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米朝首脳会談
[日本の政治]
2019年2月28日 23時8分の記事

米朝首脳会談が予想外の展開を見せたと報じられています。

「【詳報】予想外だった米朝会談 トランプ氏は得意の一言」(2019年2月28日 朝日新聞)

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本日、私の手元にザ・フナイ4月号が届きました。最新号です。この4月号ではINF全廃条約や日露関係、日本の核やイスラエル情勢などを書きましたが、メインは今日行われた米朝首脳会談です。この会談については前向きな要素を書きましたし、実際、前向きに捉えていますが、以下のように書きました。


この報じられている米朝および米中首脳会談を観れば、これらが開催されれば明らかに朝鮮戦争終戦が当事国である米中朝、もしくは米中韓朝によって行われることが予想できるわけで、二月末にそうなるかは別として、いずれにせよ今後その方向で進むと考えられます。


4月号の原稿を書いていたのは丁度一ヶ月前くらいなのですが、その時の予想としてはこの会談ですべてが決まると書くことはできなかったかわけです。中東情勢、日露問題、日本の核問題、米国内の問題、米中問題など問題が山積している中で、これらの要素に朝鮮戦争を終わらす、冷戦構造を終結させる方向とは逆の動きが明らかにあったからです。それは本ブログ「歴史の境界においてはこれまでの常識は通用しなくなる?−?」(2019年2月19日)で書いたことを観ても明らかでしょう。そして、そのような動きがこの米朝首脳会談に向けて強まることも、当然予想され、懸念をしていました。
そして、実際、今回の米朝首脳会談が行われた2月28日の時点でものを観れば、やはりそのような動きは多々あります。新しい時代への移行とそれに抵抗する動きです。
ただ、もう一つ大きなポイントがあると考えます。それは、東アジアにおいて、これからの東アジアの平和と安定をなすための構想力と構想そのものが政治レベルで欠如していると言うことです。そして、このことを明示し、牽引することができる政治的なリーダーが見当たらないということです。これがやはり大きなネックになっているものと考えます。これは自国のことだけではなく、東アジア全体の平和と安定を構想でき、そのことを率先する傑出したリーダーの登場、もしくは意識の転換が必要な状況が鮮明になっていると言うことです。この1ヶ月の東アジアの動きを観て、このことが一番痛感することです。
このリーダーの出現が日本だけではなく東アジアの十数億人の命と生活に関わってきます。極めて重要なことです。本ブログ「歴史の境界においてはこれまでの常識は通用しなくなる?」(2019年2月19日)から6回に別けてつらつら拙論を展開しましたが、日本において東アジア全体の平和と安定について構想と見識は残念ながら皆無です。これでは朝鮮半島で戦争が終結しても、また新たなる戦争がつくり出されるだけです。そのような状態が日を追うごとに顕著になっていることが、今の東アジアでの最大級の陥穽になっていると考えます。果たしてこのことからの転換・脱却ができるか、それがこれからの東アジアでの最大のポイントでしょう。

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くる天

◎ 必読の書

○ 『餓死した英霊たち』

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先の大戦も、現在も日本国民を大切にしない政治。この2冊がそのことを雄弁に物語ります。

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◎ 拙著です

○ 『この国を縛り続ける金融・戦争・契約の正体』



内容は今まで見たことのない国際情勢と世界史の分析で、2024年の世界情勢の根本要因が書かれています。この本とザ・フナイの連載をトータルで読むと、ロシア・ウクライナ情勢、パレスチナ・イスラエル情勢及び中東情勢、東アジア情勢など現在の世界情勢の本質が見えてきます。もちろん、日本国内の情勢も見えてきます。内外情勢は決して別々ではない。
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日本と世界の政治経済の本質を読み解く-ブロくる
片桐勇治(政治評論家) さん
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世界は大きく変わり、新しい時代が胎動しています。しっかりと把握していますか? この時代を読み解くには歴史を見つめ、構造を把握し、パワーの心奥を見つめ哲学を持たなくてはなりません。一緒にこの新しい時代を見つめて行きましょう! 最低週1回の更新です。
プロフィール
片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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