洞察がすべて とにかく安倍政権を観ることが最初の一歩? | |
[日本の政治] | |
2020年5月25日 22時0分の記事 | |
昨日の本ブログ「洞察がすべて とにかく安倍政権を観ることが最初の一歩?」(2020年5月24日)の続きです。 (※ 本記事は掲載から1週間が経つと有料記事になります)
実は予測通りなのだが…… 日本の防疫体制はこのような低レベルであるのに、5月4日以降、緊急事態宣言解除が目的になってしまっているわけです。感染拡大を抑える新たな切り札を何もつくり出していないのに、現状、最大の切り札である緊急事態宣言という国民の行動制限を解除することが目的となっているのです。これ、普通に考えれば失敗する話しです。 したがって、色々と言われている数字は解除のためのものでしか無いわけです。一種の解除を正当化するための数字なのです。いつもながら、目的と手段をはき違える日本政府・エリートの愚鈍さです。80年前と何も変わらず、本末転倒、最後は必ず失敗する。 目的は防疫・感染拡大防止と収束・終息であって、解除ではないはずですし、もちろん経済でもないのです。なぜなら、経済、経済といくら言っても、人々が安心できる環境を実現し、提示できなければ経済は動き始めることはないからです。 このように日本の状況を観れば、“論理的に”、今後の集団感染や第二波は間違いなくあり、その第二波は今の段階ではかなり大変なことになると考えます。乗り切れるとは思えません。これは、日本が防疫の重要性を経済に対して軽視した結果で、必然、そのことによって経済に深刻な悪影響が及ぼされるのです。もちろん、これからは季節的な要素が防疫に資することが考えられますが、それ以外はまったく不安要素のオンパレードなのです。 実は、私の勉強会のメンバーに対して3月31日に出したメールでは「新型コロナウイルスは取り敢えず5月までが一区切り」と書きました。実際のところ予測通りにことは動いているので、実はありがたいことに安倍政権のおかげで私の面目は立っています。この私の見解については3月半ばにはすでにありました。 しかし、やはり現状、論理的にきっちりとした対策がとられているとはどうしても思えないのです。その最大の理由は安倍政権・日本政府の無能と無策、動きの遅れです。 実は2月末には知人などに4月一杯がヤマと伝えていました。しかし、安倍政権・日本政府の無能と無策、動きの遅れを観て、あと1ヶ月余計にかかると3月中旬以降に判断したわけです。要するに安倍政権・日本政府のために、感染が早期収束に至らず、経済・社会に大きな悪影響を与えたということなのです。その損害は莫大なものです。本当なら日本は韓国以上に対応がとれたと考えますが、そうしなかったですし、できなかったわけです。その安倍政権・日本政府の問題点は以下のことと考えます。 ⇒ 初動の遅れ まず初動の遅れです。本ブログ「ものすごい差がついた韓国政府と日本政府の能力差 これはすぐには追いつけない」(2020年4月8日)などで指摘したように、韓国政府はPCR検査の充実に1月後半から動き始め、2月には体制ができあがっています。これが韓国の防疫政策が世界から賞賛される第一歩となるわけで、初動がとても早いのです。 もちろん、日本はナメクジのように遅いとロイターに言われるほどです。この初動の遅れは以下の記事にあるように2月に安倍氏は宴会ばかりをしていて、緊張感がまったく感じられないわけです。まさに初動の遅れを見事に示す記事です。ここで様々に動いていれば、相当に良い結果を得ることができたでしょう。韓国や台湾以上であったかもしれません。 「夜の会食は『宴会ではない』 首相、野党に反論『意見交換』『いけないことなのか』」(2020年2月28日 毎日新聞) この安倍氏の宴会ばかりしていることを衆院総務委員会で追及したのは立憲民主党の高井氏でした。とても良い質問であると心から考えますが、この高井氏、その後、緊急事態宣言発令直後に性風俗店に通うというまさに自爆をしてしまったわけで、緊張感がないわけです。そして、さらにその後、安倍政権の守護神と言われた黒川氏は緊急事態宣言発令中に3密の状態で違法の賭けマージャンを、産経の記者と朝日の職員とともに行っていました。まさに、ここにも緊張感は皆無です。国家を揺るがす疫病へ対処に集中している時期に、いくら何でもこれはないでしょう。まったく見識が低い。どうしてそのようなものを安倍政権は取り立てたか? それは安倍政権にとって役に立つ存在だったからに他なりません。ただ、それだけです。 また、3月には安倍夫人の桜を見る会などもありましたし、新型コロナウイルスに感染して自宅待機中にパチンコに行った金沢市議会前議長というのもいました。