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退屈な表情を浮かべながら(本作を)観る者の方へと視線を向けている
 
2018年2月24日 16時6分の記事



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さらに母親が身に着ける縦縞模様の衣服は本作に上品な印象を付与する効果を発揮している。

おそらく画家のお気に入りの画題であったマーゴ(又はサラ)をモデルとした母親の傍らに立つ子供(娘)は、母親がおこなう縫い物の作業に飽きてしまったのだろう、母親から注意をそらし、退屈な表情を浮かべながら(本作を)観る者の方へと視線を向けている。

しかし母親の傍を離れず小さな身体預ける仕草は母親との緊密な関係性をうかがわせ、実に微笑ましい。この何気ない日常性はカサットの作品に共通する重要な視点であり、観る者を強く惹き付ける。

また母親と娘の姿態で構成される(古典的要素の強い)大きな三角形は本作に安定感をもたらしているほか、淡色で仕上げられる全体の色彩にはカサットの日本趣味(版画)への傾倒が感じられる。

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