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ゴ-ン氏四度目の逮捕から見えるもの
[犯罪]
2019年4月5日 16時42分の記事

保釈中であった。ゴ-ン前日産自動車会長が保釈されること自体が特捜部には容認できなかったのであろう。検察が仕切る司法ではないだろう。
たしかに、倒産寸前のいわば死にかかった日産を生き返らせたのである、尋常の手段が通用する術もなかっただろう。ただ、その専制的手法が自己の利益を優越させてしまい晩節を汚した。

 法の支配、適正手続きを保障しなければならない司法の世界。検察が従来冤罪を防いできたのか、否、数多く生み出してきたではなかったか。

 拷問までして自白を取り、今日では長期勾留だが。世界的に名指しされる低い人権意識。憲法が刑事手続きを規定している稀有な国。
 たとい、真犯人であっても、違法な刑事手続きを持ってしては罪に問えない。国家刑罰権があっても、違法な国家刑事司法では罪に問うことは許されない。如何にも法の支配が貫徹しているわけである。
 それとも、特捜部は立件するに足る十分な証拠に事欠き、片っ端から、妻の携帯まで没収したというし、裁判準備資料まで押収し、先進国ならぬ開発途上国並みの醜態を世界に晒すようなことにならねば良いがと心配が先に立ってしまうではないか。


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