五右衛門の世相に喝「かあぁぁぁつ」

『毎日新聞』風知草に喝「かあぁつつつ」
12/20 21:28

風知草:政倫審は司法妨害か=山田孝男


 また小沢一郎だ。今度は政治倫理審査会である。面会だ、説得
だ、明日だ、来週だとニュースはうるさいが、政局の本質はサバイ
バルを探る「一兵卒」の反転攻勢だ。スジを通すと見せて実は曲げ
る、小沢の、小沢による、小沢のための茶番劇が蒸し返されてい
る。

 民主党幹事長が政倫審出席を促し、一兵卒が拒んだ。一兵卒がお
かしいのか、追いつめた側が悪いのかと真顔で自問するテレビキャ
スターの心細い解説を聞き、本当にしっかりしてもらいたいと思っ
た。

 政倫審なんか必要ないという小沢擁護論には二つの流れがある。
「司法妨害」論と「やっても無意味」論だ。

 司法妨害とは、小沢はまもなく強制起訴される身であり、国会の
審査は裁判の妨げになるという理屈で、小沢自身がこの点を強調し
ている。

 だが、強制起訴の対象は土地取引をめぐる政治資金規正法違反
(虚偽記載)事件で、小沢にまつわる疑惑のごく一部でしかない。
国会は個別事件の事実解明で司法に対抗しようとしているわけでは
ない。

 「やっても無意味」論は、小沢は既に何度も記者会見で説明して
おり、もはや問うべきことはなく、答弁の繰り返しが避けられない
ので空騒ぎに終わるという主張である。

 たしかに実のある答弁は期待できないだろう。しかし、だから小
沢を呼ぶべきでないという理屈は通らない。

 なるほど小沢は何度も記者会見に応じてきたが、カネの出所と使
途について誠実に説明したことはない。素人には読み解けない複雑
な報告書を示して「すべて公開」とうそぶき、「法律に違反してい
ない」と突っ張ってきたのである。

 小沢に問うべきことはたくさんある。どこで億単位のカネを調達
したのか。なぜ調達できるのか。解散した政党にのこった巨額の国
費を自分のサイフに移したのは事実か。

 政治改革効果で金満政治家が激減した中、小沢だけが破格の資金
力で選挙を牛耳り、子飼いを増やして首相の座をうかがっている。
誰でもやっていることではない。その時代錯誤が問題か、時代錯誤
に疑問を持つ方がおかしいのかといえば、答えは自明ではないか。

 小沢の大志は政界再編なり国際貢献なりであると長く信じられて
きた。が、振り返れば、それらは、ウソとは言わぬまでもタテマエ
に過ぎず、真の目標は自分のサバイバルであり、そのために選挙必
勝と多数派工作の無限運動を繰り返しているだけではないのかとい
う疑念が浮かび上がっている。

 小沢は首相選びである民主党代表選に挑み、国会議員票で6票差
まで肉薄した。その力のすべてとは言わないが、ある程度は潤沢な
資金に依拠している。政倫審にせよ、証人喚問にせよ、国会が小沢
に説明を求めることは司法妨害でも偽善でも狂気でもない、議会制
民主主義の当たり前の作用だろう。

 民主党は白と黒が共存するシマウマ政党だと言ったのは片山善博
総務相だった。片山によれば、白とは権力を正そうとする勢力であ
り、黒とは権力をむさぼる勢力である。

 権力をむさぼる政治家たちの情熱は「選挙至上主義」に表れる。
次の選挙に勝つためには何でもする。地位を守るためには国家権力
さえ利用する。民主党はそういう人々を包含する政党であり続ける
のか。大きな岐路にさしかかった。(敬称略)(毎週月曜日掲載)

http://mainichi.jp/select/seiji/fuchisou/news/20101220ddm002070107000c.html


 「風知草」は、
「政倫審なんか必要ないという小沢擁護論には二つの流れがある。
「司法妨害」論と「やっても無意味」論だ。」
と主張する。

 そして、「司法妨害とは、小沢はまもなく強制起訴される身であ
り、国会の審査は裁判の妨げになるという理屈で、小沢自身がこの
点を強調している
。」という。

 それに反論する根拠として「強制起訴の対象は土地取引をめぐる
政治資金規正法違反(虚偽記載)事件で、小沢にまつわる疑惑のご
く一部でしかない。国会は個別事件の事実解明で司法に対抗しよう
としているわけではない。
」という。

