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TOITAの「航空無線通信士受験クラブ」第21期受験直前講座 (16)負帰還増幅回路の解答
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01/18 09:30
第21期受験直前講座
(16)負帰還増幅回路の解答
今回は、負帰還増幅回路の演習の解答を行います。
それでは、解答と解説を行いますので、前回の演習問題
をご覧下さい。
[演習問題24]
次の記述は、負帰還増幅回路の増幅度を求める過程を示
しています。( ) の中に式を入れて下さい。
(1)増幅回路の電圧増幅度を A(A>0) とします。その
入力電圧を V' [V] とし、出力を Vo [V] とします
と以下の式が成立します。
A = ( ) (A)
(2)帰還率 β(β<0)で出力を逆位相にして入力に戻
します。
増幅器の入力に加わる電圧を V' としますと
V' = Vi + β・Vo [V] (B)
となります。
(3)(A)式及び(B)式より 負帰還増幅回路の電圧増幅度
Af は、
Af
= Vo/
Vi
= ( ) (C)
となります。
[演習問題の解答と解説]
図の四角に横向きの三角形、そして ”A”と書いてあるの
は、増幅器を表します。
増幅器の左側は、入力には、V' と言う電圧があります。
そして、出力は、A倍されて Vo となっています。
よって、(A) 式は、
A
=
Vo
/
V'
図の丸に”+”のマークの左から本来の入力電圧 Vi が入っ
てきます。
丸に”+”のマークは マークの左側と下側からの信号が合
算される事を意味しますので、(B)式の様になります。
(B)式では、βが負であるので、βの前は、”+”でなく、
”−”とすべきですが 2つの信号を足し合わせると言う意
味で ”+”としていますが、足される、βVoは、負(−)で
す。
(C)式のAf は 本来の入力が何倍になるかを表しています
</span>。
それでは、(C)式に(A)式と(B)式を代入してみます。
Af
= Vo/Vi = AV'/(V' + βVo)
= AV'/(V' + βAV')
=
A
/(
1 + βA
)
本によっては、β<0 ( 負)である為に
Af = A/(1 − βA ) (D)
と書いてある場合がが多い様です。負帰還増幅回路の増
幅;Afを計算する場合、(C)式の最後 で覚えられる時は
、
βの
極性(負)
を含めて
式に入れます。
(D)式で覚えられる方は、
問題で与えられる数値
を
式に
入
れれば良い
と覚えておいて下さい。
ここで、β と Aに適当な値を入れて(C)式の意味を考え
てみましょう。β= −0.1。 A=100 としてみましょう
。
(C)式の分母と分子を比較しますと
Af = A/(1−βA) ≒ −11
となりますので、Af は、Aより小さくなります。
この様に負帰還を掛けますと出力は、 負帰還が無い場合
に比べて出力が小さくなります。
これに比べてβ>0としますと、出力は、一瞬にして電源
電圧程の大きさになります。つまり、発振が起こります。
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