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なぜ緊急事態宣言を出さないのか?
 
2020年3月30日 23時55分の記事

以下の記事では、日本医師会が行った記者会見で、政府の専門家会議メンバーを務める釜萢敏(かまやつ さとし)常任理事が、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言を出す時期だと述べていることが、報じられています。基本的に早く緊急事態宣言を出せ、そうでないと大変なことになると日本医師会が言っているということと考えますが、間違いなく24時間以内の宣言は必要と考えます。

「『もう緊急事態宣言を出す時期』 専門家会議の釜萢日医常任理事」(2020年3月30日 共同通信)

「日医幹部、首都圏『緊急事態宣言してよい状況』」(2020年3月30日 日本経済新聞)

(※ 本記事は掲載から1週間が経つと有料記事になります)

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本日午後8時からの小池都知事の記者会見では、このような緊急事態宣言に関わることが言われるのではないかと考えましたが、中味はアフターファイブの自粛にとどまりました。志村けんさんがお亡くなりになられたことに関わって、このアフターファイブについて言及していると私は考えました。行政による一種のアリバイ工作ですね。ただ、この記者会見は30分遅れているので、何か色々とあったのかもしれませんが、釜萢日医常任理事という専門家中の専門家のコメントとはかなりかけ離れているその小池知事の会見の内容は、非常に問題があると考えます。
今後、3月30日及びそれ以降に何があったかということは、当然、検証の対象になると考えます。もちろん、その前もです。
しかし、これまでPCR検査をしっかりすべきというと、医療崩壊になるという言葉が散々方々から出ていたにもかかわらず、しかるべき専門家が「爆発的に患者が増えてから緊急事態宣言を出しても手遅れだ。もう発出してよい状況ではないか」(3月30日 日本経済新聞)と言っても、何もしない安倍政権や小池都政などの行政は一体何をしてるのでしょうか? 頭がおかしいとしか思えませんが、釜萢氏の危機感は素人の私でも十分理解できるものです。


緊急事態宣言や都市封鎖(ロックダウン)は、出したときが感染において危険度が頂点であるわけです。そして、そのような措置をとらなければ、その危険度はさらにうなぎ上りにあがっていき、対応すらできない状況になっていくわけです。釜萢氏の危機感はこの状況にあるわけです。
そして、仕事や生活のために職場や人出のあるところへの外出や、そのために公共交通機関などを利用するするとうことは、この危険度がどんどん上がっていく中に身をさらすということなのです。まず、このような状態を一刻もはやく改善してあげなくてはならないのです。
したがって、緊急事態宣言や都市封鎖(ロックダウン)をしたときから、基本的には危険度は下がっていくわけです。そして、もちろん、そうやって下がるようにしなくてはならないわけです。
そのためには、本ブログ「安倍政権の愚行」(2020年3月30日)などで書いたように、新型コロナウイルス感染拡大防止と患者の治療、同ウイルスの制圧はいうまでもありませんが、食料と通常の医療の最低限の確保と供給、十分で迅速な生活資金の配布が必要になるわけです。また、返済猶予のモラトリアムを即刻すべきでしょう。
消費税減税などは確実にやるべきですが、今、そのことが最優先ではないのは明らかで、まずは生活資金の配布が最大の課題です。言うまでもなく、商品券でもないわけです(どうしてもやりたければ、公務員の給与をすべて商品券で配るべき)。そして、政府・行政による的確で正確で包み隠さない情報公開、国会・議会での緊急事態宣言や都市封鎖(ロックダウン)の見直し、期間の検証、検討などを行っていくしかありません。
そして、緊急事態宣言や都市封鎖(ロックダウン)は、それをやると宣言してから大変なことになるのではなく、その時から上記のことをしっかりとして、解決へと動いていくというのが本当なのです。そこから安心へとつながっていくのです。しかし、そうではなく、大変なことになるという誤解が広まることを許してしまって、東京などから地方へと帰省したりする人を生み出し、感染を逆に全国に拡大しているという愚行をすでに許しているのも、安倍政権などの対応があまりにも遅いためです。それが、この釜萢氏のコメントにありありと現われています。
多分、このように対応が遅いのは安倍政権はまだ準備がほとんどできていないからでしょう。とにかく遅くて無能。このことは本当に日本人にとっては不幸でしかないでしょう。
この安倍政権の能力のなさを以下の記事は本当にはっきりと伝えています。安倍政権による二次被害の方がはるかに大きくなるのではないかと今から危惧しています。

「『人工呼吸器不足』は安倍政権の責任だ! 1月から野党が指摘していたのに放置、3月29日になっても『増産を調整している段階』」(2020年3月30日 リテラ)

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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