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色々と考えてみた その4
[日本の政治]
2020年3月31日 23時49分の記事

3月31日のTBS『ひるおび!』に安倍政権の代弁者というか、擁護者と良くいわれる田崎史郎が出ていました。政界や新型コロナウイルスについて話をしていましたが、やはり安倍政権の代弁者だけあって、安倍首相と同じく余計な話しが多いなと心から思いました。こういう状況で意味がない話しばかりと思ったのは私だけではないでしょう。

(※ 本記事は掲載から1週間が経つと有料記事になります)


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その中で、最後の方にどこかの知事の悪口をいっていました。あれでは誰かはわかりませんが、都知事のことでしょう。都知事を暗に危険と批判していましたが、基本的に安倍氏と小池氏は、同じ穴の狢と考えます。実際、7月の都知事選挙では自民党の小池支援ということがずっと言われ、小池氏はそれを辞退していませんから、どちらにしろ自民党を目当てにしていることは明らかです。そして、現在のような大変な時期にそのような選挙がちらついて判断をすれば、恐らく大変なことになるでしょうが、いっそのこと断ってしまった方が良いでしょう。
現在のような大変な時期に、以下の記事のように、自民党は都知事選挙の支援と言うことをちらつかせているわけで、これでは小池氏に限らず、通常、知事が正常な判断をできる環境とは考えません。本当にひどい政党ですね。日本の首都の封鎖や感染拡大防止というまさに人の命、日本の命運ということを考えなくてはならないときに、どうして選挙支援をちらつかせるのか、まったく理解に苦しみます。このような愚劣な姿勢をまず、国民は糾弾すべきでしょう。実際、7月に都知事選挙が行われるかどうかもわからないときに、このような動きや記事が出ること自体、言語道断です。
新型コロナウイルス感染拡大に関わる緊急経済対策に商品券、牛肉券、お魚券をごり押しするだけのことはあります。基本的に終わっている政党です。期待をするだけムダです。
ただ、いずれにせよ、緊急事態宣言や都市封鎖(ロックダウン)のタイムリミットは3月30・31日でしょうから、安倍首相、小池知事、自民党とも今後、大きな訴訟に巻きこまれると考えます。自民党は確実になくなるでしょう。

「東京都知事選 自民都連 小池知事への支援に賛否 協議継続」(2020年3月30日 NHK)

一方、安倍内閣の西村経済再生相については、本ブログ「なぜ緊急事態宣言を出さないのか?」(2020年3月30日 一番下の方)で書いたようにまったく何も決められないし、これまで何一つ具体的な成果を上げていません。ただのお飾りなのでしょう。
以下の記事で、「西村氏は現状について、『ぎりぎり持ちこたえている状況。少しでも気を緩めれば急拡大してもおかしくない』と指摘」(2020年3月31日 産経新聞)とありますが、そもそも「少しでも気を緩めれば」の主語は一体誰なのでしょうか? この言葉は先日28日の安倍首相の会見でも言っていたようにも、小池氏の会見で言っていたようにも思うのですが、いずれにせよ、よく聞くフレーズです。しかし、主語は西村氏なのか? 西村氏が気を緩めなければ、感染拡大が防止できるのでしょうか? 安倍首相なのでしょうか? 一体誰なのでしょうか? まったく意味不明な言葉を平気でつかって、それを新聞が疑問もなく伝えているわけです。これでは、感染拡大が防止できるはずはありません。まさに今の日本の姿そのものの記事と発言です。

「緊急事態宣言『現時点で必要ない』 西村経済再生相」(2020年3月31日 産経新聞)

話しが変わって、以下のハンギョレの記事は結構衝撃でした。なぜ、衝撃かというと米中で3月半ばに新型コロナウイルスワクチンの臨床試験に入ると発表しているからです。このことは知りませんでした。3月28日の安倍首相の記者会見では、有効性があると言われているアビガンなどの治験プロセスを開始すると言っています。悪いことではないですが、しかし米中ではワクチンの臨床試験開始をこの安倍首相の約2週間前に発表しているわけです。まったく次元が違います。日本は本当に遅れている国です。

「新型コロナのワクチン開発、誰が最初に?…スピード競争で安全性が疎かになる懸念も」(2020年3月28日 ハンギョレ)

以下の記事では、韓国の新型コロナウイルス診断技術が国際標準に、診断キットに対して81カ国から要請があると書かれています。これまで本ブログでは、韓国の新型コロナウイルス対策が世界各国から評価されていることを列挙してきました。早め早めで検査をして、隔離していくということしか、そして各人が3密をさけていくしか、この新型コロナウイルスの感染拡大を抑止することはできません。韓国のやり方しかないわけで、実際、それが功を奏してすでに一応のピークを越えているわけです。だから、世界各国から賞賛・評価されているわけです。

「韓国の新型コロナ診断技術が『国際標準に』…『診断キット』81カ国から要請」(2020年3月30日 ハンギョレ)


万能ではないですが、BCGワクチンが新型コロナウイルスに有効と言われています。もちろん、日本ではほとんどの人が摂取していますが、韓国でも事情は同じです。そうなるとBCGワクチンが日韓に共通するアドバンテージだとすれば、韓国のように早め早めの検査を日本がしていても、韓国と同様に医療崩壊することはまずなかったでしょう。
むしろ、今頃、韓国と同様に一応のピークを越えて、近く終息を言える状況になっていたことでしょう。しかし、日本はこれから急速に感染者が増えていくわけです。日韓では明暗がくっきりと分かれています。韓国と同じようにしていれば、日本は今頃、さすがと言われていたはずですが、まったくの体たらくを世界にさらし、どこからもほとんど評価されていません。もちろん、これは安倍政権にその責任があります。
アベノミクスでインバウンド、観光立国と外国から人がたくさん入ってくる政策をして、なおかつその成果を高らかにうたい、ほこっていた安倍政権ですが、伝染病、感染症対策をまったくしてこなかったわけです。予算を減らしたりしてきたわけです。外国から伝染病が入ってくるリスクが高まるのに、まったく特別に何もしていないわけです。それは日本国民だけではなく、日本に来る外国人にとっても非常に危険なことです。そういう間抜けで、何も考えていない政権ですから、今回もこのようになるのは当然なのです。本当に問題ばかりの政権です。第一次安倍政権のときに十分な原発の津波対策をしていなかったために、福島第一原発事故が生じたのとまったく同じことと考えます。基本的に政治家として失格なのです。

「豪 BCGワクチン 新型コロナウイルスに有効か臨床試験へ」(2020年3月27日 NHK)

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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