| ２０１８年４月２７日? | |
| [日本の政治] | |
| 2018年4月2日 12時0分の記事 | |
本ブログ「２０１８年４月２７日?」（２０１８年４月２日）の続きです。
この２０１８年４月２７日の南北首脳会談が決まったのは３月２９日の南北の閣僚級会議においてですが、この会議に先立ち大きな動きがありました。それは実質３月２６日から２７日にかけての金正恩朝鮮労働党委員長の中国・北京訪問と習近平中国国家主席との非公式会談です。東アジア・朝鮮半島情勢の全体像から見れば、朝鮮半島の南北融和の方向性において、中国を決めて、南北首脳会談の素地が固まったと言うことです。 これはもちろん北朝鮮が南北交渉や米朝首脳会談を進める上で中国を必要としたからでは毛頭ありません。１月に書いたザ・フナイ４月号で以下のように書きました。 中国の帰趨はまだ断定できませんが、今後の朝鮮半島の情勢で判断できるでしょう。 ここで述べた「中国の帰趨」とは朝鮮半島にかかわらずもっと大きな枠組みとしての平和（新しい時代）か戦争（旧構造）かという意味です。この号では「トランプの変節」と言うことで、トランプ大統領が戦争（旧構造）の方に動いていると分析・批判しました。当然、そのような旧構造（戦争）の動きに安倍政権もあり、その急先鋒であったわけですが、そのような中で中国も日本及び当時の米国とともに同じ路線をとりつつあるのではないかと述べたのが４月号の内容です。ただ、その時は中国の動きを断定できなかったので、上記のように１月の段階で書いたわけです。当時、中国がどちらに動くかということが世界の大勢を決するという意味で重要になっていたと考えました。 しかし、その後、トランプ大統領がさらに変節して朝鮮戦争融和に動き、北朝鮮も同調しましたから、中朝首脳会談が開かれるまでは、朝鮮半島の融和の方向において、残るは日本と中国だけという状況であったわけです。このことを示すように以下のレコードチャイナでは、日中が朝鮮半島融和において蚊帳の外ということが書かれています。これが世界の見方なのです。 「米朝首脳会談、「蚊帳の外」の日中両国？中国紙「置き去りと思うべきでない」、「日本外し懸念」と韓国紙」（２０１８年３月１７日 レコードチャイナ） しかし、そのような状況で、中朝首脳会談会談が行なわれたわけで、中国も融和路線へと動いたということなのです。意外と早かったと驚きましたが、上述の２０１８年４月２７日という期日を考えれば当然のスケジュールであるわけです。中国が決まれば４月２７日のスケジュールに動けるわけで、その日程が３月２９日の南北閣僚級会談で決められるわけです。 本ブログ「日本のとるべき道」（２０１８年３月１０日）で、以下のように「中国もその方向に同調することになります」と書きましたが、そのように中国も動いた訳です。だから残るは日本だけということであって、その状況は日本が孤立化していると言うことなのです。既に戦争を画策した日本は包囲網を作られているのです。それは旧構造（戦争）路線＝朝鮮戦争の構造＝戦後構造（明治維新の構造）のためで、先の大戦と既に同じになっているのです。これまで分析してきたことを考えれば、世界は確実にこのように見ています。 むしろ、現状の日本政府や日本のマスメディアのように北朝鮮及び韓国敵視の方向で今後も動けば、北朝鮮だけではなく韓国も日本と対峙する形になります。そうなった場合、米国もロシアも朝鮮半島の方向につくことでしょう。そして、中国もその方向に同調することになります。そうなるとまたもや日本は包囲網を作られ、完全に孤立するということになるわけです。戦前と同じですが、安倍政権を筆頭として戦前、日本を孤立化させた体制や思想を賛美する戦前からの残滓の勢力が、またもや日本を孤立化させているというのが現状ですし、上記の時事通信の記事が示す蚊帳の外に置かれる日本の現状なのです。相当今の日本は危険です。 朝鮮戦争を考えれば中国も当事者ですし、上記のような経緯から中朝首脳会談が実施されたことで、朝鮮半島の融和路線が確定したと考えるのが自然なのです。そして、それから南北閣僚級会談が行なわれ、南北首脳会談が２０１８年４月２７日にセットされたのです。 「２０１８年４月２７日?」（２０１８年４月２日）へ続く。 | |
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