天皇陛下のお誕生日に際して心からのお慶びを申し上げます。 | |
[日本の政治] | |
2017年12月23日 23時50分の記事 | |
天皇陛下のお誕生日に際して心からのお慶びを申し上げます。 「天皇陛下お誕生日に際し(平成29年)」(2017年12月23日 宮内庁)
昨年の陛下のお誕生日に際してのお言葉の最初は、昨年ご訪問されたフィリピンについてでしたが、やはりそのお言葉で核となるのは以下のものと存じます。 両国の今日の友好関係は,先の大戦で命を落とした多くのフィリピン人,日本人の犠牲の上に,長い年月を経て築かれてきました。( 「天皇陛下お誕生日に際し(平成28年)」2016年12月23日 宮内庁) 先の大戦で犠牲となった数多のアジアや米国などの人々、そして日本の人々に対するお気持ちは常に陛下のお言葉に現れてきました。そして、惨禍をつくり出したその日本の責もまたずっと御心の中心であったと存じます。このことが間違いなく平和を旨とする戦後の日本の柱であり、それは、昭和20年8月15日から1ヶ月も経たない9月4日、昭和天皇が平和国家建設の詔を発して以来続く、わが国の国是でございます。 今年のお言葉は、冒頭でベトナムへご訪問されたことに関連して、戦後、現地に残った日本兵がベトナム人とともにフランスからの独立戦争を戦ったこと、そしてかなりの数にのぼるその日本兵が現地で生活を営んだ家族の人たちと両陛下がお会になったことについておっしゃられています。このお言葉を昨年のお言葉と重ね合わせるとその意味がはっきりすると存じます。その意味とは無名の人々の働きによって今があるということと存じます。これは日本とベトナムの関係だけではなく、今の日本の生活も経済も、そして何よりも平和があると言うことと私は存じます。 国や社会は、無名の人々がいるからこそ成り立つのであり、まさに無名の人々こそが全ての本です。それは世界全体についても同じです。この本があるからこそ、経済も、政治も、権力も存在するのであって、この本が崩れれば、経済も、政治も、権力も単なる幻想に過ぎません。世の現実は無名の人々というこの根本にしかないわけです。政、政治はこの根本を平和に、安寧に後世に伝えていく以外の意味はありません。今の日本の政治は、この根本を本当に大事に守り育てているのか、後世に伝えられるほど立派なのか、やはりそのことに疑問を持たざるを得ません。 | |
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