 しかし、小沢氏は通常の検察による起訴ではなく、検察審査会に
おける二度の議決により強制起訴されるのである。この検察審査会
も、そこでおこなわれた議決も非常に問題が多い。しかしながら、
起訴される以上は、小沢氏の「政治と金」の問題は裁判で明確にす
べき問題であり、政倫審という国会の場で問題として取り上げる意
味が無くなる。

 さらに「強制起訴の対象は土地取引をめ
ぐる政治資金規正法違反(虚偽記載)事件で、小沢にまつわる疑惑
のごく一部でしかない。」
として、起訴対象以外の問題に
ついても政倫審で取り上げるべきだとの見解を示している。しかし
ながら、もしも今起訴されていること以外のことを根拠として政倫
審にとりあげるのであれば、なぜ小沢氏の問題だけを取り上げるの
か。「政治と金」の問題にて報道されたのはなにも小沢氏だけでは
ない。そのなかにあって、小沢氏のみを魔女裁判の如く取り上げる
のはおかしい。

 さらに、「風知草」は、「「やっても無意味」論は、小沢は既に
何度も記者会見で説明しており、もはや問うべきことはなく、答弁
の繰り返しが避けられないので空騒ぎに終わるという主張であ
る。
」という。

 さして、「風知草」は、「小沢に問うべきことはたくさんある。
どこで億単位のカネを調達したのか。なぜ調達できるのか。解散し
た政党にのこった巨額の国費を自分のサイフに移したのは事実
か。」
と問う。

 しかし、この問いは漠然としたものであり場合によっては名誉毀
損となる場合もあり得る。さらに、このことは小沢氏が起訴されて
いることとは全く別の問題である。いわば、小沢氏を罪に陥れるた
めにこれらの問題を無理矢理取り上げていると言われても仕方がな
い。先にも述べたが、起訴事実と違う問題を取り上げるのならば、
何も小沢氏一人が問題となされるべきではなく、自民党にも民主党
にも他にも沢山の人が疑惑を晴らす責任が出てくるのではないか。

 さらに、「風知草」は、「民主党は白と黒が共存するシマウマ政
党だと言ったのは片山善博総務相だった。片山によれば、白とは権
力を正そうとする勢力であり、黒とは権力をむさぼる勢力である。

 権力をむさぼる政治家たちの情熱は「選挙至上主義」に表れる。
次の選挙に勝つためには何でもする。地位を守るためには国家権力
さえ利用する。民主党はそういう人々を包含する政党であり続ける
のか。大きな岐路にさしかかった。」
とまで口汚く小沢氏
を批判する。

 「風知草」のこの部分の記述には看、過できない問題を二点含ん
でいる。まず第一に、選挙を否定する発言は看過できない。なぜな
らばそれは、民主主義の根幹を否定することだからである。

 第二には、小沢氏をもって「権力をむさぼる政治家」とまでさげ
すむには極めて論拠が乏しい。小沢氏の強制起訴を根拠としている
なら推定無罪の原則はどこに行ったのか。まさにこの記事は小沢氏
に対する名誉毀損ではないか。また民主主義と人権に対する否定を
導くものではないか。

 本日朝日放送のスクランブルにて、平野貞夫氏が「第四権力であ
るメディアのファシズム」という表現をされていたが、この記事を
見て私もメディアのファシズムの片鱗を見た。一市民としてメデイ
アのファシズムをこれ以上看過することは出来ないと思う事切であ
る。

コメント一覧

1. 智太郎[12/22 11:19]
 悪党:民主党の小沢一郎元代表は政治資金問題:政治とカネ問題に関して与党内でも波乱で首相は感情むき出しで小沢氏を批判してるそうですね?そんな事より、我がブログを読んでやって下さい。我が家に朝・夕とやってくる地域猫も写真で貼りました。いつもの"おもしろ写真"は「軽トラを宇宙戦艦ヤマトに改造:死守尖閣諸島写真」「地域猫のモモちゃん(若年♂猫)もダイちゃん(18歳♀猫:人間年齢で90歳以上の高齢猫)の4コマ漫画的に加工したデジカメ写真」「女子高生がマクドナルドのドナルドにまたがり体位おもしろ写真?」「2匹の地域猫達が眠ってる写真」「手建築職人達の汚れた部屋」「男性下着の盗難が発生している写真」です。面白かったら幸いです。よかったら遊びに来て下さい。 (*^。^*)  トラックバックをさせて戴きたく思っております。<m(__)m>
[返信する]

コメントを書く
石川五右衛門さんブログTOP

ブロくるTOP
(c) 2024 KURUTEN
All right reserved