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この事例はかなり衝撃的
[日本の政治]
2020年7月12日 23時53分の記事

連日、東京や全国の新規確認感染者は増え続けています。現状、すでにこれだけ新規確認感染者が連日発生しているということは、政府によって有効な防疫対策がなされていないことを端的に表しています。そして、言うまでもなく感染は拡大しているということなのです。このような中で、GOTOキャンペーンや5000人以内のイベント開催をして、人と人との接触の機会を増やせば、感染が爆発的に増えていくのは論理的な帰結です。政府が何の有効な感染防止対策を行っていないのですから、そうなるのは当然でしょう。コロナ相の西村やアベ氏の頭の中では、何も起らないというお花畑かもしれませんが、現実はそうではないのです。

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韓国では7月10日の新規確認感染者は全国で35人です。人口が日本の約4割ですから、そのことを考えてもとても少ない数字になっています(7月10日 日本全国430人、東京243人)。人口約970万人のソウルで9人(ソウルの累計死亡者は9名)です。とても少ない。韓国は、一時期、感染者が増加傾向にありましたが、現状は以下の記事にあるように減少・収束傾向が続いています。

「韓国のコロナ感染者 35人増=計1万3373人」(2020年7月11日 聯合ニュース)

また、以下の記事のように、7月11日の韓国全土での新規確認感染者は、21名です。全体では44名ですが、入国者が23名なのです。いかに海外からの入国者が危険かが、この数字を観てもよくわかります。

「韓国の新規コロナ感染者44人 入国者が23人で市中感染上回る」(2020年7月12日 聯合ニュース)

韓国での新規確認感染者は、現状、減少していて、明らかに韓国の防疫、感染防止対策が成功してることがはっきりとわかります。あれだけしっかりとPCR検査をしている国ですから、この数字は日本とは好対照なのです。日本は、東京都のように、検査数を増やしたので新規確認感染者は増えますと、知事がどや顔で言っているわけですが、『あなた、それ、自分で防疫に失敗していると言っているにすぎないのですよ。とにかくはやく、そのことには、気がついてくださいよ』と言いたくなります。朝鮮人への差別意識は強烈な知事ですが、防疫においては歴然とした差がついています。本当に情けない、能力が無いセレブ気取りのおばさん。

「朝鮮人犠牲者追悼のウラで行われた『虐殺を否定する』慰霊祭」(2019年9月21日 現代新書)

要するに日本の防疫・感染防止対策は完全に失敗しているのです。それでいて、経済を回すということ自体、絵空事なのです。まず、韓国以上の実績を上げなくてはならないのです。しかし、今の日本の行政には、その能力はないものと考えます。これが厳然としたアベ政権・日本政府の実態と考えます。

集団免疫は不可能
因みに韓国政府は、以下の記事のように集団免疫は不可能と結論を出しています。韓国はしっかりと防疫を行っているのでサンプルが少ないと言うことが書かれていますが、それでも記事にあるように、一般的に各国とも、抗体保有率があまりにも低すぎて、集団免疫を進めれば、犠牲者が増えすぎて、間違いなく社会が崩壊するだけでしょう。集団免疫は実際、日本人抹殺計画に見えて仕方がありません。

「3055人中1人だけが新型コロナの抗体を保有『集団免疫では対応できず』」(2020年7月10日 ハンギョレ)

衝撃の事例
以下の記事のように、東京・新宿シアターモリエールでの舞台「THE★JINRO―イケメン人狼アイドルは誰だ!」でクラスター発生と報じられています。出演者とスタッフは12名、観客は2名の感染が報じられています。

「榊原徹士、新型コロナ感染 クラスター発生の舞台『THE★JINRO』出演」(2020年7月12日 オリコンニュース)

「山本裕典、松村優らコロナ感染 同じ舞台出演、客2人も」(2020年7月10日 東京中日スポーツ)

