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五右衛門の世相に喝「かあぁぁぁつ」
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取手無差別刺傷事件に思う。
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12/18 12:00
1年前から犯行計画か…取手無差別刺傷
いか、『読売新聞』記事引用
茨城県取手市のJR取手駅西口で17日朝、バス内で中高生や会社員ら14人が刃物で切りつけられた事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された同県守谷市本町、無職斎藤勇太容疑者(27)が「会社を1年前に辞め、文化包丁はその頃に100円ショップで、犯行を実行するために購入した」と供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。
捕まった時、所持金がほとんどなかったことも判明した。
斎藤容疑者が「人生を終わりにしたかった」と話したり、犯行計画を「1年前から」と供述したりしていることから、こうした動機などにつながる背景についても調べを進めている。県警は18日、斎藤容疑者の身柄を水戸地検に送った。
捜査関係者によると、斎藤容疑者は事件数日前に守谷市内の自宅を出て、取手市周辺で路上生活を続けた後、「歩いて駅まで来た」と話しており、所持金は底をついていた。
12人の生徒がけがを負った江戸川学園取手中高校で、18日、事件を受けて緊急の保護者会が開かれた。学校側が、生徒への心のケアや駅前での警備強化などについて説明した。午後からは予定通り三者面談が行われる。
保護者によると、学校側が登下校時の安全確保に警察や地域住民に協力を求めたことや、生徒の心のケアを、同じ学校法人が運営する江戸川大学(千葉県流山市)の専門家らに依頼することなどの話があった。
(2010年12月18日11時56分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101218-OYT1T00346.htm?from=main1
斎藤勇太容疑者(27)が「会社を1年前に辞め、文化包丁はその頃に100円ショップで、犯行を実行するために購入した」と供述しているという。また、捕まった時には、所持金がほとんどなかったことも判明したという。
齋藤勇太容疑者は、今の社会における「負け組」に属する人であろう。斎藤容疑者は、「人生を終わりにしたかった」と話したり、犯行計画を「1年前から」と供述したりしているという。動機の解明が待たれるが、恐らくは社会に対する不満や鬱憤というものが鬱積しついには、無差別刺傷事件へとつながったものと推測される。
確かに我々が生きているこの社会は矛盾に滿ちている。全うに努力しても報われないのがこの社会かもしれない。貧富の差や、世代間の不平等の格差も拡大してきている。齋藤容疑者の行為は決して許されるべきではないが、反面大いに同情すべき点もないとはいえない。
しかし、その鬱憤を第三者、それも中高生に安易むけるということが実に情けなく、かつ悲しい。
「人生を終わりにしたかった」と述べているのであるから、命を賭けて死にもの狂いで社会の矛盾に対してその思いをぶつければよかったのではないか。これは、何も安易に要人に対する攻撃を推奨しているのではない。弱い立場の人を殺傷し鬱憤を晴らすのではなく、もっと根本的な社会矛盾に対して命を賭け「人生を終わりに」してでも闘わねばならないのではないかといいたいのである。
吉田松陰は泉岳寺で赤穂浪士の墓に詣でて「かくすれば、かくなるものと知りながら、やむにやまれぬ 大和魂」とうたっている。
「やむにやまれぬ」思いでなにをするのか、それが人としての真価を決めると思うのである。
よくよく考えてみると今の社会も実はこの事件と構造はよく似ているのではないかと思えてくる。いわゆる社会に遍在している鬱憤や政治に対する不満を、安易に小沢氏の「政治と金」の問題に向け、本当に大切な国のあり方や、本来責任を取るべき人の責任論にはほおかむりしているのではないかと思うのである。そういう面ではこの事件を「他山の石」としたい。
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