新党もそう言っていました。それはあまりに弱小すぎてそういう立ち位置しか見いだせなかったからです。しかし、50人以上の党なら、批判力がなければ、また与党批判をしなければ政権政党になることはできません。なぜなら、野党なのに与党と同じことを言っている存在なんて政治に全く必要がないからです。
立憲民主党はこれから本当の意味で政権党となる野党としての一歩を踏み出します。そして、そうしなくてはならないわけです。これから大変です。議員もスタッフも今までの2倍以上は働かなくてはなりません。しかし、その先にはきっと明るい未来が待っています。

共産党
共産党は今回の選挙で身を削りました。立憲民主党などとの選挙区調整で候補者を取り下げ、なおかつ自党の議席を減らしました。しかし、その動きは、穏健中道を安倍右翼政権や日本の右傾化から守った公の動きです。これは本当に賞賛しなくてはならないと考えます。公のために実を削ることはなかなかできることではありません。
衆議院が解散され、希望の党が出現しましたが、共産党がなければ、現状のように希望の党が失速・停止しても、結果として自民党と希望の党が日本の双璧になっていたことでしょう。そしてそうなっていたら大変な状態になっていたでしょう。明らかに日本の中道を共産党が守ったということです。
昨日のNHKの各党参加の討論番組を観ていましたが、やはり共産党の発言は、非常に良く考えられています。非常に良いことを言っています。そしてレベルが高い。しかし、討論全体は実際にそのレベルで討論は展開できていません。本当はそのレベルで政治家が議論してもらわないと国民は困るのですが、そうなっておらず、単に印象論で話が進んでいたり、どうでも良いことが言われています。これは司会をしているNHKのレベルの低さにも原因があります。まあ、日本の心などは立憲主義の意味すら理解していないで、その言葉を使っていましたが、聞いていて呆れるほどです。バッジを付けて、国民の前に政治家ですと、物言えるレベルではありません。
共産党は、今や日本の政治のバランサー、もしくはレベルを維持するアンカーになっています。もしいなければ、日本の政治はとっくに暴走していたことでしょう。今回の選挙で共産党には票は入れていませんが、同党は今や日本の政治において得がたい存在になっていると考えます。
そして、今の日本人に明らかに突きつけられていることがあります。それは評価能力です。政治や社会が暴走せずに、誰が良い役割を果たしているかと言うことを、固定観念や偏見や色眼鏡で見ないで、しっかりと評価することが日本人に問われています。この評価能力の低下が今の日本の最大の問題点と考えます。全ての考えに賛同しなくとも、良いことをやっていることはしっかりと評価すべきです。そういうものがなくなると、他人の言うことを鵜呑みにして、自分の考えのように思い込んで、思考停止に陥り、排除の論理を振りかざすようになります。リベラル排除、すぐに極左とレッテルを貼り、排除の論理を振りかざすのは、そういう思考そのものでしょう。評価能力をしっかりと持つことは、社会を救い、自らを救うのです。

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◎ 拙著です

○ 『この国を縛り続ける金融・戦争・契約の正体』



内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
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プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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