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南北首脳会談
[日本の政治]
2018年4月27日 16時41分の記事

本日の朝鮮半島の南北首脳会談の模様を朝からテレビで観ていましたが、まさに朝鮮半島におけるすがすがしい朝、まさに門出の日という空気でした。本当にすがすがしいものです。

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南北首脳会談が開かれたことは、何よりも喜ばしく、心から良かったと思います。まさに我がことのように嬉しく思い、感動しています。第一歩を記したことに朝鮮半島の人々に心からおめでとうと言いたいと思います。
このすがすがしい朝、南北融和については、もう数年前からザ・フナイで書いてきました。朝鮮戦争の構造の終焉(南北和平)という既定路線は、すでにずっとあったことです。ザ・フナイでそう私は書いてきましたし、その理由もしっかりと書き、本ブログ「2018年4月27日?−?」(2017年4月1日)でもそのことを書きました。何よりも4月27日という日付にその意味があるのです。ただ、その既定路線に対して、朝鮮戦争の構造の延命もしくは新たなる形での継続(戦争を)させるという動きがあり、平和への動きとそれを崩して戦争を起こす動きの拮抗があるのですが、そのこともずっとザ・フナイで書いてきました。そして、今年、2018年がその画期の年になるとずっと書いてきたのです。ですから、今年は平和か戦争のどちらかしかないと書いてきました。したがって、日本人としては隣人の和解と平和、そして安寧を誠心誠意後押しし、朝鮮半島の人々としっかりとした信頼関係を築かなくてはなりませんでした。これがここ数年の日本のとるべき外交方針であったのです。このことははっきりとわかっていたことで、ずっとそのことをザ・フナイで書いてきました。私がずっとこのように南北和解の既定路線について書いてきたわけですから、日本の圧力によって朝鮮半島情勢を融和に動かしたと言うことはあり得ません。むしろ、南北融和へとしっかりと誘導していれば、日本にとっても、朝鮮半島の両国にとってももっと早く、そして良い形で物事が進行していました。そうしていれば、日本は今日の時点で世界から大変に尊敬される存在となっていたことでしょう。ただ、それは安倍政権では本質的に無理であったわけで、その理由もしっかりとあります。まさに日本と日本人は千載一遇の晴れの舞台を逃したのです。それも安倍政権のせいで。私がザ・フナイの連載でずっと書いてきたことは、南北融和と朝鮮戦争終焉への道筋とそのことを邪魔する日本(安倍政権)はじめとする勢力の所業です。今や、このことを、情勢の背景や本質的理由、また情勢の経緯などを基本的に報道ベースの情報でリアルタイムで書いてきたのは、残念ながら私が知る限り日本では私だけですから、この連載の存在は、唯一安倍政権の所業を証明するものになっています。

本日の南北首脳会談についてのテレビ報道番組の解説で、日本だけがこの南北首脳会談について後ろ向きな反応しているというものがありましたが、それはとても良い指摘です。この指摘が意味する実際は、日本が孤立化しているということです。この4月の各国の動きを見れば、南北及び中国、米国と基本的に南北融和と南北両国との関係改善に動いています。しかし、一方、日本は米国へとまったく逆の動きをし、南北との関係構築に何もできいません。安倍首相が訪米している時に、中朝、米朝の関係発展・構築の報道がなされ、帰国後も米中関係の進展が報じられています。完全に日本が孤立化している訳です。
これはとても日本人にとっては危険なことですが、その危険性もまた1年半以上前からずっとザ・フナイで書いてきました。この孤立化の意味はもうおわかりと思いますが、朝鮮戦争の構造の延命もしくは新たなる形での継続(戦争)を画策していたのが、日本(安倍政権)と言うことなのです。だから、孤立化している訳ですが、それは先の大戦と同じ形になっていると言うことなのです。戦前を賛美する右翼安倍政権が、戦後の今になってまた日本にとって危険な形を作り上げたと言うことです。これがどれほど日本人にとって危険なことか、日本人は早く自覚する必要があります。このことも既にザ・フナイで1年以上前からずっと言ってきたことです。日本人はなぜ、こんな簡単なことがわからないのか、少し頭が悪いのではないかと心から疑問に思っています。
もちろん、その理由はあります。それは近日発売されるザ・フナイ6月号に書いておきました。南北融和が実現すると日本の何かが崩れるわけです。それは、そもそも南北対立がどうして生じたかという問題にも行き当たります。日本人のほとんどがこの日本の実相を知らないが故に、正確な判断ができないわけです。一種の洗脳状態とも言えますから、仕方が無いと言えば仕方の無いことなのです。ただ、今後はこれまでのようなことは許されません。おとぎ話、幻想にしがみつくことはもはや日本人には許されません。ただ、概観するに、政界、官界、マスコミ界、経済界、学界にあまりにも人材がいません。あまりにも人的資源が貧弱なのです。日本の一般において現状を把握している人はほぼ皆無です。そういう構造ができあがっているわけですが、これは今後の日本にとって大きな問題でしょう。安倍政権を批判している人でも状況を把握できていませんから、今後は人材の育成と洗脳状態を説いていくことが急務、非常に重要になります。
そして、何よりもはっきりしていることは、朝鮮戦争の構造の延命もしくは新たなる形での継続(戦争)を画策してきたのは、安倍政権そのものであると言うことです。もちろん、この方向性と同じ勢力が韓国にも、北朝鮮にも、米国にも、そして中国にもいますが、日本の安倍政権がその急先鋒であったと言うことなのです。だから、南北融和に対して後ろ向きな反応しかできないわけですが、このこともまたずっとザ・フナイで批判してきました。私からしたら日本の現状は必然的な結果であって、この意味することは日本にとって極めて重大で、危険であると言うことです。そのことをずっとザ・フナイで書いてきました。大きく動いている東アジア情勢において、日本にとって極めて大きな問題は何よりも安倍政権であるのです。私がずっと書いてきたことが、そのまま予測通りになっているのが現状です。何よりもこの戦争内閣を早く終わらせる必要がありますし、この内閣こそが何よりも国難であるのです。日本の国益に明らかに反しています。野党が安倍政権の取るに足らないことを問題にしているから国難なのではなく、安倍政権こそが問題なのです。このことをずっとザ・フナイで書いてきましたが、安倍政権の全ての問題点をしっかりと追求し、すべての責任を明らかにしなくてはなりません。もうこのことは日本人にとって待ったなしなのです。そして、その先にしか日本と日本人にとっての光明は見えてきません。今こそ自らの安心と安全のために思想の枠を超えて日本人は立ち上がらなくてはなりません。私がザ・フナイでここ数年書いてきたことが今やこのことをはっきりと明確化していますし、何よりも本日の南北首脳会談がそのことを示しているのです。今日がその朝なのです。

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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