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大胆に配される前景の道化師(ピエロ)
 
2017年12月30日 11時3分の記事



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 曲線が多用される女曲馬師。夭折した画家の遺作ともなった本作は1891年に開催された第七回アンデパンダン展(無審査出品制の美術展覧会、スーラら新印象派の画家たちが創設)に未完成ながら出品された。

 大胆に配される前景の道化師(ピエロ)。この道化師や女曲馬師、右端に配される鞭を持った黒服の男、そしてサーカス小屋の丸い壁など構成される画面は曲線を多用されており、画面の中で弾むように躍動している。

 客席でサーカスを楽しむ観客。明確になる輪郭線や、的確な人物の大きさを無視した空間の非再現性(曲馬師などは客席の観客と比較してみて明らかに巨大である)、それによって生み出される平面的な(絵画としての)装飾性など画家の様式的変化が本作では如実に示されている。

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