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日本を取り戻して
[政治]
2019年1月3日 9時14分の記事

日本を取り戻すとの政治スローガンはどこかの政党にもあった。
その弁はいかにも戦前つまり明治憲法の時代に帰れと多くの国民の目に映った。
どうも違う、日本的なもの、日本文化が開花した時代は平和な江戸期にあった。開国を突き付けた西欧人にすらこの開花した日本的なものを壊してよいのかの自責の念があったという。
ままよ、西欧資本主義の導入と資本輸出軍事帝国主義政策と天皇主権そして戦争における大敗。戦後の平和主義への回帰は戦争のない時代一種江戸期のそれである、もちろん国際化が進んでも国際協調主義のそれである。
 この歴史を否定し修正する者は明治以降戦前への回帰を取り戻すべく目指すのであろう。それは外国との戦争に明け暮れ国家主権的でむしろ国民もアジアの民族に迷惑かけたようにけっして自由ではなかった。平和憲法は歴史の産物、歴史を否定する者は目の上のたん瘤邪魔でしかなく、そういう分子にしてみれば押しつけの憲法で否定すべきものである。
 日本を取り戻すのがこの意味であれば、決して取り戻すものではなく、欺瞞であろう。取り戻させてはならないのである。
 正月日本古来の文化が顕出する時期でこそこのことは実感されるのである。

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