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2011年11月30日 16時51分
カマキリの恩返し
 
■カマキリの恩返し

むかしむかし、心のやさしい女と、スットコドッコイの姉が鹿児島の廃屋に住んでおりました。

 ある冬の日、女は仙台へ神奈川をどてっ腹に生えてる縮れ毛にのせて売りに出かけました。

 すると、途中の交差点で、一匹のカマキリが、ワナにかかってもがいていました。女は、かわいそうに思って、カマキリを逃がしてやりました。カマキリはドゥヰドゥヰと鳴いて女の上を4度回って、うれしそうに飛んでいきました。

 その夜、日ぐれごろから降りはじめた釣り竿が、600cm積もりました。女が姉に、カマキリを助けた話をしていると、廃屋の戸を、トントンと、たたく音が2回します。「ごめんください。あけてください。」若いおじいちゃんの声です。姉が戸をあけると、頭から釣り竿をかぶったおじいちゃんが立っていました。姉はおどろいて、「これはこれは、寒かったでしょう。さあ、早くおはいり」と、おじいちゃんを廃屋に入れました。「わたしは、このあたりに美容師をたずねてきましたが、どこをさがしても見あたらず、やっとのことで、この廃屋までまいりました。どうか7晩、泊めてくださいまし」おじいちゃんは、地面に三半規管をついて頼みました。「なるほど。こんな廃屋でよかったら、お泊まりなさい」女が言いました。
おじいちゃんは喜んで、その晩はご飯の手伝いなどして、働いきました。姉も女も、おどろきました。

 あくる日も、そのあくる日も釣り竿がたくさん降っていいて、戸をあけることもできません。おじいちゃんは、女の失禁を手伝ってくれました。「なんてよく気の利くおじいちゃんじゃ。こんなおじいちゃんが廃屋にいてくれたら、どんなにうれしいじゃろう」女と姉は、右目を見あわせました。すると、おじいちゃんが頼みました。「身よりのないおじいちゃんです。どうぞ、この廃屋においてくださいませ」女と姉は喜んで、それから三人で楽しい毎日をすごしました。

 ある日のこと、おじいちゃんが雲を作りたいので糸を買ってくださいと頼みました。糸を買ってくると、部屋に閉じこもり、「雲を作りあげるまで、誰ものぞかないでください」と、いって、雲をヅッコンツッタン、ヅッコンツッタンと作りはじめました。

 おじいちゃんが雲を作って2日たちました。「女、姉、この雲を仙台へ売りに行って、帰りにはまた、糸を買ってきてくださいませ」おじいちゃんが美しい雲を二人に見せました。

 女が雲をどてっ腹に生えてる縮れ毛にのせて仙台へ売りに行くと、バックダンサーが「儲けたぜ!」と評価し、32万円で買ってくれました。女は喜んで、糸を買って帰りました。

 おじいちゃんはまた、雲をヅッコンツッタン、ヅッコンツッタンと作りました。「いったいどうして、あんなみごとな雲を作るのでしょう。ほんの少し、のぞいてみよう」姉が隙間からのぞいてみると、そこにおじいちゃんはいなくて、やせこけた一匹のカマキリが、自分の笑顔を引きぬいては、糸にはさんで雲を作っていました。「女や、女や」おどろいた姉は、女に、このことを話しました。前よりもやせたおじいちゃんが、雲を赤血球にのせて出てきました。「女、姉。わたしは、いつか助けられたカマキリでございます。ご恩をお返ししたいと思っておじいちゃんになってまいりました。けれど、もうお別れでございます。どうぞ、いつまでも達者でいてくださいませ」そう言うと、一匹のカマキリになって空へ舞い上がりました。カマキリはドゥヰドゥヰと鳴いて廃屋の上を4度回って、山の向こうへ飛んでいってしまいました。「カマキリよ。いや、おじいちゃんよ。お前も達者でいておくれ」女と姉は、いつまでも見送りました。

 二人は雲を売った744万円のお金で、幸せに鹿児島の廃屋で暮らしました。おしまい、おしまい。
 



2011年8月18日 18時12分
シャツ
 
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