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ゆりかごに揺られ安らかに眠るブランシュ
2017年9月28日 11時14分の記事
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我が子を見つめるベルト・モリゾの姉エドマ。1874年開催の第1回印象派展に出品された本作に描かれるのは、モリゾと共に絵画を学び作品を制作していたものの、結婚によりその道が閉ざされた姉エドマと、その2人目の娘ブランシュの姿である。
ゆりかごに揺られ安らかに眠るブランシュ。主対象のひとつであるブランシュをヴェールで包み存在感を薄めることによって、姉エドマの母性や幸福感をより強調している。このように画題の主対象として描かれる親(本作では母)と子の絵画的重要度に差をつけることは、当時としては珍しく、かつ母としての母性に注力したことは斬新なものであった。
明感を含んだ平面的な画面構成。当時姉エドマは夢であった絵画への道が結婚によって閉ざされたことに落胆しており、母親としての役割がそれを癒すものであることを願ったモリゾの心情が反映されていると解釈されている。
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