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くる天
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まさか自分が慰謝料を支払うはめになるとは予想だにしていませんでした
 
2013年3月15日 1時16分の記事

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40年前と言えば、大学は狭き門で、その競争率は大変なものでありました。
お金のある裕福な家庭に生まれた子女であれば、高額の入学金を支払って、有名私立大学へ進学する道も開かれておりましたが、北九州市の町工場の職工の息子では、それは叶わぬ高望みだったのです。
実際私の親友などは、頭は私より悪いのに、大学への進学は楽々だったように感じています。
私は当時授業料が特別に安かった国立大学以外選択肢はありませんでしたが、彼は最初から、有名私立大学志望でありました。
運が良かったのでしょう。
私は一発で地方の国立大学の受験に合格することが出来ました。
大学に入学直後に混声合唱団のクラブに入りました。
そこで妻と巡り会いました。
私より年はひとつ上でしたが。
それ以来、幸せな人生が延々と続きました。
大学卒業直後に彼女と結婚して、すぐに二人の息子たちが生まれました。
幸せでした。
30代半ばで、会社から、突然に海外勤務の命令を受けました。
私は英語が大好きだったので、まさに、水を得た魚状態で、仕事に没頭し、そのあまり、家庭を顧みることがおろそかになってしまいました。
妻からの突然の国際電話は離婚の申し出。
慌てて一時帰国を果たし、妻と話し合いましたが、後の祭りでした。
私は、まさか自分が離婚で慰謝料を支払うはめになるとは予想だにしていませんでした。
慰謝料として、現金(貯金)と購入済みの自宅を彼女に差し上げました。
家庭裁判所から、二人の息子たちの親権は母親に指定されましたので、息子たちが成人するまで養育費を送金するだけのつまらない人生となりました。
とても辛い思い出なのです。

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