まったく、どうなっているのかと考えます。古来、疫病で衰退したり、滅亡した文明や民族は数多くあります。それほど、疫病は社会を揺るがすものなのです。そういう認識が政界・エリートにまったく皆無です。これには本当に驚きます。 「コロナ感染の市議が自宅待機中にパチンコ 『どれぐらい人がいるか見ておこうと思った』」(2020年5月20日 毎日新聞) 5月23日の昼に、買い物などのために自宅近くの光が丘公園の周囲を自転車で走っていましたが、公園の周囲の道路には公園を利用する人たちの自動車が所狭しと駐車されていました。また、4台ほどですが、○○旧車会と書かれた中年暴走族がとんでもない爆音をとどろかせて、マスクもつけずに二人乗りで走っているわけです。自粛警察でなくとも警察に通報したくなる状態です。すでに緊張感はそこにありません。 このような緊張感のなさが安倍政権・日本政府の初動の遅れからずっとあるわけです。それでも、国民の大多数は行動制限をしっかりと行っていたと考えています。日本の新型コロナウイルス感染が収束傾向を示しているのは、これは国民の努力以外無いのです。一切、安倍政権・日本政府の功績ではないのです。なぜなら、安倍政権・日本政府の防疫政策は、クラスター対策と国民の行動制限だけだからです。クラスター対策は緊急事態宣言発令前に破綻していますから、同宣言発令後は国民の行動制限が収束の最大のポイントになるわけです。だから、安倍政権・日本政府には何の功績もないのです。ひとえに国民の努力の賜物なのです。 ⇒ 緊急事態宣言発令の遅れ 4月7日に緊急事態宣言が発令されていますが、最低、3月30日には出さなくてはならなかったはずです。本ブログでも「なぜ緊急事態宣言を出さないのか?」(2020年3月30日)と書きましたが、3月30日の5日くらい前に宣言を出すべきだったと考えます。丁度、安倍夫人が桜を見る会を開催していた頃です。この時期は、感染者が爆発的に増えていて、なおかつPCR検査などが十分にできていない状況でしたから、国民は極めて危険な状況に置かれていたわけです。それを、安倍政権・日本政府は10日以上、放置していたと考えます。その結果、感染状況は日に日にものすごい勢いで悪化したと考えます。 したがって、仮に同宣言の10日程前の3月27日前後に緊急事態宣言を発令していれば、4月中かゴールデンウィーク直後に宣言の解除ができたと考えます。安倍政権・日本政府は集団免疫を行っていると考えられるので、恐らくこの10日間は防疫ではなく、感染拡大を推進したものと考えます。人体実験に等しい犯罪的行為と考えます。もちろん、そのことで感染して大変な思いをした方や、命を落とした方がいると考えます。それもPCR検査が十分に受けられない状態でです。 集団免疫ということを考えなくとも、この10日間の遅れは間違いなく犯罪的であるわけです。今後、損害賠償請求が起きる可能性があると考えます。 ⇒ 早期のPCR検査・隔離と感染者への十分なケアがないこと この早期のPCR検査・隔離と感染者への十分なケアについては上述しました。このことで韓国は大きな成果を収めていますので、同じように日本で行っていれば、間違いなく4月中か韓国並みの5月6日に新型コロナウイルス問題・緊急事態宣言については一区切りがついていたものと考えます。しかし、安倍政権・日本政府は集団免疫を行っていたと考えられるので、そうはなりませんでした。なるはずないのです。 これら3つの要因があって、4月中に一区切りとならずにほぼ1ヶ月は遅くなったと考えます。そして、その経済的、社会的損出は最低でも30兆円はあったと考えます。それは、簡単に言って、国民への給付金が約12兆円、その他1ヶ月分の経済・社会の損失が20兆円から30兆円ということです。安倍政権・日本政府の対応の遅れとまずさによってそれだけの損害が出ていると考えます。とにかく、安倍氏は疫病神、貧乏神ですので、やらせてはいけないのです。国民が損をしたり、いいように搾取されるだけです。早く交代すべきです。 当然、しっかりとやっていれば、この損害額の半分以下で極めて大きな成果を収めることができたと考えます。下手をすれば3分の1かもしれません。私にやらせてくだされば、その程度でできる非常に強い自信があります。是非とも私にやらせてほしいと心から思います。もちろん、まともな政治家ならこれだけの成果をたやすく上げることができたと考えます。 「洞察がすべて とにかく安倍政権を観ることが最初の一歩?」(2020年5月26日)へ続く。 | |
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