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カーライルの寡黙で威厳的な人物像
 
2017年11月21日 16時45分の記事



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 カーライルの寡黙で威厳的な人物像。本作は≪灰色と黒のアレンジメント≫シリーズの第二作目として知られる作品で、当時のイギリスの著名な評論家兼歴史家トマス・カーライルが第一作目を見て感嘆し、画家に肖像を制作させたと伝えられている。

 膝の上で組まれる手。本作では制作当時、既に77歳を過ぎていたカーライルの寡黙で威厳的な人物像が見事に示されており、特に黒衣のカーライルの横顔は、数年前に妻を亡くし精神的にも疲弊を見せていた陰鬱な一面がよく表現されており、虚空を見つめるかのような視線には複雑な表情が見え隠れしている。

 壁に掛けられる絵画。画家自身、本作について「この肖像画は会心の出来である。彼の柔和ながら悲しみに沈む眼差しや、誤解を受けやすい敏感な感受性を描き出すことが出来た。私は彼のそのような性質を好ましく思う」と言葉を残している。

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