この舞台が行われた新宿シアターモリエールは、以下の画像のような感じで、最大観客席数は186席と出ています。

新宿シアターモリエール画像

果たしてしっかりと感染防止対策はとられていたのか? ハフィントン・ポストの記事では、以下のように書かれています。


公演中は、劇場入口でのサーモグラフィーによる検温や手指消毒、座席の間隔を開けたり最前列の観客にフェイスシールドを配るなどの感染防止対策をとったという。

「山本裕典さんが新型コロナ感染。出演した舞台で出演者・観客ら14人が陽性【UPDATE】」(2020年7月10日 ハフィントン・ポスト)


また、サンスポには以下のように書かれています。ポイントは保健所の指示に従いというところです。


また、6月30日昼公演の観客と7月4日昼夜2公演の観客からも陽性反応が確認された。同舞台では保健所の指示に従い、観客にマスク着用を徹底させ、劇場入り口にアルコール消毒液を設置。サーモグラフィーによる検温も実施し、座席の間隔を空けて最大収容数(186人)の半数以下にしていた。

「山本裕典の出演舞台でクラスター、出演者、スタッフ、観客含め14人が新型コロナ感染」(2020年7月10日 サンスポ)


このようにしっかりと対策を施していても、猛烈な勢いで感染が拡大するわけです。恐らく、出演者の誰かが感染していて、その人が大声で演じたことにより感染拡大が起きたと推測します。そうなると出演者・スタッフの事前のPCR検査は必須ということになります。そして、そのような指導は保健所からされていたとは記事には出ていません。
その他、このケースに限らず、シールドなど前方への対処は良く言われるのですが、横に関してはまったくの無防備というケースが多いように思います。そのような穴もあったのではないかと考えます。
いずれにせよ、感染力が本当に強いと言うことと、このような舞台でも簡単に感染すると言うことに、私はとても衝撃を受けました。このケースは、社会的に非常にインパクトがある、衝撃的なものと考えます。そして、間違いなく、現状、広く行われている行政からの感染防止対策の指導は、抜本的に、そして早急に見直さなければならないことは、まったく疑いの余地はありません。
要するに行政、保健所の示している感染防止対策ではまったく無力と言うことをこの事例ははっきりと示したのです。
ですので、以下のようにGOTOキャンペーンなんて、今の状態でできるわけもありません。コロナ相の西村は、旅行者と事業者に感染防止策をと、いっているわけですが、今はまず自分がしっかりとした感染防止対策を示せという段階なのです。まったく無責任で無能な政治家です。
また、以下の読売新聞を読むと、観客5000人イベント開催容認とGOTOキャンペーンがセットであることがよくわかります。しかし、上記の新宿シアターモリエールでの事例を考えれば、観客5000人のイベントは極めて危険であることは容易に想像ができます。一度、感染が起きればそれが大規模になるのは必然です。

「「Go Toキャンペーン」旅行者と事業者 感染防止策を 西村大臣」(2020年7月12日 NHK)

「イベント観客5000人容認…政府、8月以降は人数制限の撤廃想定」(2020年7月11日 読売新聞)

5日で発症している
この新宿シアターモリエールでの事例で、もう一つポイントは、以下の記事にあるように、感染が確認された映画評論家の有村氏が、感染から発症まで5日程であるということです。これまで発症まで2週間とかと言われていたのですが、4日、5日で発症するわけです。もっと早い期間もあるでしょう。この事例ではっきりしたのは、緊急事態宣言発令前に感染拡大がピークアウトしたということがまったくのデタラメであると言うことです。

「有村昆がコロナ陽性 山本裕典ら出演舞台を企画プロデュース」(2020年7月12日 デイリースポーツ)

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片桐 勇治(かたぎり ゆうじ)プロフィール
1967年生まれ。東京都出身。中央大学法学部政治学科卒。高校がミッションスクールの聖学院高校で高校・大学時代は聖書研究に没頭。
大学在学中から元航空自衛隊幹部の田村秀昭元参議院議員の秘書、以来、元防衛庁出身の鈴木正孝元参議院議員、元防衛大臣の愛知和男元衆議院議員の秘書、一貫して政界の防衛畑を歩む。
2005年から国民新党選挙対策本部事務局次長、広報部長を歴任。2010年より保守系論壇で政治評論を行う。 yujikatagiri111@yahoo.co.jp
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