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新しい日常などと言っている間は増え続ける?
[日本の政治]
2020年7月10日 23時50分の記事

本日の東京での新規確認感染者は243名。ホストなど接待を伴う飲食店などを集団検査していることが強調されています。
この集団検査の特徴は無症状者が多いことです。つまり半ば強制的に検査をしていることによって無症状感染者の検出が可能となっているわけで、ここにすべてのポイントがあります。


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集団検査以外の場合、基本的に症状があるから検査を受けていると考えられますので、必然、通一般における無症状感染者は通常、検知されず、野放しになっているわけです。しかし、この集団検査によって、一定の割合で市中に無症状感染者がいることがはっきりしたわけです。以下の毎日新聞の記事では発症しない感染者の割合は4割とあります。

「実践!感染症講義 -命を救う5分の知識- 新型コロナ 発症しない人からもうつる?」(2020年7月8日 毎日新聞)

そして、この無症状感染者が感染拡大の非常に大きな要因になることは当然考えられるわけです。なぜなら無症状感染者が、検知されず、野放しになるからです。ですので、このことを前提にかなり厳しく防疫対策を行わなければならないことは、かなり前から明確であったわけです。しかし、果たして、小池都政にはその厳しさがあったのでしょうか? 私はなかったと考えます。そのことを本ブログでは何度も指摘し、批判してきました。つまり、現状の感染拡大の責任の大きな一端は小池都政に間違いなくあると言うことです。


上記の毎日新聞の記事では、無症状感染者からの感染があるか、すなわち無症状感染者がスプレッダー(感染を拡大させる人)になるのかと言うことについて書かれています。
記事では、この無症状を二つのタイプに分けて考えています。一つは、発症前の無症状期の感染者で、このタイプの感染者からの感染はあります。記事では「新型コロナの2次感染の半数近くは、1次感染者が発症する数日前に起こっています」(同上)とありますから、このタイプの無症状感染者は当然、感染をさせるのです。
であれば、新型コロナウイルス対策において、早期のPCR検査などが間違いなく必要で、37.5度の熱が4日以上続いたら相談という目安では、感染をただただ拡大させるだけなのです。
さらに、4日経って、それでも検査や保健所に連絡ができないのですから、はっきりいって話になりません。それで37.5度の熱が4日という相談目安を言ったのか、言ってないとかの話しですが、国民の大半はそう受けて止めています。そして、その基準を守って保健所などに電話をしてもどうにもならないので、検査難民という言葉が生まれたのです。
アベ政権は国民への医療措置と感染者を野放しにしたわけで、こんな破綻した状態で、緊急事態宣言発令前に感染者数がピークアウトするはずはあり得ません。当時、検査は不十分、政府公認で絞っていたわけで、そもそも実態を把握できていないわけです。ただ、限られた検査態勢での数字だけでも感染が爆発的に拡大しているのが確認できると言うだけなのです。
そして、発症までの期間が一律ではなく、また、上述のように無症状感染者の存在があるわけで、このタイプについては把握されていないわけです。その上、非常に不十分な検査環境にあっては、緊急事態宣言発令前に感染者数がピークアウトしていると結論づける方が頭が狂っていると考えます。本当に頭が狂っている。
これでは日本の防疫を任せておくことはできません。単なる責任逃れでしょう。こんなことを言っているようでは、同じ失敗をまた繰り返すでしょう。日本政府の能力はその程度なのです。アベ一強で政治が完全に劣化しているのです。
そもそも、議事録も残していない会議の結果の信憑性なんて言うのは極めて低いのです。考える必要がないレベルなのです。議事録がないからそれが正統という根拠は何もないですし、議事録がないというのは誰も責任をとらないということなのです。だから、正統として存在しないに等しいのです。ただ、結果責任は何年もかけて必ず追及されるでしょう。

「感染ピーク、緊急事態宣言の前だった 専門家会議が評価」(2020年5月29日 朝日新聞)

「安倍政権がコロナ『専門家会議』の議事録を残さないと明言!『37.5度以上4日以上』の相談目安に異論があったことも隠蔽か」(2020年5月30日 リテラ)

感染者がピークアウトしたのは、緊急事態宣言発令で人の接触機会が減ったからです。それ以外にはありません。
そして、明らかに緊急事態宣言発令前、検査体制と感染者への対応は、完全に破綻していたの日本の実態、日本政府の姿なのです。韓国と同等の十分な検査態勢を構築できなかったことで、万死に値します。無能で何もできないアベ政権は即刻責任をとって辞職せよというの本当のところでしょう。それが普通の国の常識だ。
(つづく)

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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