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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局

コロナ禍に成長期を過ごさなければならない子どもたちと教師のメンタルサポートはかなり重要。10万円給付で消費を押し上げる目先対策よりも、もっと深刻に、長期にわたって社会に影を落としていくだろう
01/20 19:28

コロナ禍に成長期を過ごさなければならない子どもたちと教師のメンタルサポートはかなり重要。10万円給付で消費を押し上げる目先対策よりも、もっと深刻に、長期にわたって社会に影を落としていくだろう

◆〔特別情報1〕
 グアム島のジャングルにおよそ28年間潜伏していた、残留日本兵・横井庄一さんが帰国してからまもなく50年、帰国後すぐに入院した病院から、当時の横井のカルテが見つかったことが昨年末、CBCテレビで報道されていた。帰国当時の横井さんの年齢は56歳ということだから、28歳から28年間もの間、たった一人でジャングルを生き延びることができたことになる。今回発見されたカルテから、横井さんが一人で生き延びることができた精神医学的3つの理由が挙げられている。
「比較的年長者で、素質的に要求水準が低く、素朴な宗教心があったこと」
これが医療チームの総括だった。
【参考】「残留日本兵・横井庄一 帰国から半世紀 発見された“カルテ”が語る28年潜伏できた理由」2021/12/23(木) CBCテレビ

 この総括された3つの理由の逆を考えてみると、「比較的年少者で、素質的に要求水準が高く、素朴な宗教心がない」ということになる。この3つのうちのどれかひとつでも当てはまるものがあれば、分断され孤立した状況下で生き延びることは困難であるということになることになる。大半の現代人は当てはまってしまうことになるだろう。
 東京大学前の路上で受験生ら3人が殺傷された事件で、逮捕された名古屋市の高校2年の少年が通っていた私立高校では、「『密』をつくるなという社会風潮のなかで個々の生徒が分断され、そのなかで孤立感を深めている生徒が存在しているのかもしれません」とコメントし謝罪した。
 感染症拡大防止のための対策として止むを得ないことが2年も続いている。分断された生活を余儀なくされたシワ寄せが、成長期の子どもたちの心に影響を与えてしまっていることは否めない。ジャグルで生命の危機と背中合わせの毎日をたった一人で28年間生き延びた横井さんについての、医療チームの総括に照らしてみても、このコロナ禍の分断された特殊な環境のなかで成長期を過ごさなければならない現代の子どもたち及び教師のメンタルサポートはかなり重要である。10万円の給付で消費を押し上げる目先の対策よりも、もっと深く、そして深刻に、もしかしたら長期にわたって社会に影を落としていく問題であるかもしれない。
料金 1000ポイント
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