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本作の異国性と象徴性を強調している
 
2018年4月2日 16時33分の記事



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 原題にある「小娘ジュディット」は画家の友人であった作曲家ウィリアム・モラールの(アンナと同年の)13歳となる義理の娘ジュディットであると推測されており、ジュディットは義父モラールを心から尊敬(崇拝)していた。

 純真性・処女性を強調したブルジョワ階級の都会的な娘ジュディットの名を原題に冠しながら、原始的な美しさを兼ね備えた同年齢のアンナを描くことによって、ゴーギャンは金銭以外に魅力と制作意欲を感じなかった都会への皮肉と(タヒチを見出した)己の美の信念を表したのだと考えられる。

 また本作に描かれるアンナの足元には(アンナのペットである)一匹の猿タオアが配されており、本作の異国性と象徴性を強調している。

 表現手法に注目しても構成的な平面性や水平・垂直性、鮮烈で刺激的な色面が強調される画面など本作から醸し出される総合主義独特の雰囲気や様式的特徴はこの頃制作された画家の作品の中でも特に優れた出来栄えを示している。

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