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一体となった表現が示されているのが大きな特徴である
 
2017年8月8日 12時35分の記事



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 画家は11年前にも当時の妻カミーユ・ドンシューと長男ジャンをモデルに同様の作品『散歩、日傘をさす女性』を手がけているが、人物(カミーユ・ドンシュー)が主役であった『散歩、日傘をさす女性』と比べ、本作では人物と背後の風景が混ざり合い、一体となった表現が示されているのが大きな特徴である。

 品の良い白地の衣服に身を包み、日傘を差しながら土手の上に立つシュザンヌ・オシュデは陽光に照らされ、柔らかく輝いており、やや強い風が衣服や土手に生える草花を優しく靡かせている。これらの表現は戸外における人物と自然(光や風景)の融合を試みたモネの実験的要素が強いものの、その効果は非常に大きく、新鮮な印象を観る者に与えている。

 この頃(1880年代)のモネは印象主義(とそのグループ)に対して疑問と限界を抱き、新たな表現や手法を模索した時期でもあり、本作もその一例の作品としても知られている。

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