国民に平気で嘘をつく政治家? | |
[日本の政治] | |
2019年7月29日 0時12分の記事 | |
昨日の本ブログ「国民に平気で嘘をつく政治家?」(2019年7月29日)の続きです。
裏の顔が表に出ただけで、生まれ変わってなどいない 選挙前に野党共闘を表明した国民民主党が、選挙中、実は自民党と選挙共闘をしていたわけです。明らかに公党間での裏切り行為ですし、選挙中、ほとんどの国民・有権者は同党が野党共闘をしているものと思っていますから、これでは国民・有権者に対して偽りをろうする大変に不誠実な裏切り行為であることは明白です。 「家計が第一」と選挙中にうたい野党共闘を言っていた国民民主党に、このような裏の顔があることはほとんどの人が知らないわけです。上述のように報道されているとは言え、表向き野党共闘を言って、国民のほとんどはそう思い、その実、自民党と共闘をしているのですから、それはまさしく裏切りであり、裏の顔でしょう。そして、これが同党の本質でしょう。 このような選挙戦中の国民民主党の動きを考えれば、冒頭のような玉木氏についての報道は必然であって、それが玉木氏の前もって計画された確信犯的なものであることは一目瞭然です。つまり、報道された玉木氏の考えは、選挙後に生まれ変わらなくとも出てくるのは必然なのです。選挙中から党ぐるみで自民党と共闘をして、選挙後にそもそもの裏の顔が表に出ただけなのが実相ですから、生まれ変わったわけではまったくないのです。 しかし、玉木氏はそれを選挙後に「生まれ変わった」と言ってごまかしているわけで、ここにも国民へのさらなる大きな嘘があるわけです。この生まれ変わったという表現は、玉木氏が極めて悪質な政治家であることを示しています。 国民民主党が自民党と共闘をしていた選挙中の経緯から観れば、玉木氏も同党も、選挙中から自民党との改憲への動きを見せているわけです。そこには明らかに同党や玉木氏が、選挙で国民に対して誠実に説明をしていないという大問題があります。それは国民に嘘を言ったということですし、同党の国民に対する責任の問題は当然、浮上します。 また、これでは静岡選挙区での結果の正当性にも傷がつきます。ほぼ自民党の榛葉氏が野党共闘を打ち上げた国民民主党の仮面をかぶって立候補し、国民民主党は自民党に応援を要請し、その榛葉氏を自民党など与党陣営が応援しているわけです。そういう事情が有権者に示され、説明されずに、同氏は当選を果たしているわけです。 玉木氏や国民民主党がこのような不誠実で、不明瞭で、虚偽と言える動きをして、それで改憲と言ってもその資格すらないのは当然ですし、このような動きが改憲の動きの胡散臭さ、国民への不誠実さを明らかに示しています。 そして、そのような動きを平然と生まれ変わったと言い換えて、正当化するのですから、非常に問題があります。まさに国民に平気で嘘をつく政治家と評して良いと考えます。 これは、このような平気で嘘をつく政治家が改憲勢力に含まれていることを明確に示していますが、今や改憲勢力が国民に平気で嘘をつくということは、多くの人が認めることでしょう。安倍政権下での文書改ざん、虚偽答弁、首相が省庁幹部と面談した際の議事録を作成していないなどなど、現与党の政治において隠ぺいと虚偽が横行しています。それは、表の顔ではなく裏の顔が政治に厳然と存在していることを明確に示しています。森友・加計学園問題も同じと思っている人は非常に多く存在することでしょう。そして、この裏の顔は、言うまでもなく国民の利益にはまったくなりません。 このような政治が行われていて、その下で憲法を改正するというのは、その改正には明らかに問題があることを示しています。表で言われていることは、体の良いごまかしと考え、裏の顔をしっかりと見つめることが何より肝要でしょう。あとで困るのは皆さんひとりひとりなのです。 国民民主党は、綱領で立憲主義と国民主権・基本的人権・平和主義を断固として守り、専守防衛を堅持するとうたっていますが、上述の同党の今選挙中の動きを観れば、この掲げていることを守るとは、到底思えません。表向き同党が表明している考えは、自民党とは大きく異なりますが、この党にとってそんなことは表だけで実がなく、意味のないものなのでしょう。改憲勢力なのですから、表では体の良いごまかしを言って、裏の顔が厳然としてあると考えた方が良いでしょう。 旧民主党・旧民進党の本当の問題点 上述のように、野党共闘を言った国民民主党が、実はしっかりと自民党と選挙共闘を行っていたということは、果たして、静岡選挙区だけのことなのでしょうか? このような共闘が一箇所であったということは、他でもあると考えるのが普通でしょう。一事が万事なのです。選挙後の玉木氏の発言を観てもそれは明らかと考えます。 そうなると自民党と国民民主党の力関係は明白ですから、国民民主党は明らかに自民党の別働隊ということになります。そして、実際、このようなことはすべてではないにせよ旧民主党・旧民進党時代からあり、現在も厳然としてあるものと考えます。要するに旧民主党・旧民進党系の政治家は、すべてではないにせよ、自民党の別働隊のものがいると言うことです。そして、その支援団体の連合も同じで、生き残るために自民党を支援する経済団体と協力し合っているという実相があるものと考えます。旧民主党・旧民進党の問題の核心がまさにここにあるわけです。 旧民主党・旧民進党の根本的な問題点は能力がないことです。だから、その能力のなさを補い、地位を維持するために簡単に自民党と手を結ぶわけです。民主党連立政権で消費増税を決めたときに自民党と大連立を模索したのもその一例でしょう。 静岡選挙区で生じた国民民主党と自民党との共闘は、この榛葉氏だけの事例だけではないでしょうし、自民党からの援助や自民党系の地方議員の援助で当選している旧民主党・旧民進党の国会議員はかなりいるのではないかと考えます。私が永田町にいた10年ほど前、そういう人がいることを何度も聞いたことがありますし、もうすでに早々と自民党入りした旧民主党・旧民進党の国会議員は何人もいます。 そのような野党の仮面をかぶって自民党に生殺与奪の権を握られている者が、国民のために動くことはそもそも期待できないのは言うまでもありません。そのような政治家は、必然的に自民党の別働隊として動くことによって存在が成り立つことになりますから、表向きは色々と言っていても、最終的にはこの生殺与奪の権を握るものの意向に沿うのは必然です。そして、そのような人物が表向きに言っていることを信じて支持をしてしまうと、結局は裏切られた、豹変したということになるのです。国会議員であり続けることが、国会議員の最優先事項なのです。 しかし、時代はこの枠組みから脱することが明らかに求められているのです。 | |
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